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ルート66でエリア51へ SUVに並ぶファミリーカーにも ヒョンデ・サンタクルーズへ試乗

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ルート66でエリア51へ SUVに並ぶファミリーカーにも ヒョンデ・サンタクルーズへ試乗

気づいたら携帯電話の写真が消えていた?

アメリカ・ネバダ州の広大な砂漠。UFOが隠されているという噂の、エリア51が近い。道端に、くたびれたポストが立っていた。ここに手紙を入れると、収容されている宇宙人へ届けてくれるとか、くれないとか。

【画像】SUVに並ぶファミリーカーにも ヒョンデ・サンタクルーズ 欧州市場の競合ピックアップ 全122枚

UFOを隠すためだとしても、最新のジェット戦闘機を実験するためだとしても、アメリカが機密度の高い空軍基地をここに建設した理由を理解できる。接近を阻む鉄条網が延々と巡らされているが、それ以外何もない。乾燥した大地が広がっている。

民間の労働者なども出入りするゲートが、1か所だけあるという。高速道路を使って20分ほどかかる近郊の町から、シャトルバスが来るらしい。白いSUVが近づいてくる。観光者が降りてきて、スマートフォンでポストを撮影し始めた。

そのツアーガイドへお話を伺うと、ゲートはここから約20km離れた場所にあるという。接近する人の存在を、「彼らは既に知っている」と口にする。「彼ら」を、望ましくない権力者を指すような口調で語った。それでも、興味は惹かれる。

迷彩柄の服を着た彼らは、砂埃を巻き上げて走る新しいヒョンデ・サンタクルーズを警戒するだろうか。撮影目的でゲートへ近づいても、遠隔でデジタル的に身元調査を受けるそうだ。英国からの訪問者も多いとか。

「携帯電話の写真が気づいたら削除されていた、という人もいます。デジタル一眼レフでゲートを撮影した女性は、クルマに戻って画像を確認すると、データが全部消えていたこともあったようです」。信ぴょう性は定かではないが。

アメリカなら都市部の運転に適するモデル

筆者がここへ立ち寄った理由は、シカゴからロサンゼルスまで続く、ルート66から遠くなかったから。より良い生活を求めて開拓者が西を目指した、歴史的な道だ。数年前にもドライブを楽しんだが、もっと興味深い道はないのかとも考えていた。

今回は、新型サンタフェを試乗するため、アメリカ中南部のニューメキシコ州サンタフェを訪れた。真新しいピックアップトラック、サンタクルーズも用意されていた。そこでアルバカーキへ南下し、ルート66へ合流することにしたのだ。

グレートブリテン島へ、サンタクルーズが導入される予定はない。だが、問い合わせは多いという。全長5mを切る手頃なサイズのピックアップトラックで、5シーターのダブルキャブに、長さ1.3mの荷台がついている。

セパレートシャシーではなくモノコックボディで、ワゴンタイプのSUVに並ぶような、ファミリーカーになり得る。恐らく、英国人にも受け入れられるだろう。

今回の試乗車は四輪駆動で、2.5L直列4気筒ガソリン・ターボエンジンを搭載する。最高出力285ps、最大トルク42.9kg-mとなかなかたくましい。アメリカ人の評価では、都市部での運転に適するモデル、だという。島国とは環境が違う。

アルバカーキから西を目指したが、頻繁にすれ違ったり並走する、フルサイズのピックアップトラックより遥かに乗用車的。荷台がキャビンと独立していないのも、特徴の1つといえる。

働くクルマ的な雰囲気は薄い 乗り心地は快適

アメリカは広い。旧道のルート66は残っているが、並行して片側2車線か3車線の高速道路、40号線も伸びている。本来のルート66も、問題なく走れる。だが町を抜けてしまうと、高速道路と見える景色はさほど変わりない。

砂漠の中を走っていると、映画「カーズ」のラジエーター・スプリングスへ迷い込めそうな気がしてくる。寂れた町にも、インターチェンジが設けられている。

観光地は、たいてい40号線から外れたところにある。ナバホ族のウィンドウロックやグランドキャニオン、ラスベガスなど。無駄使いをしたくなければ、その手前のフーバー・ダムが良い。絶景を拝める。

