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【Tipo】スニーカー感覚で気軽に使えるクルマが欲しい! 思わずニッコリするなごみ系『フィアット500C』編

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【Tipo】スニーカー感覚で気軽に使えるクルマが欲しい! 思わずニッコリするなごみ系『フィアット500C』編

気軽に乗れるクルマは多くあるけれど、目的地まで楽しくドライブが出来るクルマは意外と少ない。キーを捻ればすぐに走り出し、どうせ乗るのであればちょっと捻りのあるセンスの良さも欲しい。そんなお題に本誌元編集長がセレクトしたクルマはこの2台だった。

スニーカー感覚で気軽に使えるクルマが欲しい!

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長年クルマ好きをやってきてひとつ確かな実感があるとすれば、いずれ辿りつきたいスペシャルな1台を追い求める気持ちは大切にすべきだし僕自身も捨てるつもりはないけれど、手元には日々の暮らしを軽やかに駆け抜けることのできるフットワークのいい実用車が1台欲しいよね、ということ。個人的にはほとんど乗っていないけど手放す気にもなれない愛機アルファ・ロメオ166の他に、ポッと乗って出られるアシが欲しいと少し前から軽い妄想がはじまっていたので、今回の「スニーカー感覚で乗れるクルマ」というお題目はまさしく僕のために用意されたようなモノ。いうまでもないことだけど、思わず楽しみながら真剣に考えちゃった。だからここに並ぶ言葉は、そのまま僕の本音だ。

まずは今回のクルマ選びの大前提について触れておくべきだと思うのだけど、アシなんだから何だっていいじゃん! という一般的な考え方は、全く通用しない。なぜなら、この“ティーポ”という物好きな自動車雑誌の企画だし、それより何より僕がかつてはこの雑誌の編集スタッフだったからだ。フリーランスのモノ書きになってるからといって、個人的な趣味嗜好はそう簡単に変わるものじゃないのだ。

だから、走らせていて楽しいクルマであること、一緒にいて喜びを感じられる個性や存在感を持ってること、そして独自の味わいがしっかりあること、という項目は絶対に外すことはできない。スニーカーを履いて出掛けるような軽やかな気分になれることは重要だから、格段のパワーなどなくてもいいけど、軽快にして俊敏、なおかつ素直に反応してくれる足さばきのいいクルマであって欲しい。毎日のアシとして機能してもらうためには、どんなところにも躊躇わずに入っていける小さめのサイズであることが望ましいし、時として必要になる4人もしくは5人がそれほどの苦もなく収まって移動できるスペースと、ほどほどに荷物を積み込める荷室、というような実用性も重んじたい。ある程度以上は気軽につきあいたいから、それほど古いクルマじゃなくて、個人的に馴染みのあるところで10年落ち前後ぐらいまでが適切な範囲か。スニーカーに5万円も10万円もかけたくないのと同じで、価格は150万円程度まで。それらに加えて何かひとつふたつ“ここがいいよね”と喜べるモノがあるなら文句なし、といった感じか。……どうだろう? 皆さんが考えてることと、実はそう大きな違いはないんじゃないだろうか?

この基準に照らし合わせていくと、候補になりそうなクルマは結構たくさんある。軽く10台を超える車名がズラリと並んだ。その中でベストと思えたのが、ここに登場した2台なのだ。

フィアット500C、そしてルノー・ルーテシア3 RS、である。

思わずこちらもニッコリするなごみ系

オープントップのチンクエチェントは、実は一番最初に車名をあげたクルマだった。つまりはベスト・オブ・ベスト。さすがに気恥ずかしいから自分で赤を選ぶことはないけれど、本当に欲しいと思っているモデルのひとつではある。いや、別にクローズドのチンクエチェントでも全然オッケーなのだ。でも、ルーフをパーッ! と開けるのであれば、それに越したことはないでしょ? だってその分だけ開放感が大きいわけで、つまりはほんの移動の間に気分転換だってできちゃうわけで。天気のいい日にオープンにすればただそれだけで心地良いし、雨が降れば降ったでソフトトップが奏でる雨音がひと味違ってて癒される。+αの“ここがいいよね”として見逃せないのだ。

【写真11枚】思わずニッコリするなごみ系『フィアット500C』の詳細を写真で見る

何よりもっと基本的な部分としてチンクエチェントがいいなと思えるのは、緊張感とは無縁の全身で笑っちゃってるような“なごみ系”のスタイリングだ。停めたクルマのところに戻って目が合った瞬間に、思わずニッコリしちゃうぐらい。トゲトゲした気分と瞬時にオサラバさせてくれるというのは、日々のパートナーの得意技としては最上位に位置するレベルのものだと思う。それでいて走り出してみたら、俊足っていうわけじゃないけど思いのほか活発で、曲がることに関しては自分の足でターンでも決めるかのように、軽やかにして従順。500と500Cを越えるスニーカー感覚のクルマなんてないんじゃないか? と思うほどだ。かなり心が惹かれてる。

【Specification】フィアット500C 1.2ポップ
■全長×全幅×全高:3545×1625×1505mm
■ホイールベース:2300mm
■トレッド(F/R):1415/1410mm
■車両重量:1030kg
■エンジン:直列4気筒SOHC
■総排気量:1240cc
■最高出力:69PS/5500rpm
■最大トルク:10.4kg-m/5500rpm
■サスペンション(F/R):ストラット/トーションビーム
■タイヤ(F&R):185/55R15

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みんなのコメント

10件
  • 同じような考えで、足車として中古のプントエヴォを選びました
    500は人気ですが余りに見かけすぎるってのが一番大きな理由です
    機構的にも弱点も同じようなものですが
    ジュジアーロの基本デザインは、500と違った良さがあります。
    話題にも上がらないほど、無いものにされてるクルマですが
    取り上げてみてください。
  • FIAT500のエンジンはツインエアーも良いし、1.2のファイヤーエンジンも昔から多くの車輌に搭載され信頼性抜群!惜しむべきはATの構造。フェラーリのFマチック同様耐久性が今一で故障しやすい。ほんとこのATさえBMWミニのように日本のアイシン製ならと思います。個性はあるんですけどね!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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