この数年間MotoGPで苦戦が続いているホンダ。2024年こそ改善を目指してきたものの、これまでのところ状況は大きく変わっていない。チーム側としても、注いでいる努力が成果として現れていない現状に困惑があるようだ。
ホンダは2024年シーズンに向けて、RC213Vを抜本的に見直して改善を図ろうとしてきた。しかし、開幕から3戦を終えた現在、獲得ポイントはわずか8。スプリント、そして決勝共にトップ10に入ることもできていない状況にある。
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昨年11月のテストではホンダ陣営にはポジティブな雰囲気が漂っていたが、今ではかなり苦しい状況にあることが明らかになった。目立つ進歩が見られない状況には、チーム側も困惑気味だ。
「私が言えるのは、日本のメンバーは懸命に努力しているということだ」
ホンダのチームマネージャーであるプーチは、MotoGP.comにそう語った。
「彼らは本当に頑張っていて、様々なことに取り組んでくれている」
「グループには新しい人材も加わり、より多くのマンパワーが備わっている。彼らが眠っているなんてわけではないんだ」
「しかしその一方で、我々は目標に到達しておらず、バイクもパフォーマンスを上げられていない。我々はバイクに大きく変更を加え、理論的には良い改善をしてきたはずなんだ」
「だがコース上では、それが確認できていない。今、我々は少し混乱している。多くの取り組みを進めているが、コース上では何も印象的なモノを確認できていないんだ。それが実際のところだ」
なおファクトリーチームのジョアン・ミルはアメリカズGPの初日時点でホンダの現状への不満を口にしており、「開発の方向性が間違っていた」と主張した。
そして決勝後、ミルはさらに次のように語った。
「絶望的だ。この状況はとても厳しいよ」
「もっとどうにかしたいと思っても、何もできないんだ。レースで起きているのは、そういうことだ」
「中団グループにいて、ラップタイムで近づいても、1周、そして2周は良くても3周目にはバイクが『ギブアップ』と言うんだ」
「これがこのストーリーのちょっとしたリズムだ。僕らは強くならなくちゃいけないし、ハードに取り組みを進めて、この状況から前進しなくちゃいけない」
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