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ポルシェが耐久ラインアップ刷新。WEC王座目前のロッテラー、古株のマコヴィッキィらがファクトリーチームを離脱へ

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ポルシェが耐久ラインアップ刷新。WEC王座目前のロッテラー、古株のマコヴィッキィらがファクトリーチームを離脱へ

 LMDh車両の963でWEC(世界耐久選手権)、IMSAスポーツカー選手権での両タイトルを手にしようとしているポルシェ。彼らは来季に向けてドライバーラインアップを刷新することとなった。

 これに伴い、ファクトリーチームのポルシェ・ペンスキー・モータースポーツに所属するドライバーの内3人が今季限りでチームを去ることになる。そのひとりが、WEC王座目前のアンドレ・ロッテラーだ。

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 ロッテラーは2017年にアウディからポルシェに移籍。以降はWECやフォーミュラEで活躍し、WECは最終戦を残してドライバーズタイトルで大量リード。アウディ時代以来のタイトルに近付いている。

 また、ロッテラーと同じくポルシェのファクトリーチームからWECに参戦するフレデリック・マコヴィッキィ、そしてIMSAでフェリペ・ナッセと共に今季のGTP王者に輝いたデーン・キャメロンもチームを離れる。

 これに伴ってポルシェは、WECでのフルタイムドライバーを3人から2人に減らす。彼らはこの一連の流れを、ドライバーラインアップの“微調整”に過ぎないとしている。

 今季のポルシェは、ポイントリーダーの6号車にロッテラー、ケビン・エストレ、ローレンス・バンスールが、そして5号車にはマコヴィッキィ、マット・キャンベル、ミカエル・クリステンセンが起用されているが、来季の6号車はロッテラーが抜けてエストレとバンスールのコンビで継続、5号車はクリステンセンとジュリアン・アンドラウアーという布陣となる。

 アンドラウアーは今季、プロトン・コンペティションから963のカスタマーマシンをドライブして印象的な走りを見せたことで、ファクトリーチームのシートを手にした形。一方でWECを離れるキャンベルはIMSAに復帰するという。

 ただキャンベルは同じくIMSAを戦うマシュー・ジャミネと共に“特定のレース”でWECチームに加わるとされているため、ル・マン24時間、カタール10時間、バーレーン8時間といった長距離レースで名を連ねる形となるだろう。

 43歳のマコヴィッキィは長年にわたってポルシェのGTドライバーとして活躍。その中には、ル・マンでのGTE Proクラス優勝、ニュルブルクリンク24時間優勝などの輝かしい実績も含まれている。しかしながら声明によると、彼とポルシェは「協力関係を終了することで合意した」という。

 一方ロッテラーとキャメロンのポルシェとの契約も今季限りとなるが、彼らがポルシェ陣営から完全に離脱するとは明言されていない。motorsport.comの取材に対しても、ポルシェは彼らの状況を明確にはしなかった。

 ポルシェのモータースポーツ部門を率いるトーマス・ローデンバッハは次のように語った。

「デーン・キャメロン、アンドレ・ロッテラー、そしてフレデリック・マコヴィッキィには、(963のテストが開始されてからの)この3年間の素晴らしい仕事に感謝している」

「3人とも、ポルシェ963が参戦わずか2年目にして大西洋の両端で大きな成功を収めるのに貢献してくれた」

 前述の通り6時間レースでのドライバーを2人に減らすことにしたポルシェだが、今季キャデラックが採用したこの2名体制は練習走行の時間確保やレース戦略において利点があると言える。一方で全てのレースで3名登録を義務化すべきという議論もあったが、こういった変更は多くのメーカーが支持せず却下となった。

 また今回の発表では、ル・マン24時間で3台目のファクトリーポルシェが走る可能性については言及されていないが、ローデンバッハは先日、IMSA王者の権利を行使することで、これまで同様に追加のエントリーを行ないたいと話していた。

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