■東京オートサロンのマツダブースに飾られるのは「Mazda3」になると発表
2019年1月11日に開幕する東京オートサロン2019において、マツダはロサンゼルスオートショーで世界初公開した新型「Mazda3(北米仕様ベースの用品装着車)」を日本で初公開することを発表した。さらに、新型「Mazda3」の開発スタッフやデザイナーによる限定セッション(事前抽選制)やトークショーなども行なうという。カスタマイズの祭典である東京オートサロンに合わせて“用品装着車”を展示するが、実質的には新型Mazda3のお披露目といえそうだ。
次世代SKYACTIVテクノロジーを採用した「マツダ3」は本当に次期アクセラなのか?
そして気になるには、ここに至ってもグローバルネームである「Mazda3」の展示と公式発表されていることだ。すでに各所で噂になっているが、新世代SKYACTIVテクノロジーと魂動デザインを採用する、このモデルから日本でも「Mazda3」を名乗るということになるのだろうか。車名という重要な情報は新車の正式発表時まで秘密とされるだろうが、徐々にグローバルネームへの統一を暗示していっているような気がしてならない。
とはいえ、アクセラという名前はそれほど古くから使われているものでもない。そもそも「ファミリア」という名前で売られていた小型ハッチバックで、じつは5代目ファミリアは第1回の日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたほどの名車である。そのファミリアの欧州名がMazda323でという名前であり、グローバルネームのMazda3はその流れを受けていることは明確だ。現在はファミリアという名前はマツダの商用バン(トヨタ・プロボックス/サクシードのOEM車)であるので、アクセラがファミリアにリネームするなどということは考えづらいが、マツダ製のファミリアが9代続いたのに対して、アクセラは現行モデルでまだ3代目。何が何でも守るべき伝統の名前というよりも、フルモデルチェンジを機にリネームすることでブランディングを加速させるというのもあり得ると感じしまう。
東京オートサロンの開発者トークショーで、そうした名前についての情報も匂わされるかどうか不明だが、はたしてマツダの新世代テクノロジーとデザインから生まれた「Mazda3」は、日本で発売されるときに、どのような名前で呼ばれることになるのだろうか。
文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト
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