日産、AUTECHブランドを市販車に本格投入。NISMOとの2本柱で展開

日産は11月24日、これまで主に多品種少量生産車を担ってきた、いわば日産直系のカロッツェリア的なポジションにあった「AUTECH（オーテック）」を、新たな“プレミアムスポーティ”ブランドとして国内に投入することを発表した。今後は、ピュアスポーツを志向する「NISMO（ニスモ）」と、“プレミアムスポーティ”を掲げる「AUTECH」を2本柱にしてサブブランドを展開する。

その第一弾として発表されたのが「セレナ AUTECH」。先日発表されたばかりの「セレナ　NISMO」と同じく、ボディアンダーフロアの補強や加速重視のECMチューン、専用サスペンションの装備などを行いながら、装着スポーツタイヤのメーカーを変えるなどAUTECHブランドに相応しい乗り味を実現しているという。細かい仕様や価格は未発表ながら、近日中に正式発売されるとのことだ。

トヨタがスポーツブランドを再編し、新たにGRブランドを投入するなど盛り上がりをみせる中、オーテックジャパンの社長を兼務する片桐隆夫氏は「さらに盛り上げて、良い影響が出れば」と語った上で、「オーナーの嗜好は二極化する傾向にある」とし、他とは違ったクルマを求める層が各車種の中で5%程度は存在しているという認識を示した。

AUTECHブランドは今後、SUVやコンパクトカーにも展開し、さらにオーナーの好みに合わせてシートやステアリングホイールなどの素材や色を選択して仕上げることができる、内装パーソナライゼーションプログラムも実施する予定だ。