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意外なほどSUV──新型日産ノート・オーテック・クロスオーバー試乗記

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意外なほどSUV──新型日産ノート・オーテック・クロスオーバー試乗記

日産の新型「ノート」に設定された派生モデル、「オーテック・クロスオーバー」を北海道の雪上でテストドライブ。小川フミオがリポートする。

電動4WDでも問題ナシ!

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燃費とオフロードの走破性共に優れ、さらに走りの良さが自慢のノート・オーテック・クロスオーバー。雪上でのドライブを、2025年2月に北海道で体験した。期待以上によく走り、コンパクトな車体とともに使い勝手の良さに感心した。

オーテックは、日産車をベースに“イイところ”を伸ばす独自のチューニングで知られる。「デザインや質感に、より上質でスポーティな装いを求める方に向けたプレミアムスポーティブランド」と、謳う。

今回のノート・オーテック・クロスオーバーは、2021年1月に登場。24年5月にマイナーチェンジを受け、同年9月に発売された。1.2リッターガソリンエンジンを発電用に使うシリーズハイブリッド「e-POWER」を搭載した、現行ノートをカスタマイズした車両だ。

ノート・オーテック・クロスオーバーは、ノートの最低地上高を25mm持ち上げて、キャンプ場やスキー場に向かう不整路でも安心感をもってドライブできるというのがセリングポイント。

専用装備は以下のものがあげられる。

・フロントグリル
・シルバーフロントプロテクター
・サイドシルプロテクター
・シルバーリアプロテクター
・ホイールアーチガーニッシュ
・シルバールーフモール
・ルーフモール
・専用シグネチャーLED
・専用サイドターンランプ付きドアマウンテッドミラー
・専用16インチアルミホイール
・専用チューニングサスペンション
・専用チューニングパワーステアリング
・専用インテリア
・専用車体色(サンライズカパー×スーパーブラックルーフ)

車高を上げたことに合わせ、サスペンションシステムを専用チューニング。ダンパーもスプリングも細かく調整したという。目的は、きびきびとしたハンドリングとしなやかな乗り心地の実現だ。

パワーステアリングも、高速や小さなカーブでは操舵力が重めになり、ドライバーに安心感を与えるという設定。オフロードでの走破性とともに、スポーティさも確保するのが、開発コンセプトと説明されている。

前輪駆動と、後輪もモーターで駆動する4WDが設定されている。今回、雪が積もる北海道・新千歳空港から30分ほど離れた苫小牧市周辺で試乗したのは、4輪駆動モデルだ。前輪用と後輪用に、1基ずつモーターが搭載されている。

「100Nmとトルクが太いリヤモーターを使う電動4WDなので、雪道でもタイムラグのないしっかりした走りを実現しました」と、日産の技術者は述べる。

雪上での走破性といえば、日産には「セレナ」「エクストレイル」「アリア」に採用している「e-4ORCE」という技術をもっているが、e-POWERだけでもしっかり走れるところを見せようというのが趣旨なのだろう。

実際、強力なグリップのスノータイヤによる恩恵も無視できないだろうが、積雪路でもよく走った。日産の技術者が強調するように、タイヤのグリップがよく、前輪が動きはじめてから、1テンポか2テンポ遅れて後輪がグリップしてクルマが前に進むということもなし。すかさず加速してくれる。

乗り心地も、技術者は、オフロードとオンロード両面で頑張ったようだが、その努力の甲斐があり、快適。路面の凹凸をていねいに吸収し、乗り心地の悪化は感じられない。

ステアリングフィールもしっかり確保されていて、雪上だけれど、運転が楽しめる。そんな仕上がりを感じさせるモデルだ。

全長4110mm、全高1545mmの5ドアハッチバックのSUVで、2580mmと長めのホイールベースを活かして、機能性が高い。内装は、使い勝手はよいが、雰囲気にやや欠けるのが惜しい。オーテックブランドのイメージカラーであるブルーを大胆に使うとか、フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」のようにシート側面に使うとか、視覚的な冒険があったりすると、もっと良いのに……と、感じる。

いずれにしても、マイナーチェンジでフロントマスクの好感度も、今まで以上に上がったし、4WDで¥3,063,500(FWDは¥2,746,600)という価格競争力も高い。燃費は、オーテックのものは発表されていないが、ベースになった日産ノートX FOURはリッターあたり23.8km(WLTC)とされている。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)

文:GQ JAPAN 小川フミオ
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