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軽トラ・軽バンをアゲるならタイヤがキモ! いま続々登場の泥系「ボコボコタイヤ」とは

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軽トラ・軽バンをアゲるならタイヤがキモ! いま続々登場の泥系「ボコボコタイヤ」とは

軽トラ・軽バンに人気上昇中の2大ブランドに注目

 四駆の世界で長きにわたり支持されているヨコハマ・ジオランダーと、ここ数年で急激に勢力を広げているトーヨー・オープンカントリー。どちらもいわゆる「ボコボコタイヤ」のブランドだが、ランクルやジムニーといった本格クロカン系だけに止まらず、リフトアップすることで「SUV風に仕立てたクルマ」にも人気が高い。

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 例えば軽トラ・軽バン。商用、農作業用などのイメージが強いいわゆる仕事クルマであるが、軽く車高をアゲてオフロードタイヤを履かせるだけで、不思議と今どきのアウトドアっぽいクルマになる。それに気付いたユーザーたちが、今ジオランダーやオープンカントリーを選んでいるのだ。

 しかし軽自動車の中でもタイヤハウスの狭いジャンルだけに、装着可能なサイズは限られる。そこで今回は、両ブランドがラインナップする「軽トラ・軽バンが履けそうな銘柄&サイズ」に着目。ジムニーのカスタマイズなどリフトアップに強く、タイヤにも詳しい広島のショップ・エススタイル菅原さんのコメントと共に詳しく紹介していく。

純正同サイズで唯一のM/Tタイヤ「M/T G003」

 ジオランダーの中でも未舗装路での走行に特化したジオランダーM/T G003。シリーズにはさらにオフロード性能を磨いたジオランダーM/T+(プラス)やジオランダーX-MT も存在するが、それよりは静粛性やロングライフ性能も考慮したバランスの取れたM/T(マッドテレーン=泥地形対応)タイヤだ。

 軽トラ・軽バン向けのサイズは145/80R12(外径537ミリ)のみ。これはハイゼットやキャリイ、エブリイ、N-VAN等の純正タイヤと同じなので、たとえフルノーマルの車両にも安心して装着できる。またLT(ライトトラック)規格の商品につき、車検も問題ない。

 ちなみに他社の同等サイズでのボコボコ系タイヤは、下で紹介するトーヨータイヤのオープンカントリーR/Tのほか、ブリヂストンのRD-604(145R12)やダンロップのグラントレックTG4(145R12)などがある。だが、「M/Tタイヤ」とうたっているのはジオランダーM/T G003だけ。

 「同じボコボコ系でも、RD-604やTG4は農作業などでも活躍しているガチの仕事用タイヤ。対してジオランダーM/Tは、ヨコハマの中でも〈ホビータイヤ〉と位置付けられており、趣味性やファッション性も高いタイヤというイメージで売り出している。若手ユーザーにもウケが良さそうです」と菅原さん。

街乗りオフローダー向け新シリーズ「X-AT」

 ジオランダーX-ATは2019年9月から販売が始まったばかりの新シリーズ。オフロード感のあるパターンを採用しながらも、オンロードでの快適性を追求したのが特徴で、そうした狙いはオープンカントリーR/Tとよく似ている。というか、ガチンコのライバルといっても差し支えない間柄だろう。

 「オープンカントリーR/Tとパターンを比べると、ジオランダーX-ATの方が若干大人しめな印象。それでもジオランダーA/T G015よりは明らかにゴツゴツしていて雰囲気がある。まだ履かせて走ったことはないので、実際の乗り心地や静粛性は分かりませんが、普通に考えればオンロードの快適性はジオランダーM/T G003より上。より一般ユーザー向けといえそうです」。

