12月8日、三重県の鈴鹿サーキットで2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権合同/ルーキーテストのセッション4が行われた。今回のテスト最後の走行時間となる2日目午後のセッション4では、佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)が1分35秒332という2日間通じての最速タイムを記録した。2番手には宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、3番手には山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が続いている。
12月7日からスタートしたスーパーフォーミュラの合同/ルーキーテストは2日目最後のセッション4を迎えた。晴天に恵まれた午前と変わり、鈴鹿サーキット上空はうっすらと雲に覆われ、気温は手元の計測で15度と、午前よりも上昇したものの太陽が陰り少し肌寒いコンディションになった。
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セッション4は予定どおり14時から走行が始まった。なお、午前中のセッション3から引き続き、TCS NAKAJIMA RACINGでは64号車を佐藤蓮、65号車を山本尚貴がドライブしている。
午前と同様に多くのマシンがセッションスタートと同時にコースインしていき、まずは山本が1分36秒985のターゲットタイムを記録。続いて佐藤が山本と0.298秒差の2番手に入ってTCS NAKAJIMA RACINGのワン・ツー体制でセッション4が進んでいく。
さらにその後は午前のセッション3でトップタイムを記録した宮田が1分36秒766というタイムを記録して山本のタイムを塗り替えてトップに。テスト2日目からトムスでの走行を開始した笹原右京(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)も5番手タイムをマークして調子を上げてくる。
セッション開始から20分ほどが経過すると、レッドブルジュニアドライバーでレッドブルF1&アルファタウリF1のリザーブドライバーも務める注目ルーキー、リアム・ローソン(MUGEN)がセクター1とセクター2で全体ベストを記録する走りを披露して1分36秒816の3番手タイムをマークしてくる。
その後は大きな順位の変動はなく順調にセッションが進んだ。
開始から40分ほどではコース上に4台のマシンが残り、その他のマシンは一度ピットに戻りマシンセットアップ変更などに時間をかけていく。そしてこちらもルーキードライバーである野中誠太(KCMG)が7番手にタイムを更新するなか、同じくルーキーの太田格之進(DANDELION RACING)がドライブする車両がマシントラブルからかピットロード出口にストップしてしまい、この日2度目の赤旗に。太田の車両回収終了後、14時51分にセッションが再開され、その直後に笹原が1分36秒481というタイムを記録してトップに躍り出る。
開始から1時間が経過し、阪口晴南(INGING MOTORSPORT)が10番手、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE)が11番手にタイムを更新したところでセッション4は中盤へと突入する。セッション4は1度赤旗が出された以外は大きな混乱もなく、各マシン順調に走行を続けラストスパートに向けてタイムを刻んでいく。そんななか今回のテストを通じて好調な走りを披露している佐藤が1分35秒988を記録して首位に立つと、関口雄飛(TEAM IMPUL)も1分36秒748のタイムを刻んで3番手にポジションを上げる。さらにセッション終了まで残り30分弱で山本が1分35秒767にタイムを縮めてトップに立つと、佐藤とともにTCS NAKAJIMA RACINGが再びワン・ツー体制を形成する。
そして残り20分というところで太田が1分36秒690を記録してルーキー勢最上位の5番手につける。宮田、阪口晴南(INGING MOTORSPORT)のトヨタ勢2台もタイムを更新、さらに松下信治(B-MAX RACING TEAM)が6番手に浮上してくるなど、走行終了に向けてタイムが更新されていくなか、山本が1分35秒447にトップタイムを縮める。
セッションはいよいよ残り10分。ここで走行中のマシンたちが一度ピットに戻り最後のアタックシミュレーションに向けて準備が行われていく。そしてほぼ全車がピットアウトして残り5分というところで、佐藤がセクター1とセクター3で全体ベストを記録しながらホームストレートに戻ってくる。佐藤は山本を上回る1分35秒332を記録してトップに立つだけではなく、このスーパーフォーミュラ合同/ルーキーテスト2日間を通しての最速タイムを記録してみせる。さらにその直後に宮田が1分35秒350というタイムをマークするも、惜しくも佐藤に0.018秒届かず2番手で走行を終える。
4番手には太田が入り、ルーキーながらレギュラードライバーたちに肉薄する速さを最後にみせつけた。そのほかのルーキー勢は野中誠太(KCMG)が13番手、イゴール・フラガ(TEAM IMPUL)が14番手、リアム・ローソン(MUGEN)が15番手、ジェム・ボリュクバシ(TEAM TBD)が18番手、ラウル・ハイマン(B-MAX RACING TEAM)が20番手となっている。そして、この日がトムスでの初走行となった笹原は最終的に14番手でセッション4を終えている。
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