アダプティブクルーズコントロールで安全で快適な長距離ツーリングを!
最近のバイクには、多くの最新電子制御システムが導入されており、そのうちのひとつに、「アダプティブクルーズコントロール(以下:ACC)」というシステムがあります。
【画像】アダプティブクルーズコントロール(ACC)の装備したバイクの画像を見る(10枚)
これは、アクセルとブレーキ操作を自動でおこない運転のサポートをしてくれるというもの。前方車両と一定の車間距離を保って走行してくれるのはもちろん、前方車両が減速したらそれに合わせて自動で減速してくれます。加えて、前方車両がいなくなったら設定した速度に自動でスピードアップします。
車間距離を一定に保つためだけであればすでに導入されているバイクはあります。しかし、前方車両の状況に応じて臨機応変に対応できるのが、ACCの優れた点と言えそうです。
この機能によって追突事故を防いだり、長距離走行時のライダーの負担を軽減してくれたりと安全性が高まります。なお、ACCはバイクでは一部の大型バイクに導入されています。では、導入されているバイクとしてどのようなモデルが挙げられるのでしょうか。
■ヤマハ「トレーサー9 GT+」
トレーサー9 GT+は、ヤマハ初のACCを搭載しているバイクです。ACCを搭載しているバイクの多くがボッシュ製ですが、トレーサー9 GT+はヤマハ製のものを導入しています。
また、走行モードがSPORT、STREET、RAINの3種類から選べるため、走行状況や好みに合わせて違った走りを楽しめます。さらにCUSTOMというモードでは、自分の好みの走りを設定することも可能。
トレーサー9 GT+は、安全性を確保しつつ自分好みの走りを楽しみたいという人におすすめのバイクと言えるかもしれません。
「トレーサー9 GT+」の価格(税込)は、182万6000円です。
■カワサキ「ニンジャ H2 SX SE」
日本で初めてACCを搭載したバイクが、「ニンジャ H2 SX SE」です。
ニンジャ H2 SX SEは2018年に発売されましたが、ACCが導入されたのは2022年モデルから。このモデルが発表されたときは、最新の電子制御システムが詰め込まれているとして、大きな話題となりました。
またACC以外にも、急ブレーキをかけたときにブレーキランプを点滅させる機能や、前方車両に追突しそうになったときに警告してくれる機能など、カワサキ初のシステムが導入されています。
カワサキ「ニンジャ H2 SX SE」の価格(税込)は、306万9000円~です。
■BMW Motorrad 「R1250RT」
「R1250RT」は、大きなウインドスクリーンと車体後方にあるパウル、車両重量290kgから醸し出される存在感に圧倒されるバイクです。また大きなウインドスクリーンによって防風効果が高く、パウルがついていることで積載性に優れているほか、安定感も抜群です。
このような利点に加え、ACC機能がついているので、長距離ツーリングでも疲れ知らずで走行できるのが魅力。「リラックスしたまま目的地へ到達できるパワフルなマシン」というコンセプトを感じたい人は、チェックしてみるのもよいでしょう。
BMW Motorrad 「R1250RT」の価格(税込)は、337万2000円~です。
■KTM 「1290スーパーアドベンチャーS」
「1290スーパーアドベンチャーS」は、ACCが導入されているアドベンチャーツアラーです。
このバイクの特徴は、スポーツモードのブレーキ圧が強いこととオフロード走行にも適していること、停車時のシート高を下げられることです。ただしブレーキ圧は最大50%と強めなので、「ガクン」と前のめりになるかもしれない点には注意が必要です。
また停車時のシート高を下げるためには、オプションのサスペンションPROをつける必要があります。シート高が低くなるので、停車時の足つきが良くなり取り扱いやすくなります。
KTM 「1290スーパーアドベンチャーS」の価格(税込)は、259万円です。
■ドゥカティ「ムルティストラーダV4S」
そして世界で初めてACCを採用したバイクが、「ムルティストラーダV4S」です。ドゥカティのアドベンチャーツアラーのムルティストラーダシリーズのひとつなので、長距離ツーリングに適しています。
ACCは前方からレーダーがでていますが、このバイクは後方からもレーダーが出ています。これによって後方車両が検知でき、車線変更などが安全におこなえるというわけです。
ドゥカティ「ムルティストラーダV4S」の価格(税込)は、337万5000円~です。
※ ※ ※
ACCは、前方車両の状況に応じて臨機応変にアクセルとブレーキ操作をおこなってくれる機能です。この機能によって、事故のリスクが減るため安全性が高まります。
バイクではまだ一部の大型バイクのみに導入されていますが、疲れにくく安全に走行したい人は、どのようなバイクがラインナップしているのかチェックしてみるのもよさそうです。
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