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WRC第4戦、今季好調のオジェがエントリー、ロバンペラとの優勝争いか【ラリー・クロアチア プレビュー】

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WRC第4戦、今季好調のオジェがエントリー、ロバンペラとの優勝争いか【ラリー・クロアチア プレビュー】

2023年4月21日から23日、FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・クロアチアが首都ザグレブを起点としてターマック(舗装路)を舞台に開催される。ラリー・クロアチアはグリップ変化を読むのが難しいトリッキーなイベントとして知られているが、今年はどんな展開となるのだろうか。

昨年はロバンペラがダーティな路面で奇跡的な逆転優勝を飾る
ラリー・クロアチアを前にしたプレイベントテストで起きたアクシデントにより、ヒョンデのクレイグ・ブリーンが事故死するというショッキングなニュースが飛び込む重苦しい雰囲気の中、ラリー・クロアチアが始まろうとしている。

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2年前の2021年に初めてWRCとして開催され、今年で3年目を迎えるラリー・クロアチアは、今シーズン最初の純粋なターマックイベント。ステージの路面コンディションが1本のステージ中でも頻繁に変化し、インカット走行により路肩の泥や砂利が舗装路面に多く掻き出されるコーナーも多くあるため、グリップ変化を読むのが難しい非常にトリッキーなラリーとして知られている。

昨年2022年のイベントでは、最終日、トップを独走していたトヨタのカッレ・ロバンペラは予想外のウエットコンディションで失速。ギャンブルに成功したヒョンデのオイット・タナックにトップの座を奪われ勝負がついたかと思われたが、最終パワーステージでロバンペラが驚異的なタイムをマークして再逆転、5.7秒差で奇跡的な優勝を飾った。

今季開幕3戦は、ここまでトヨタとヒョンデがほぼ互角の戦いを繰り広げているが、ターマックでその力関係がどう変わるか、興味深い。

【参考】2022WRC第3戦ラリー・クロアチア 結果
1位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1) 2h48m21.5
2位:O.タナック(ヒョンデ i20 N ラリー1)+4.3s
3位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20 N ラリー1)+2m21.0s
4位:C.ブリーン(フォード プーマ ラリー1)+3m07.3s
5位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+3m46.0s
6位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1) +8m08.5s
7位:Y.ロッセル (シトロエン C3 ラリー2)+10m01.0s
8位:K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビア ラリー2エボ)+11m01.2s
9位:E.リンドホルム (シュコダ・ファビア ラリー2エボ) +11m11.9s
10位:N.グライジン(シュコダ・ファビア ラリー2エボ)+11m48.5s

新ステージは1カ所、昨年とほぼ同じステージレイアウト
ラリーの中心となるサービスパークは、今年も首都ザグレブ中心部の見本市会場「ザグレブ・フェア」に置かれ、ステージは隣国スロベニアに近いクロアチアの北部に設定される。

ラリーは20日木曜日にシェイクダウンとザグレブでのセレモニアルスタートが行われ、競技は21日金曜日からスタート。ステージの多くは昨年の大会と重なり、テクニカルで曲がりくねったセクションもあれば、ジャンプやクレスト(丘越え)を含むハイスピードで流れるようなセクションもある。デイ1はザグレブの西側エリアが舞台となり、4本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。8本のステージの合計距離は130.18kmとなる。

デイ2の22日土曜日は南西に舞台の中心を移し、4本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。SS12/16はアドリア海に面したリエカの町の近郊で行われる。

そして最終日となる23日日曜日のデイ3は、ザグレブの北側で2本のステージを各2回走行。そのうち、SS18の再走ステージとなる最終のSS20は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。

ステージは全20本で合計距離は301.26km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1649.62kmとなる。

ドライバーズランキング、マニュファクチャラーズでトップを走るトヨタは、マニュファクチャラーチーム3人目のドライバーにセバスチャン・オジェを起用。オジェは今シーズン開幕戦ラリー・モンテカルロと第3戦ラリー・メキシコに出場して両ラリーで優勝、ドライバー選手権首位につけている。勝田貴元はTGR WRCチャレンジプログラムからの出場となる。

2023年 WRCドライバーズランキング(第3戦終了時)
1位 S.オジェ(トヨタ)56
2位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)53
3位 K.ロバンペラ(トヨタ) 52
4位 O.タナック(Mスポーツ フォード)47
5位 E.エバンス(トヨタ)44
6位 C.ブリーン(ヒョンデ)19
****
9位 勝田貴元(トヨタ)8

2023年 WRCマニュファクチャラーズランキング(第3戦終了時)
1位 トヨタ 107
2位 ヒョンデ 100
3位 Mスポーツ フォード 73

[ アルバム : WRC第4戦ラリー・クロアチア プレビュー はオリジナルサイトでご覧ください ]

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  • 浜松のショウタは今年は世界選手権を見に行きたいです
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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