 軽トラ・軽バン向けサイズは145R14(外径590ミリ)。純正と比べると外径は50ミリ以上大きいため、これを履くだけで車高が25ミリほど上がる計算だ。純正では物足りないという人には嬉しいサイズながら、タイヤハウスに干渉するリスクも上昇。特にフロントのタイヤハウスが狭いDA16Tキャリイでは相当厳しく、他の車種でもリフトアップやバンパー加工、インナー加工といった何らかの対策を打たないと履くのは難しいと思われる。

全方位でバランス良しの本命タイヤ「R/T」

 2016年に初登場したオープンカントリーR/T。トレッドパターンはA/T(オールテレーン=全地形対応)とM/Tの両方を兼ね備えており、トーヨータイヤ独自のR/T(ラギッドテレーン)という新ジャンルに区分される。もともとはハスラー向けの165/60R15を軸にスタートしたシリーズだったが、徐々にサイズラインナップを拡充し、今では12~18インチまで計13サイズが揃う。

 中でも注目したいのが、昨年末に追加された155/65R14(外径558ミリ)。このサイズはタントやN-BOXなど一般的な軽自動車の純正と同じ。つまり、本来はそういった車種向けのタイヤなのだが、軽トラ・軽バンに合わせると純正よりもワンサイズアップになるため、ちょっと大きめのタイヤを履きたいユーザーにはぴったりになる。

 「純正比で外径が20ミリ強大きくなるため、約10ミリの車高アップが見込める。車種によってはバンパーカット等の加工が必要かもですが、かなり履きやすい部類だと思います」。

「R/T」は12インチや15インチもラインナップする

 ホイールも純正のままで安心して履きたい、という人は純正同サイズの145/80R12を選べばいい。対抗馬は上で紹介したジオランダーM/T G003。程良くワイルドでオンロードも快適なオープンカントリーR/Tか、ゴツゴツ感たっぷりのジオランダーM/T G003か、悩みどころ。

 「舗装路メインならオープンカントリーR/Tが有利。一般的なM/Tタイヤほどロードノイズは気にならないし、減りもそこまで早くない。ノーマルタイヤからいきなりM/Tタイヤに履き替えることに抵抗がある人は、まずはこっちを選んだ方が無難でしょう」。

 軽トラ・軽バンが履けそうなサイズとしては、165/60R15(外径579ミリ)も忘れてはいけない。これはハスラーやキャストアクティバなど軽クロスオーバー系の純正サイズで、一般的な軽自動車の純正タイヤよりもひと回り大きめ。軽バン・軽トラの純正タイヤと比べると、外径は40ミリ以上大きく、幅も広くなる。車種によっては一切イジらずに履くには少々難しいが、リフトアップ車なら現実ラインだ。

 「30ミリアップくらいの“ちょいアゲ”の軽トラ・軽バンにマッチします。ホイールのインセットにもよりますが、現行のハイゼット系ならおそらくそれだけで履けます。15インチはホイールの選択肢も幅広いので、よりドレスアップ志向の方にオススメですね」。

軽トラ・軽バン向けジオランダー&オープンカントリー

【ジオランダーM/T G003】◆145/80R12(外径537ミリ)

【ジオランダーX-AT】◆145R14(外径590ミリ)

【オープンカントリーR/T】◆145/80R12(外径537ミリ)◆155/65R14(外径558ミリ)◆165/60R15(外径579ミリ)

【取材協力】エススタイル

◆広島県広島市西区中広町3-19-26◆tel.082-548-9602◆営業時間:10時~19時◆定休日:イベント参加日

足まわりや外装が得意なカーショップ。元タイヤメーカー社員という経歴を持つ代表の菅原さんは、タイヤ全般に豊富な知識を持つ。またオリジナルパーツブランド「O.D.K STYLE」も展開し、ジムニー用アイテムなどを販売中。

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みんなのコメント

51件
  • 俺もリフトアップした軽バンが欲しい。ジムニーと迷うところ。
  • クロカンタイヤはうるさいし、ウェットグリップがアスファルト上だとかなり劣るから、リフトアップしてただでさえ不安定になった車にどうなんかな。荷物積まないならアリか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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