電動パーキングブレーキを全グレードに標準装備!
2021年11月の販売台数は1万5482台、登録車を含めても単月で日本一売れているクルマとなっている「ホンダ N-BOX」。不動の人気といえるモデルが12月16日にデビュー10周年を迎えました。
その記念すべき日に、さらなる商品改良を実施するというのは、まさに絶対王者のプライドといったところ。今回の改良ポイントはオートホールド機能付きEPB(電動パーキングブレーキ)の採用です(※改良前モデルは足踏み式パーキングブレーキ)。
ライバルの「日産 ルークス/三菱 eKスペース」と「ダイハツ タント」では選ぶことができたEPBを、ついにN-BOXも獲得。しかも、ライバルの場合は一部グレードに限られた設定となっているEPBを、N-BOXは全車標準としたのだから圧倒的です!
渋滞対応ACCも全グレードに標準装備!
このEPBが標準装備化されたことで、ACC(追従クルーズコントロール)が停止までカバーする渋滞対応タイプに進化。
これもライバル各車の場合はトップグレードのみに設定されていたものが、N-BOXは全グレードで標準装備となり、やはり圧倒的アドバンテージを得たと言わざるを得ません。
150万円を切る価格から電動パーキングブレーキとACCを標準装備
機能を充実させたぶん、ライバルより割高な価格になっているのはウィークポイントかもしれませんが、そもそも軽自動車に安価であることを求めるユーザー層は、スーパーハイトワゴンは選択肢に入れず、例えばフルモデルチェンジした「スズキ アルト」のような軽セダンを選ぶはずです。
つまり、最上位グレードで204万2700円というN-BOXの価格は、ライバル各車にとってチャンスにはならないと思われます。むしろ、エントリーグレードが144万8700円と、150万を切る価格帯でEPBと渋滞対応ACCが標準装備されるお手頃感がインパクトとなるでしょう(※ライバルのACC装着グレードは180万円オーバー)。
N-BOXにウィークポイントはないのか?
さて、そんな風にEPBと渋滞対応ACCを得たことでさらに魅力を増した新型N-BOXのウィークポイントをあえて挙げるならば、燃費性能ということになります。
NAエンジン車で21.2km/L、ターボ車で20.2km/LというN-BOXの燃費性能は、ルークス/eKスペースとタントを上回ってはいるものの、マイルドハイブリッドを採用する「スズキ スペーシア」には負けています。
といっても、スペーシアの燃費はNAエンジン車で22.2km/LとN-BOXをわずかに上回っているのみで、逆にターボ車は19.8km/LとハイブリッドながらN-BOXの後塵を拝しています。※燃費の数値はいずれもWLTCモード。
燃費や動力性能の高さは贅沢なメカニズムの恩恵
このマイルドハイブリッドに匹敵する燃費性能は、NAエンジンに採用されたVTEC機構、ターボチャージャーに備わる電動ウェイストゲートといった軽自動車としては贅沢なメカニズムの恩恵でしょう。
こうしたメカニズムは走りの面でも貢献しており、それがN-BOXの商品力を高めています。誕生10周年を記念した今回の商品改良でパワートレイン系に手を入れる必要がないのは、エンジンについては十分なアドバンテージをもっているとホンダが判断したからにほかなりません。
もし、N-BOXがコストに大きく影響しないレベルで、マイルドハイブリッドのような電動化技術を採用すれば、まさに最強の一台となってしまうでしょう。それとも一足飛びに、モーターだけで走行できるストロングハイブリッドや100%電動化へ向かうのでしょうか?
時代遅れの足踏み式パーキングブレーキが淘汰される
いずれにしても、今回の商品改良によってN-BOXは日本でもっとも売れるクルマの座を盤石にしたといえます。そして、日本一売れるクルマにオートホールド付きEPBが備わったことで、信号待ちでブレーキペダルから足を離してもクルマが停止状態を維持してくれるという、この機能の便利さを多くのユーザーが知ることになります。
軽自動車に限らず、未だ足踏み式パーキングブレーキを採用しているモデルは、その点において遅れている存在となり、淘汰が進むのではないでしょうか。日本車にオートホールド付きEPBが当たり前の装備になる時代が近づいてきました!
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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みんなのコメント
クルマで行こう!でワゴンRスマイルが24キロ叩き出したのは衝撃でした。スペーシアはもっと背が高いけど同じ技術を持っているのだからハッキリとN-BOXを上回る燃費が出せるかもしれません