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屋根なし軽トラが存在!? 農家の魔改造軽トラの正体

■屋根なし軽トラってどんなクルマ?

 果樹園などでは、屋根のない軽トラックが走っていることがあります。フロントガラスやドアガラスが無いこのクルマは車検に通るのでしょうか。

【画像】度肝を抜く魔改造!? 二度見する軽トラ!(27枚)

 梨、りんご、ブドウなどの果樹は、背が低く、成人男性だと腰を曲げたり、屈まないと、木の枝に頭をぶつけてしまうことがあります。

 千葉県柏市の市役所によれば、梨の実が成る梨棚は、収穫しやすいように高さ150cm程度に設置されているといいます。収穫の最盛期になると、こうした果樹園のなかを屋根のない軽トラックが走ることがありますが、こうした軽トラックは車検に受かるのでしょうか。

 千葉県にある自動車工場のスタッフは、以下のように話しています。

「梨畑などで見る、屋根のない軽トラックは車検に受かることはないと思います。

 屋根のない軽トラックは、もともとあった屋根を切っていると思われますが、そうすると車両の高さや強度が変わってしまいます。車検のルール上、車検証に記載されている寸法が変わってしまうと、その時点で車検に通らなくなってしまいます。

 ナンバーの付いた屋根のない軽トラックが公道を走っていたとしたら、車検が切れてそのままになっているか、構造変更をして、いわゆる『改造車』として登録しているのではないでしょうか」

 では、こうした軽トラックはどのようにすれば手に入るのでしょうか。軽トラックを販売するスズキ販売店のスタッフは以下のように話しています。

「当社ではメーカーの完成車を取り扱ってますので、屋根のない軽トラックをお客さまに販売することはありません。また、クルマを改造するようなこともできかねますので、当店でクルマのルーフを切るといったこともできません」

 自動車メーカーの販売店では、そもそも屋根のない軽トラックを販売することもなければ、作ることを手伝うといったこともできないようです。

 では、屋根のない軽トラックはどのような過程で誕生するのでしょうか。前出の自動車工場のスタッフは、以下のように話しています。

「もし、屋根なし軽トラが欲しいのであれば、自分でやるしか無いと思います。自動車工場へ依頼しても、基本的に断られると思います。農家の方々は、恐らく自分でクルマの屋根を切断しているのではないでしょうか」

※ ※ ※

 梨畑やりんご畑など、背の低い果樹園では、軽トラックでは背が高く、木の枝や実を傷つけたり、落としてしまうことがあります。また、果実を効率的に収穫するためにも、屋根のない軽トラックが必要とされたのかもしれません。

 農家事情に詳しい茨城県の農業関係者は、以下のように話しています。

「かつて果樹園では『管理機』と呼ばれる手押し型の農機具に、収穫用のカゴを付けて収穫をしていました。管理機はアメリカのメリーテーラー社製のものが多く、地域では『テーラー』と呼ばれて親しまれていました。

 現在では、廃車寸前の軽トラックなどを互いに融通し合い、そうしたクルマの屋根を切って果樹園専用に使っているのだと思います」

※ ※ ※

 車検の無いクルマは、公道を走ることはできません。しかし、果樹園などの私有地に限定して使うのであれば、車検を受ける必要は無く、目的や用途に併せて形状を変更しても問題がありません。屋根のない軽トラックは、そうした限られた用途のなかで使われているのです。

■屋根なし軽トラックは誰でも作れる?

 屋根なし軽トラは、どのようなような方法で作られるのでしょうか。また、故障した際には修理はどうするのでしょうか。

 茨城県で農業を手伝う会社員は、以下のように話しています。

「軽トラの屋根を切る場合は、左右のドア、フロントとリアのガラスを外していくところから始まります。

 ドアはボルトで止まっているので簡単に外れますが、フロントガラスは専門の業者に外してもらうか、割ってしまう必要があります。

 それらの作業が終わったら屋根を切る作業です。屋根を切るためにはサンダーやディスクグラインダーを使います。ホームセンターで売ってるものですので、簡単に手に入ります。

 屋根はAピラーとリアの壁を切り落とせば取れますが、火花が散ったり、大きな音も出るうえ、時間もかかります。専門的な知識が無くてもできますが、危険な作業なので、自分は友人と一緒にやっています」

 故障してしまった時の対処方法について、前出の会社員は以下のようにも話しています。

「基本的に自分たちで修理するしかないです。知り合いに自動車整備士がいれば、その人にお願いすることもありますが、軽トラは構造が簡単なので、オイル交換といった整備は自分たちでできます。

 エンジンが壊れてしまったときは廃車にせざるをえないですが、ちょっとした故障があっても、車検を通す必要がないので問題はありません。年間100kmも乗らないので、消耗品の交換もほぼ無いです。バッテリーも、乗るときだけほかの軽自動車のものを取り外して使っています」

 車検ではブレーキやタイヤの消耗をチェックされ、必要に応じて交換することがありますが、果樹園のような限られた場所でしか使わない場合は、ブレーキもタイヤもほとんど交換することがないのかもしれません。
 
 軽トラは構造がシンプルであるため、屋根を切り落としたり、車検整備を受けなかったとしても、簡単に壊れることが無く、農家の人にとっては手ごろな「農園専用車」なのかもしれません。

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