スポーツセダン好きを熱くさせたスカイライン400Rの登場から、はや2年。意外にも比較的若い年代にも受け入れられたというスカイライン400Rの人気は、日産としても想定を超えるものがあったようだ。
そんなスカイライン400Rには、クーペボディのモデルも存在する。日産が海外で展開する高級車チャンネルINFINITIの2ドアクーペ「Q60 RED SPORT」だ。
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低いルーフとスタイリッシュで美しいプロポーションは、ハッとさせられるカッコよさがある。日産の栃木工場でつくられているQ60だが、残念ながら日本で手に入れることができない。
今回はこの日本未導入のスポーツクーペ、Q60 RED SPORTの魅力について、ご紹介しよう。
文:吉川賢一
写真:NISSAN、INFINITI、ベストカー編集部
【画像ギャラリー】いまもっとも美しい日産車 日本未導入の2ドアクーペ、インフィニティQ60を写真で堪能する
現行モデルの中で、もっとも美しい日産車
現行のQ60がデビューしたのは2016年のこと。セダンボディのQ50(日本のV37型スカイラインと同一モデル)のクーペ版にあたり、パワートレイン、シャシー、サスペンションなど、基本的なコンポーネントは同じで、ホイールベースも同じ2850mmだ。
しかしながら、クーペボディならではの流麗なスタイルと、走りを予感させてくれる背の低いボディはQ60ならではの魅力であり、日産車の中で、もっともきれいなクルマだと筆者は思っている。日本のスカイラインは、2019年のビッグマイナーチェンジにて、GT-R顔に修正されたが、INFINITIではかつてのフェイスのまま、販売されている。
Q60 2021MY 。クーペボディならではの流麗なスタイルと、走りを予感させてくれる背の低いボディは非常にエレガント
セダンボディのスカイライン400R
デビュー当初のエンジンは、メルセデス製の2.0L直4ガソリンターボ(※2021年現在は廃止)と、日産製3.0L V6ツインターボの2種類だった。
後者の3.0L V6ツインターボには、グレードによって2つのアウトプット値があり、「LUXE」と「SPORT」グレードには306ps仕様、「RED SPORT 400」には405ps仕様が採用されていた。この405ps仕様のツインターボエンジンが、2019年9月のビッグマイナーチェンジでV37スカイラインに搭載され、「400R」が誕生したのはご存じの通りだ。
ホイールベースは、セダンボディと同じく2850mmと長め。低いルーフや大きなフロントドアなど、ラグジュアリークーペの方程式をなぞったようなデザインだ
スペックも魅力的、そして「安い」!!
シャシーにも、日産の高級技術が詰め込まれている。Q60の最上級グレードである「RED SPORT」には、ステアバイワイヤ機構の「インフィニティ・ダイレクト・ステアリングシステム」や、電子制御ショップアブソーバが標準装備されており、ドライブモードセレクタで好みにカスタマイズした、足回りとハンドリングの組み合わせへと「キャラ変」ができる。スカイライン400RにはないAWD仕様も。
美しいボディと400ps級のツインターボエンジン、機敏なハンドリングと安定性も備えていることで、ドライビングプレジャーも非常に高い。この「Q60 RED SPORT」の方を、スカイライン400Rとして出しても良かったのではないか、と思うほどだ。
日産が開発した先進安全技術もほぼすべてが抜かりなく投入されており、相当に贅沢なクルマだ
北米での販売価格は、「RED SPORT」が5万8200ドル(642万円)、「RED SPORT AWD」は6万200ドル(約665万円)。RED SPORTではない、ベースグレードのPURE(FR)だと、4万1750ドル(約461万円)だ。メルセデスやBMWのV6ツインターボ級のスポーツクーペだと、800万円オーバーにもなる。装備内容を考えると、かなりコスパはいい。
外見も中身もカッコいいQ60だが、残念ながらINIFINITIは日本国内で正規販売されていないため、日本で手に入れるならば、インパルが並行輸入している車を購入するしかない。ちなみにRED SPORTの価格は900万円オーバーだという。
2018年パリモーターショーでINFINITIが初公開した「Infiniti Project Black S Prototype」。INFINITIとルノースポールのF1チームが共同開発し、最大出力571psのハイブリッド電動パワートレインを搭載していた
スポーツカーに求められるすべてを兼ね備えた、珍しい日産車
日本で発売されていないQ60だが、実はドリフト競技の「D1グランプリ」では、その活躍を見ることができる。岐阜県にある柴田自動車のD1チーム「SHIBATA DRIFT レーシングチーム」が、D1参戦マシンに、このインフィニティQ60をベース車として採用しているのだ。
R35GT-R用のVR38エンジンを移植し、排気量は3.8→4.1リッターにまで拡大、最高出力1000ps、最大トルクは1117Nm(120kgfm)にまでチューンアップされている。このD1マシンを見て、Q60を知った方も多いのではないだろうか。しかも、INFINITIが唯一、「公認サポーター」として認定しているチームだ。
SHIBATA DRIFTレーシングチームのD1 GP参戦マシンのベースは、インフィニティQ60。排気量をアップしたGT-Rエンジンに載せ替えられている
Q60はデザイン、スペック、そしてレーシングシーンでの活躍と、スポーツカーに求められるすべてを兼ね備えた、珍しい日産車だ。
個人的には「憧れのクルマ」であり、なんとか手に入れたい、と考えているクルマのひとつだが、残念ながら近いうちに消えゆくクルマでもある。もし、どうしても手に入れたい、という方は、早めに行動をおこしたほうがいいだろう。
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みんなのコメント
じゃあ買ってくれるのかよって、日産のマーケティング部は思ってるだろうな。
Zの重量が気になる