遂に発表 EV「アバルト500e」
アバルトは同ブランド初の電気自動車「アバルト500e」を10月28日より、全国のアバルト正規ディーラーにて販売開始すると発表した。発表を記念し、ローンチエディションの「アバルト500eスコーピオニッシマ」 を、ブランドの誕生年にちなんで、全世界で 1949台発売、うち200台を日本にて発売とする。
新型「アバルト500e」は、アバルトの電動化戦略において、中核を担うモデルになると同社は語る。これまでのブランドDNAを継承しながらも、次世代のアバルトを象徴するモデルとして、日本市場に登場する。コンパクトな車両サイズを維持しつつ、114kW/23.96kg-mのパワフルでレスポンスの優れたモーターと、42kWhのバッテリーにより、低中速域においてもエキサイティングな走りを実現する。
0-100km/h加速は7秒で「アバルト695」とほぼ同じタイムを記録、20-40km/hと40-60km/hの中間加速では、約1秒早いタイムを記録し、シティ走行において、「アバルト695」を超えるパフォーマンスを実現した。また、ガソリンモデルに対し、前後重量配分の改善(57:43)およびトレッドの60mm拡大により、クイックなハンドリングと安定性を両立したことで、日常で最も走行シーンの多い、中間加速および立ち上がり加速のパフォーマンスを、より楽しく爽快にすると発表された。
アバルト500e「サウンドジェネレーター」と仕様詳細
新型「アバルト500e」には、アバルトの象徴ともいえるレコードモンツァのエキゾーストノートを忠実に再現した、独自のサウンドシステム「サウンドジェネレーター」を装備しており、これによりEVとは思えないエキサイティングで刺激的な走りを実現する且つ、停止時にオン/オフの切り替えが可能だ。
「サウンドジェネレーター」は、ステランティス・グループのサウンドデザインスタジオと、イタリアのステランティス専任チームの共同で開発された。音響試験と研究は、正確で信頼性の高い騒音測定を行うために半無響室(内部の騒音レベルが極めて低く、外部からの遮音性が高くなるように特別に設計された部屋)で実施され、更に反射床のおかげで、道路のような音響反射面を再現することが可能となったと語る。
プロジェクトチームが、延べ6千時間以上をかけて完成したサウンドは、ダイナミックな運転とスピード、アクセル開度とリンクし、アバルトのガソリンエンジンを忠実に再現したもので「アバルト500e」は、他の電気自動車とは異なる、唯一無二のドライビング体験を提供する。
「アバルト500e」のデザインの最大の特徴は、アバルトとして初めて、車体の随所に、ブランドアイデンティティであるサソリのパーツを模したデザインを採用した点である。 18インチアルミホイール/フロントバンパー/ステアリングホイールはサソリの爪を模しており、独特な外観のリップスポイラーは、サソリの足を模している。また、これまでのアバルトモデルではフロントグリルに「ブランドロゴ」を配置してきたが、「アバルト500e」では、ダークチタングレーの「アバルトレタリング」を、初めて採用した。さらに、稲妻の放電によって描かれたかのような新しいデザインのスコーピオン・エンブレム を車体の両サイドに配置している。
エクステリア全長3.6mのコンパクトな車体に18インチアルミホイールを採用し、アグレッシブさを持ちながら柔らかなプロポーションを実現した。また、スポーティな印象のフロントバンパー/アクセントカラーとしてホワイトを採用したリップスポイラー/精悍な印象を与えるフルLED ヘッドライトなど、コントラストのある引き締まったスタイリングとなったと語る。サイドのリアフェンダー上部には、電気自動車のアバルトを特徴づける、EV専用のロゴが施された。
ボディカラーはアンチドーテホワイト/ベノムブラック/アドレナリンレッド/アシッドグリーンの4色となる。
インテリア黒を基調とした、シックでスポーティな空間とし、インストルメントパネル/ステアリング/ヘッドレスト一体型スポーツシートなど、アルカンターラ素材をふんだんに採用し、高級感のある室内空間を演出した。ヘッドレストには「アバルト500e」専用のロゴ をあしらい、ブルーとイエローのステッチを施した一体型のスポーツシート、ステアリングホイールにあしらったブルーのトップマークと共に、スポーティさを高める。
安全装備衝突被害軽減ブレーキ/レーンキーピングアシスト/トラフィックサインレコグニション/ブラインドスポットモニターを、アバルトとして初めて採用した。ボディタイプは、ハッチバックとカブリオレの2タイプを設定。
限定車「アバルト500eスコーピオニッシマ」と「アバルト500e」グレード一覧
ローンチエディションの「アバルト500eスコーピオニッシマ
「アバルト500eツーリズモ」をベースに、ボディタイプは、ハッチバックとカブリオレの2タイプを設定。専用のサイドデカール/デジタルサーティフィケーション/ウェアラブルキーを特別装備し、ボディカラーは、 限定車専用色のポイズンブルー/アシッドグリーンの2色となる。
・アバルト500eツーリズモ・ハッチバック 615万円
・アバルト500eツーリズモ・カブリオレ 645万円
・アバルト500eスコーピオニッシマ・ハッチバック(初回限定車)設定台数150台/630万円
・アバルト500eスコーピオニッシマ・カブリオレ(初回限定車)設定台数50台/660万円
なお発表を記念し、10月11日より、商品サイトから先行予約の上、成約した顧客先着10名に、アバルトロゴ入り充電器をプレゼントするキャンペーンを開始。
また、10月28日と29日の2日間、全国のアバルトディーラーにおいて、デビューフェアを開催。ブランド創始者であるカルロ・アバルトの生まれ月である11月を記念し、本年11月には「アバルト・デイ」を開催予定だ。詳細は、今後アバルト公式サイトにてアナウンスされる。
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