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「最新モデル試乗」シルキーシックスが魅力!大型キドニーグリルを採用したBMW・M440iクーペの鮮烈度

掲載 更新 5
「最新モデル試乗」シルキーシックスが魅力!大型キドニーグリルを採用したBMW・M440iクーペの鮮烈度

大胆マスクの評価は賛否両論! 実車はなかなかハンサム

 4シリーズが最新世代へとフルチェンジを果たした。そのデザインが公表されるや否や、クルマ好きの中では喧々轟々の議論が巻き起こった。グリルが大きすぎるとか、従来の上品さを失ったといった否定的意見のほうが多かったと思う。けれども個人的には「悪くない」と思っていた。BMWというと、戦前の328ロードスターあたりが大好物。その昔、キドニーグリルはデカかったのだ。

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 とはいえ、周囲があまりにデカいデカいと罵るものだから、実物を見る段階になって、思いのほかドギマギした。だが、いざ対面してみれば拍子抜けするほど自然なイメージ。グリルが大きすぎる、という印象は受けなかった。ボリューム感たっぷりのリアセクションとのバランスを考えれば、これくらいがちょうどいいと思えた。ボンネットもキドニーグリルに合わせてデザインされており、なかなかハンサムだ。

 新型4シリーズは、歴代BMWクーペ同様にスタイリッシュ。事前公開写真は、新しいグリルデザインを強調しすぎていたというわけ。もしくは、意識的に議論が巻き起こることを期待したマーケティング戦略の一環だったのかもしれない。
 実際、街中をドライブしていても注目度はそこそこ。ドイツ車ユーザーはもちろん、BMWユーザーからも視線を集める機会は少なかった。大きなキドニーグリルが全体のダイナミックなクーペスタイルの中で綺麗に消化されていることの証明なのかもしれない。

外観は8シリーズの弟分の印象。実にスタイリッシュ!

 それにしても新型4シリーズのクーペスタイルは、3シリーズ・ベースとは思えないほどドラマチックに変化した。もはや3シリーズのクーペ版には見えない。それどころか、8シリーズかと思うほどのスペシャルティ感と高い質感を誇っている。

 ここに来てようやく、クーペモデルをまったく別の名前で呼ぶようになった理由がわかった気がした。特別なキドニーグリルを与えた理由もそのあたりにあったのではないか。狙いはセダンとクーペの峻別。結果、得られたクーペスタイルは、メカニズムは3シリーズ・ベースながら、ワンクラスもツークラスも上のラグジュアリー感を実現するものになった。ボディサイズは全長×全幅×全高4775×1850×1395mm。日本の道路環境でも持て余す心配はない。

 試乗車は現時点で最高グレードとなるM440iのxドライブ。パワーユニットはMパフォーマンスチューンの3リッター直6ターボ(387ps/500Nm)。駆動方式は電子制御4WD。トランスミッションは8速ATを組み合わせる。欧州ではM4も発表済みだが、 3シリーズでの経験上、Mパフォーマンスモデルの実力は驚くほど高く、上等だと知っている。大いに期待して乗り込んだ。

走りは速く、快適。しかもスポーティそのもの!

 インプレッションの結論からいうと、期待に違わぬ完成度だった。とくにグランドツーリングカーとしての資質は、スタイル同様、8シリーズ譲りである。
 洗練された滑らかさは超一級品。動き始めた瞬間から、お_っと驚いた。M340iもなかなかよかったが、M440iはもうワンランク上。乗り味の輪郭がより滑らかで、クリアで上質である。スタートの瞬間から動きはスムーズそのもの。豊かなライドクオリティが感じられた。

 インプレッションの結論からいうと、期待に違わぬ完成度だった。とくにグランドツーリングカーとしての資質は、スタイル同様、8シリーズ譲りである。
 洗練された滑らかさは超一級品。動き始めた瞬間から、お_っと驚いた。M340iもなかなかよかったが、M440iはもうワンランク上。乗り味の輪郭がより滑らかで、クリアで上質である。スタートの瞬間から動きはスムーズそのもの。豊かなライドクオリティが感じられた。

 加速パフォーマンスは「M」の呼称を名乗るにふさわしい。
 走行モードをスポーツ+にすれば豪快なサウンドとともに気分はスーパースポーツ。鮮烈な加速フィールが楽しめる。安定感は絶大。しかもハンドリングが素晴らしい。前輪の動きはM340iより明確にシャープ。スポーツドライブの楽しさはクラストップ。他に比べるモデルがないほどだ。

 1200kmほどドライブしたが、長距離&長時間ドライブの快適性は、もう「8シリーズ要らず」とさえ思える。やや硬めのライドフィールながら、腰下がとにかくよく動き、路面の情報を正確に伝えつつもフラットライドに徹する。まさにお見事というほかない。そのうえ、クルマとの一体感も最高だから、秘めた高性能に怯むことなく走っていられる。

 走りの高い完成度は、4シリーズという独立した呼称を名乗るにふさわしい。新型は単なる3シリーズのクーペ版ではない。スポーツ性、快適性、ラグジュアリー性とも、すべてに最高を追求したBMWらしいスペシャルティモデルだ。

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みんなのコメント

5件
  • 記事は個人の感想ですから。やっぱりデカイし、品格無くなったと思うひとが多数っす(ノД`)
  • 腎臓肥大

    キドニー=腎臓
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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