■あれ…レクサス!? ド迫力なグリルを装備した大型セダンとは?
トヨタが展開するプレミアムブランドのレクサスといえば、迫力あるスピンドルグリルがブランドを象徴するデザインとなっています。
しかし、トヨタにもレクサス風のグリルを装備した大型セダンが存在しており、一部地域では人気を博しています。
直近では2024年7月に改良新型も発表され、独自の進化を果たしたセダンとは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
【画像】超カッコいい! これが“ド迫力顔”の新型「アバロン」です!(34枚)
そのクルマとは、中国市場で展開されている大型セダン「アバロン」です。
同車はもともと1994年、アメリカ市場向けの最上級セダンとして登場しました。
当時発売されていたセダン「カムリ」を基にホイールベースを延長し、居住空間をより広く設計したことに加え、3リッターV型6気筒エンジンを搭載することで、上質な走行性能を実現。
1995年には日本でも逆輸入され、「プロナード」としても販売されましたが、国内では他のトヨタセダンとの競争が激しく、長続きはしませんでした。
2005年からは完全に海外専売モデルとなり、特にアメリカ市場で高い支持を得るようになりました。
2018年には現行モデルである5代目がアメリカで発売され、その後中国市場にも進出しました。
中国ではセダン需要が根強く、2023年にアメリカ市場では「クラウン クロスオーバー」がアバロンの後継モデルとして導入されましたが、中国では依然としてアバロンが支持されています。
中国市場でもクラウン クロスオーバーや「クラウン セダン」も展開されていますが、いずれも輸入車のため価格が高く、アバロンはその価格帯を補完するモデルとして人気を維持しています。
また、2024年7月には新たな改良モデルが中国で発表され、外観・内装ともに刷新されました。
ボディサイズは、全長4960mm×全幅1835mm×全高1460mm、ホイールベース2820mmです。
外観は、レクサスのようなスピンドル形状の大型フロントグリルを採用。
上位グレードではフロントグリルが従来の横基調から、ひし形の網目模様へと変更され、他グレードとの差別化が明確になりました。
また、ボディカラーには深みのあるグリーンと金属的な輝きを放つシルバーが追加され、高級感と個性が強調されています。
インテリアでは、ダッシュボード中央にタブレット風デザインの新しいディスプレイが配置され、インフォテインメントシステムの処理速度が従来比で4倍に向上。
前席には電動ランバーサポートが搭載されるほか、64色のアンビエントライトやnanoeX技術により、車内の質感も高めています。
さらに、コネクティッドサービスの拡充も図られ、最新のデジタル機能を満載しています。
パワートレインは、中国市場でのニーズに応じて3種類が用意されています。
基本となるのは2リッター直列4気筒ガソリンエンジンで、これにモーターを組み合わせたハイブリッドモデル、さらに高出力な2.5リッター直列4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドモデルも設定され、燃費性能と環境性能の両立が図られています。
なお、価格は17万8800元(約382万5000円)からとなっており、手ごろな価格帯も大きな魅力の1つです。
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