2019年3月29日、F1第2戦バーレーンGP注目の金曜フリー走行2回目が行われ、フェラーリのセバスチャン・ヴェッテルがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが6番手、ピエール・ガスリーは12番手だった。
フェルスタッペンはミディアムタイヤでロングランをテスト
バーレーンGPの予選開始時間は夕刻18時、決勝スタートは夕刻18時10分。この時期の日没時間は18時ちょっと前で、いずれもトワイトライトタイムに行われることになる。昼間の暑さが厳しく、気温が急激に下がる時間帯にあわせて行われるわけだが、それゆえ予選/決勝と同じ時間帯に組まれたフリー走行2回目に注目が集まった。
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フリー走行2回目開始時の気温は24℃、路面温度31℃。90分の間にもこの状況は刻々と変わるが、そんな中、各ドライバーはハード/ミディアム/ソフトタイヤを入念にテスト。トップタイムはフェラーリのセバスチャン・ヴェッテルが記録した(1分28秒942)。2番手は同じフェラーリのシャルル・ルクレール。その後ろに、メルセデスAMGのふたり、ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスが続いた。
ホンダ勢ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが6番手、ピエール・ガスリーは12番手。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは10番手、アレクサンダー・アルボンは13番手だった。
終盤、フェルスタッペンはミディアムタイヤの感触を確かめるように周回を重ね、「レースでよく使うことになるミディアムタイヤのフィーリングはよく、最初のショートランでの走行で最速タイムを出せるはずでしたが、最終コーナーでのわずかな問題で0.2-0.3秒タイムを落としてしまいました。それでもミディアムタイヤで手応えを感じることができました」とコメント。
一方、ガスリーはエンジンブレーキが効かないトラブルがあったようで「ミディアムタイヤで速さを見せることはできましたが、ソフトタイヤではどこか速さに欠けるペースでした」とコメントしている。予選のアタックラップは1周のみとなりそうで、予選に向けてはセットアップの細かい調整がさらに必要になってきそうだ。
田辺豊治HONDA F1テクニカルディレクターは、フリー走行2回目後、「今日はサーキットにあわせたパワーユニットの最適化を進め、2チーム、4台ともにスムーズにプログラムを消化できた一日でした。ここでは日中に行われるP1と夕刻に行われるP2で大きくコンディションが異なるため、様々な路面や外気温の状況に合わせたデータを取ることができました。それらのデータをもとに、これからの作業でレースと予選に向けたセットアップを進めます」と語っている。
なお、ピレリはフリー走行2回目を終えて「決勝ではトラクションとリアタイヤのケアが重要となりそうです。ハードとミディアムの間には約1秒、ミディアムとソフトの間には1秒弱のタイム差がありました。こうなるとミディアムコンパウンドでは予選は厳しいかもしれませんが、ソフトコンパウンドのタレが早いことを考えると、決勝に向けてはさまざまな戦略が混在することになるでしょう」 と分析している。
バーレーンGP予選は3月30日18時(日本時間3月31日0時)、決勝は3月31日18時10分(日本時間4月1日0時10分)にスタートする。
F1第2戦バーレーンGP注目の金曜フリー走行2回目 結果
1位 セバスチャン・ヴェッテル(フェラーリ) 1:28.846
2位 シャルル・ルクレール(フェラーリ)+0.035s
3位 ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG) +0.603s
4位 バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG) +0.711s
5位 ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) +0.823s
6位 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) +0.879s
10位 ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ) +1.247s
12位 ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ) +1.583s
13位 アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ) +1.612s
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