カリナン シリーズIIを世界初公開
ロールス・ロイス・モーター・カーズは2024年5月25日にイタリアで行われた「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」で創業120周年を祝い、超高級SUVを大胆に進化させた「カリナン シリーズII」を世界初公開しました。また、ロールス・ロイスの歴史的な系譜を受け継ぐ5台の名車によるパレードが行われ、来場者に披露されました。
ロールス・ロイス新型「カリナン シリーズII」に「ブラックバッジ」が同時発表! まさに600馬力のV12エンジンを搭載した破壊神です
パレードの傑出したクルマにシルバーゴーストが選出
コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステは1929年に初開催され、現在まで続く自動車業界の中でももっとも権威ある重要な展示会のひとつである。美しいイタリア北部のコモ湖畔にあるグランドホテル・ヴィラ・ デステで行われ、多くの自動車愛好家やコレクターに愛されている。
ロールス・ロイス・モーター・カーズは、この会場となったグランドホテルの庭園で、大胆な進化を遂げた「カリナン シリーズII」の世界初披露を行った。また、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステにおいて、創業者であるチャールズ・スチュワート・ロールズ氏とヘンリー・ロイス氏の出会いから120周年を記念し、パレードが行われた。
このパレードには時代を代表する5台のモデルが参加し、20世紀初頭のモーター・トライアルで活躍したことで有名な1914年製の「シルバーゴースト」や、1936年に発表され、1934年から1937年にかけて10台のみ実験的に製造されたモデル「ファントムIII」が登場した。そのなかでも、審査員団はパレードの傑出したクルマとして1914年製の「シルバーゴースト」を選出した。
過去から現在に至るロールス・ロイスのパレードは、創始者チャールズ・スチュワート・ロールズ氏とヘンリー・ロイス氏が築いた不朽の遺産を思い起こさせるものである。マンチェスターのミッドランド・ホテルでこの偉大なモータースポーツの先駆者たちが初めて会ってから120年経ち、その遺産は彼らが創り上げた会社の中に生き続けている。
AMWノミカタ
今回のコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステはカリナン シリーズIIだけではなく、ロータス「タイプ66」がヨーロッパで初披露されたり、ランボルギーニも過去の名車を展示したりと話題の多いイベントだった。創設120年を迎えるロールス・ロイスが新型車カリナン シリーズIIの発表の場にこのイベントを選んだのも、アメリカのペブルビーチのコンクール・デレガンスと並ぶ世界最高峰のイベントであり、目の肥えた熱狂的な自動車ファンの集まるイベントだからだろう。
最近は大きなホールなどではなく、このような場で新型車を発表するブランドが増えてきた。とくに独自の世界観を大事にするラグジュアリーブランドにその傾向が見られるが、同時に潜在見込客の多く集まるイベントで早く実車を見てほしいという思いもあるのであろう。過去のアイコニックなモデルの展示とあわせて、ロールス・ロイスの進化と変わらぬ哲学を感じられる場になったのではないだろうか。
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