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ランボルギーニ・カウンタックが高騰 高額落札のワケは? 北米オークションを解説

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ランボルギーニ・カウンタックが高騰 高額落札のワケは? 北米オークションを解説

昔は安かったのに 10万ドルの時期も

今年のモントレー・オークションは見所満載だったが、その中でさり気なく人気を高めていたモデルがあった。それがランボルギーニ・カウンタックである。

【画像】出品された2台のカウンタック デザイン/内装【細部まで見る】 全50枚

RMサザビーズ・モントレー・オークションに出品された1984年製のランボルギーニ・カウンタックLP5000 Sこそが、予想を大きく超える高額で落札された車両だ。

ここでは高額で落札されたワケを検証してみた。

カウンタックと一言で言っても、モデルごとの評価額は大きく変わる。

最初期型のLP400は生産台数152台という希少性と、オリジナル・デザインのピュアなスタイリングを備えるだけに、2015年には100万ドルを超えるアイテム車となった。

LP400以後のモデルはマイナーチェンジのたびにオーバー・フェンダー、スポイラー、エアロパーツが追加されて、年を追うごとに扱いやすさとアグレッシブな姿へと変わってゆく。

生産台数は400 Sが237台、5000 Sが321台、5000 S QVが610台、最後を締め括る25thアニバーサリーは657台を製作。限定車ではないが合計でも1977台が作られたに過ぎない。

2014年のオークションバブル以前は、QVやアニバーサリーといえど不人気で、10万ドル以下で落札されることも。近年は20~30万ドル前後の現実的といえる額で取引されていた。

生産台数が少ない400 Sや5000 Sについては、QVやアニバーサリーよりちょっと高い28~45万ドルという価格帯であった。

高額落札となったポイントは?

今回出品されたカウンタックは、1984年製のLP5000 S。新車でスイスにデリバリー後、3人のオーナーを経て2009年にイギリスに渡る。その後眠り続けていたヒストリーを持つ。

何よりの特徴は、レッドが主流だった当時に希少なホワイトのボディカラーにホワイトのインテリアという伊達な組み合わせにある。このコーディネートが、現代の嗜好にマッチしたことが高額落札された要因の1つ。

2つ目のポイントはオリジナル・デザインのヨーロッパ仕様であること。

アメリカ仕様のカウンタックは、安全基準のため武骨で大きなバンパーが備わり、スタイリングをスポイルしていたからだ。

走行距離は誕生から38年が経過するが、わずか5495kmがオドメーターに刻まれているだけ。これも大きな評価ポイントだ。出品に際して完璧な整備が施されていることも後押しする。

落札結果 新型デビューで再注目

開催前に主催者はLP5000 Sの予想落札額を70~90万ドルと発表。

ホワイトの希少なボディカラーと低走行だったこともあり、これまでの相場を超える強気の値付けだった。

オークションを終えてみれば、予想額を大きく超える106.1万ドル(約1億4536万円)で決着がついた。この結果は、LP5000 Sの最高落札額となったのは言うまでもない。

今回の記録の陰には、カウンタックの誕生50周年を記念した新型カウンタックLPI800-4が登場し、オリジナルの美しさが改めて認識されたことも大きな要因といえよう。

なおモントレー・オークションには、ブラックの外装色で走行8742kmの25thアニバーサリーも出品された。

こちらも過去最高額を記録したが、希少性の弱さから51万ドル(約6987万円)に留まっている。

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みんなのコメント

2件
  • 11年前、アニバーサリーが1,200万円だった。
    あの時、買っておけば良かった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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