336万立方mのコンクリートで川がせき止められ、その背後には長さ185kmにも及ぶ人工湖が広がる。17基の発電用タービンは、2.08メガワットの電気を生み出すそうだ。すぐ横には、2010年に竣工した高速道路、93号線が走っている。

375号線、通称エクスターナル・ハイウェイ(地球外高速道路)沿いのレイチェルという小さな町には、エイリアンをテーマにしたカフェがあった。エリア51は南にある。

サンタクルーズの乗り心地は、落ち着いていて悪くない。欧州で購入できる、最も快適なセパレートシャシーのピックアップトラックより上質。働くクルマ的な雰囲気は薄い。

ステアリングホイールは重めだが、反応は正確。トラックであることを忘れそうになるほど。キャビンが別れているから、釣った魚の匂いが車内に充満するのを防げる。海水で濡れたサーフボードも、気兼ねなく荷台へ積める。

オフロード・サーキットを軽快に駆け回る

375号線の大きなカーブを抜ける。間違いなく極秘の軍事空軍基地は存在するのだが、この地域の人も、エイリアンのことは良く理解していない。

目的のゲートを取り囲む鉄条網には、剃刀の刃のような鋭利な金属が無数についていた。写真撮影禁止と書かれた警告看板も立っていた。警備員の隣で自撮りしようものなら、どんな目に合うかわからない。

数分間、付近をうろつく。スモークフィルムが窓に貼られた、白いシボレー・サバーバンが入っていく。宇宙人ではなく、民間の労働者を管理するシフトマネージャーが乗っているのだろう。

クルマへ戻り、オフロード・サーキットへ足を伸ばす。四輪駆動を必要とするほどシリアスな路面ではないものの、後輪駆動より有効なことは間違いない。サンタクルーズは軽快に駆け回る。アメリカ大陸には、こんな路面環境がコースの外にも広がっている。

もしかすると、ドローンや地震計で、筆者の接近を内部の人間は知っていたのかもしれない。内偵捜査する価値はないと思うが。

高速道路へ戻り、カリフォルニア州へ向けて6時間ほど西へ走った。荒涼としたデスバレーを抜け、飛行機の墓場として知られるツーソン郊外を横切る。

ロサンゼルスは陽気で、交通量が多い。ルート66の終点は、内地より興味をそそる場所だ。サンタクルーズの運転にも適した場所に思える。

念のため、写真が消されていないかスマートフォンを確認した。大丈夫だった。

ヒョンデ・サンタクルーズ(北米仕様)のスペック

北米価格:2万7985ドル(約419万円)
全長:4970mm
全幅:1905mm
全高:1695mm
最高速度:209km/h
0-100km/h加速:7.0秒
燃費:7.8km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1878kg
パワートレイン:直列4気筒2497cc ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:285ps/5800rpm
最大トルク:42.9kg-m/1700rpm
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック(四輪駆動)

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みんなのコメント

7件
  • sum********
    車に関係ない内容がほとんど。
    ようするに四駆だが荒れ地や砂漠を走ってはダメで、ピックアップトラックの形をしているがソナタを形だけ改造したように感じるってことね。
  • ごんた
    こんな馬鹿が作った、馬鹿が買うクルマの記事なんか全く興味は無い。

    2023年11月21日13:13 ロイター
    ブレーキの液漏れで発火の恐れ、韓国現代自と起亜の640万台リコールで
    米当局が調査開始

    2023年9月27日21:07 ロイター
    現代自と起亜が米で337万台リコール、エンジン発火の恐れ、
    火災は走行中だけでなく車両が停止しているときでも、発生する可能性があり
    所有者には修理完了まで屋外の建物から離れた場所に駐車するよう求めた。

    米国運輸省データベースによると海外系自動車メーカーで最もリコールが多かったのは現代自動車グループ(現代+起亜)だった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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