自身2度目のポール手にした平峰一貴「正直、あのタイムが出せるとは思っていなかった」／GT300ポールポジション会見

　2019年のスーパーGT第2戦富士公式予選を終え、スーパーGT GT300クラスのポールポジションを獲得したリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rの平峰一貴とサッシャ・フェネストラズが予選をふり返るとともに、500kmの長距離決戦となる決勝への展望を語った。

リアライズ 日産自動車大学校 GT-R
平峰一貴
「自身2回目のポール（ポジション）ということで、まだあまり実感はありませんが、まずはここまでしっかり応援してくださったみなさんに感謝したいと思います。フリー走行（公式練習）からクルマの仕上がりは良かったです」

「前回のテストから、僕のドライビング面でも、クルマのセットアップ面でも見直さなくてはいけないことがいろいろとあったので、それをサッシャ（フェネストラズ）選手と協力してやってきて、ここまでクルマを作り上げることができたなと感じています」

「チームもクルマをすごくいい状態に仕上げて僕をQ2に送り出してくれたので、とてもありがたかったです。Q1はサッシャ選手がかなりいいタイムを出してくれて、僕にとってもいいプレッシャーになったし、本当に素晴らしい走りだったなと思います」

「開幕からではなく、冬のテストからBS（ブリヂストンタイヤ）勢がかなり強いな、という印象はありました。そのなかで自分たちもいい意味でプレッシャーを感じていましたし、ヨコハマタイヤさんとも密に連携をとっています」

「とくにKONDO RACINGはヨコハマさんとは近い関係ですし、しっかりとミーティングも重ねて、ドライに限らずウエットも含めてどう開発を進めていくか議論しています」

「開幕戦に関して、ウエットコンディションでは明らかにBSやダンロップの方が前にいましたし、そのなかで今後はウエット（タイヤ）でも、いいものを作っていきたいです」

「今回は僕たちも『正直、BSさんが強いんだろうな』と想像していたんですけど、正直、あのタイムを自分が出せるとは思っていませんでした。クルマとタイヤのマッチングをしっかり見てくれていますし、ヨコハマタイヤさんの開発力はすごいものがあると感じています」

「ライバルは自分自身です。まだ予選が終わったばかりで決勝の想定は難しいですが、BS勢やマザーシャシーを警戒しています。あとは4号車（グッドスマイル 初音ミク AMG）も速いので警戒していますね。負けないように頑張りたいと思います」
サッシャ・フェネストラズ
「Q1はとても感触が良かった。チームが素晴らしいクルマを用意してくれて、このリザルトはふさわしい結果だと思う。クルマとタイヤはこのコースとコンディションにとてもよくマッチしていたと思う」

「僕たちにとってはスーパーGT2戦目だけど、カズキ（平峰一貴）がいいアタックをしてくれて、ポールポジションを獲得できた。とてもハッピーだけど、明日は長いレースだ。何が起こっても不思議ではないけど、この予選結果と同じようなリザルトを手にできるようベストを尽くすよ。ともあれ僕のQ1での走りと、2番手という結果は悪くなかったと思う」

「たしかに前回、雨の岡山ではブリヂストンや他の（タイヤ）メーカーが僕たちより先行していたと思うけど、富士スピードウェイとヨコハマタイヤはマッチしていて、僕たちにとってはいい方向へ流れが向いたと思う」

「もちろん、ヨコハマタイヤも懸命に開発作業を続けていて、とくにレインタイヤは大きく改善される予定なんだ。とにかく、現状でのドライタイヤ、マシン、サーキットのマッチングには満足しているし、明日の長距離レースでどうなるか楽しみだ」

「（500kmという）距離の長さはタイヤにとっては負担が大きいから、僕たち（ドライバー）が（タイヤを）マネジメントする必要も出てくるだろう。それでも、タイヤの性能に期待しているし、僕自身のドライビングにも自信を持っているよ」

「明日はコンディション次第だけど、雨になればダンロップ勢やブリヂストン勢が強いだろうし、とても面白いレースになるだろう。クルマもドライバーもトップ5（のパフォーマンス）はとても僅差だと思う。マザーシャシーを筆頭にね」

「ドライならこのトップ5（HOPPY 86 MC、ADVICS マッハ車検　MC86 マッハ号、GAINER TANAX GT-R、RUNUP RIVAUX GT-R）がライバルになりそうだし、長いレースだからスタートからフィニッシュまで一貫性が重要になる。ニッサン、ヨコハマ、そしてチームと素晴らしい要素がそろっているし、いいレースをしたいね」