現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > クルマの売却時に有利! リセールバリューが高い人気モデルの特徴とは

ここから本文です

クルマの売却時に有利! リセールバリューが高い人気モデルの特徴とは

掲載 更新 5
クルマの売却時に有利!  リセールバリューが高い人気モデルの特徴とは

人気が高まる車種のパターンは主に2つ

 クルマを買う時に気になるのが、数年後の売却額。特に購入後3年程度で手放す場合、車種の人気次第で売却額が大きく変わるものだ。

日産レパードの中古車が700万円! 新車時より価格が高くなった意外な国産車5選

 例えば、トヨタ車を扱うセールスマンいわく「ランドクルーザープラドは、海外への中古車輸出も活発だから、業者同士が中古車を奪い合う状態になっています。そのために新車を購入して3年後に売れば、売却額は新車時の60~70%に達する。値落ちがきわめて少ないモデルです」という。

 一般的な乗用車の査定額は、購入後3年で新車価格の40~50%。仮に300万円のクルマを買ったとして、3年後の査定額が新車時の40%なら120万円だが、60%になると180万円に高まる。査定額は長く使うほど安くなって車種による格差は小さくなるが、3~5年程度で売却するならばクルマによる差額は逆に大きい。

 トヨペット店のセールスマンは「ハイエースの中古車は、海外市場で人気が高いですね。走行距離が10万km以上で、荷室もキズだらけになった10年落ちの車両でも値段が付くし、程度が良ければ高値で売却できます。ハイエースは商用車なのに資産価値が高いため、法人のお客様にとっては都合が良い。いまだに売れ行きも好調です」と説明する。

 以上のようにランドクルーザープラドやハイエースは、海外で人気が高く、中古車需要も多く高値で売却しやすいことがわかる。

希少な”MT”スポーツも高値傾向

 また海外へ輸出されなくても、国内の中古車人気が高ければ、同様に好条件で売却できる。主に趣味性の強いスポーツモデルやSUVだ。

 例えばホンダカーズ(ホンダの販売店)では「S660は新車価格の割に高値で下取り可能。フィットもRSの6速MTについては、高値で安定しています」という。

 S660は軽自動車のスポーツカーで、中古車需要の多い車種ではないが、販売台数はそれ以上に少ない。2019年の新車販売台数は、1か月平均で約240台なので軽バン「N-BOX」の1%程度。結果、S660の中古車需要が流通量を上まわり、高値で取り引きされるようになった。

 フィットRSの6速MTも同様。フィットの中古車は大量に流通するが、1.5リッターNAエンジンを搭載するRSの6速MTの新車販売台数は少ない。一方で運転の楽しいコンパクトカーだから、中古車需要は相応に多く、中古車価格と売却額を高めているわけだ。

 ちなみに2月14日に発売を開始する新型フィットのエンジンは、1.3リッターと1.5リッターハイブリッドのみ。残念ながらスポーティな1.5リッターのエンジン車は廃止された。すなわち、新型に”RS”は用意されないため、今後従来型フィットRSの6速MTは、さらに好条件の売却が可能になるだろう。

 このほかトヨタ・ハイラックスのようなピックアップトラック、例えばスズキ・ジムニーのようなコンパクトなオフロードSUVも好条件で手放せる。SUVは実用的なクルマだが、ハイラックスやジムニーは趣味性が強く、売れているとはいえ決して販売台数は多くない。販売店によるとホンダ・ヴェゼルやスズキ・ハスラーも、ホンダ・シャトルやスズキ・ワゴンRに比べると売却時の条件がいいと言う。

 そして、新車を買うメリットは、車種やグレードからボディカラーまで自分好みで統一できること。本当はイエローの外装色が好きなのに、数年後の査定を気にしてブラックを選んだのでは、新車を購入する価値が薄れてしまう。

 そのため査定に捕らわれた選び方は推奨しないが、選択に迷ったり、購入のヒントが欲しい時は、高値で手放せる車種や需要のあるボディカラーを検討する方法もあるだろう。

こんな記事も読まれています

「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
ベストカーWeb
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
WEB CARTOP
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
日刊自動車新聞
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
AutoBild Japan
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
くるまのニュース
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
VAGUE
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
motorsport.com 日本版
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
くるまのニュース
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
レスポンス
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
レクサスの末っ子LBXに、次世代モダンインテリア空間を表現したElegantが新登場
レクサスの末っ子LBXに、次世代モダンインテリア空間を表現したElegantが新登場
カー・アンド・ドライバー
荷台が“伸びる”ダイハツ「斬新軽トラ」登場! “画期的”発想の「超ロングボディ仕様」がスゴい! まさかの「実車化」果たした衝撃のモデルでWRCをサポート
荷台が“伸びる”ダイハツ「斬新軽トラ」登場! “画期的”発想の「超ロングボディ仕様」がスゴい! まさかの「実車化」果たした衝撃のモデルでWRCをサポート
くるまのニュース
新車で買える!? トヨタ「シエンタ“SUV”」がスゴイ! 5人乗り仕様もある「小型SUVミニバン」が台湾で人気すぎるワケとは
新車で買える!? トヨタ「シエンタ“SUV”」がスゴイ! 5人乗り仕様もある「小型SUVミニバン」が台湾で人気すぎるワケとは
くるまのニュース
「トイレに行きたいのですが…駐めちゃダメ?」 高速にある「謎のバス停」 SNSでは「一般車が進入していた」の声も どんなルールなの?
「トイレに行きたいのですが…駐めちゃダメ?」 高速にある「謎のバス停」 SNSでは「一般車が進入していた」の声も どんなルールなの?
くるまのニュース
運賃交渉すれば“村八分”にされる? 荷主を過剰に気遣う中小運送の社長たち、本当に守るべきは誰なのか?
運賃交渉すれば“村八分”にされる? 荷主を過剰に気遣う中小運送の社長たち、本当に守るべきは誰なのか?
Merkmal
ホンダ「ADV160」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
ホンダ「ADV160」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
いやこれは凄いわ……[EV]の歴史に残る一台が韓国から出ている件
いやこれは凄いわ……[EV]の歴史に残る一台が韓国から出ている件
ベストカーWeb

みんなのコメント

5件
  • リセール気にして車買うって、正直貧乏臭い。
    好みや予算・生活スタイルに合致していればいいが、リセールを気にするとその辺りが微妙に変わってくる。結果、妥協する。

    車は適度に消耗品を交換・修理しながら乗るのがコスパ最強。定期的に乗り換えるなんて、お金持ちならいいが、一般庶民は真似しない方がいい。

    あくまでもコストに限った話ね。
  • リセール気にする様じゃ好きな車には乗れねよw
    それとも一生トヨタ車乗り継いで退屈な車遍歴で終わるのか、冒険選んで記憶の奥まで車歴を残すのか、どっちが楽しいって言ったら冒険した方が楽しいと思うけどね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.7405.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

66.01014.0万円

中古車を検索
ハイエースワゴンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.7405.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

66.01014.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村