価格重視で選ぶならヒンジ式ドアのハイト系ワゴンが得策!
今、コロナ禍にあっても売れ行き絶好調なのが軽自動車。それも、背が高く、両側スライドドアを備えたスーパーハイト系軽自動車が圧倒的に売れている。2021年5月の軽乗用車販売台数ランキングでも、1位ホンダN-BOX、2位スズキ・スペーシア、3位ダイハツ・タント、6位日産ルークスという具合なのである。
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では、もはやスライドドア&背高軽以外の、一般的なヒンジ式ドアを持つ軽自動車を選ぶ理由、メリットはなくなってしまったのか? といえば、そうでもない。使い方によっては、意外にも多数のメリットがあったりするのだ。
まずは価格だ。スーパーハイト系軽自動車は大空間、両側スライドドアによる乗降性の良さが魅力だが、大開口のスライドドアによるボディ剛性低下をカバーするため、開口部周りには入念な補強対策が施され、また大空間を生かした装備も満載、充実するため、価格は上昇傾向にある。
たとえば、ハイト系ワゴンのスズキ・ワゴンRは109万8900円からだが、そのプラットフォーム、基本部分を使う、ワゴンRのスーパーハイト系バージョン!? ともいえる(ちょっと乱暴だが)スズキ・スペーシアは129万8000円からと、約20万円も高い価格設定となってしまうのだ。軽自動車を価格重視で選ぶなら、室内空間の広さで十二分な、リヤヒンジ式ドアをもつハイト系ワゴンを選んだほうが得策といってもいい。
コスト面や駐車、高速走行などでもヒンジ式のメリットがある
ランニングコスト的にはどうだろうか。ここもリヤヒンジ式ドア車のほうが有利。すでに述べたように、両側スライドドアを備えたスーパーハイト系軽自動車は、背の高さやスライドドア周りの仕様によって重量がかさみ、燃費が不利になる。
前出のスズキ・ワゴンRとスペーシアの例では、グレード、駆動方式によって、ワゴンRは23.0~25.2km/L、スペーシアは20.2~22.2km/Lと、10%以上、悪化してしまうのだ。たかが10%強だが、長く乗れば乗るほど、その差は効いてくるはずである。ガソリン価格が高騰している今なら、なおさら気にすべき点かもしれない。
その、長く乗れば乗るほど……については、両側スライドドア車にデメリットが生じる可能性がある。それは、大開口スライドドアまわりからのキシミ音、ガタツキの発生である。
新車からしばらくは、今の軽自動車の製造技術では、キシミ音、ガタツキの発生などまず発生しないはずだが、それでも、数万キロを走ったスーパーハイト系軽自動車の両側スライドドアまわりから盛大なガタツキが出ている車両を経験しているし、走行1万キロ以下でも、ボディまわりそのものではなく、スライドドアまわりのゴムシール材の不具合、位置ズレなどによってガタツキが発生したスーパーハイト系軽自動車も知っている。こうした事例も、リヤヒンジ式ドアの軽自動車なら、まず発生しないと思われる。
駐車スペースの問題も忘れてはいけない。両側スライドドアを備えたスーパーハイト系軽自動車の全高は1800mm前後もあり、全高1550mm制限の立体駐車場への入庫は不可能。しかし、ホンダの軽自動車を例に挙げると、全高1800mm越えの両側スライドドアを備えたスーパーハイト系軽自動車のN-BOXではなく、乗用車タイプのリヤヒンジ式軽自動車のN-ONEを選べば、全高1545mmでいかなる駐車場でも入庫が可能となる。
最後にクルマの基本性能だが、両側スライドドア完備=全高、重心が高い……ということになり、高速走行時の横風安定性で多くの低全高・低重心のリヤヒンジ式ドア車に劣ることは間違いない。さらに、全高の低いリヤヒンジ式ドア車は、重心も低いため、転倒防止対策を含め、足まわりを固める必要がなく、乗り心地面で有利であることが多い(最新のスーパーハイト系軽自動車はそこもしっかりと仕上げられているが)。
もちろん、山道などでの安定感の高さ、安心感でも、全高、重心の低いリヤヒンジ式ドア車が優位になるメリットがあることも事実なのである。
ただし、子育て世代や足腰が弱ったシニアの後席の使用、乗車性では、両側スライドドアを備えた軽自動車にメリットがあることもまた確か。ヒンジ式ドアか、両側スライドドアかは、それぞれのメリット、デメリットを天秤にかけて、自身にとってメリットが大きいほうを選ぶのが正解だ。
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みんなのコメント
お国にあんまり課金しなくていいみにミニバン、って所かな。
車幅が狭いトール軽は、夕方混雑しまくったスーパーの駐車場で便利ですね。
ミニバンっつても、常に6人7人も乗せないでしょ