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【7人乗りの新しい選択肢】新型フォルクスワーゲン・マルチバン 欧州発表 PHEVも設定

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【7人乗りの新しい選択肢】新型フォルクスワーゲン・マルチバン 欧州発表 PHEVも設定

ラインナップで独立したモデルに

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)

【画像】マルチに使える大空間【世界の大型ミニバン】 全130枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

フォルクスワーゲンから7人乗りのミニバン、新型「マルチバン」が発表された。

全面的な刷新と、商用バンのトランスポーターとのプラットフォーム共有がなくなったことを受けて、「カラベル」という名称は廃止された。商用に特化したトランスポーターは、間もなくフォード・トランジットと兄弟車となる後継モデルに置き換わる予定で、新型マルチバンは事実上、独立したモデルとなっている。

プラットフォームはフォルクスワーゲン・グループのMQBの拡張版に切り替えたことで、セアト・タラッコ、スコダ・コディアック、フォルクスワーゲン・ティグアンと共有することになった。

これにより、技術的、スタイル的、人間工学的に大幅な改良が施されるとともに、初のプラグイン・ハイブリッド・パワートレインの採用も可能になった。

PHEVの「eハイブリッド」設定

マルチバンeハイブリッドは、最高出力150psのターボチャージャー付き1.4Lガソリンエンジンと、フロントアクスルに搭載された115psの電気モーターとの組み合わせにより、合計出力218psを発揮する。

また、床下に搭載された13kWhのバッテリーにより、「都市部での短い移動」であれば電気のみでの走行が可能で、フォルクスワーゲンは最大で約50kmのEV走行が可能であるとしている。

また、1.5Lと2.0Lのターボチャージャー付きガソリンエンジンが用意されているほか、来年には204psのディーゼルエンジンもラインナップに加わる予定だ。

PHEVには専用の6速デュアルクラッチ(DSG)トランスミッションが搭載されているが、従来のガソリン車にはおなじみの8速ATが採用されている。

外観は、1985年のT3世代のトランスポーターを彷彿とさせるようなデザインに一新されている。

上下に分割されたツートーンカラーを採用しているが、フルワイドグリルやシャープなLEDライトなど、従来のカラベルとは一線を画したデザインとなっている。

マルチバンのサイズは、全長4973mm×全幅1941mm×全高1903mm(全長5173mmのエクステンデッド・ホイールベースもあり)で、T6世代よりも全体的に若干大きくなっている。空力特性の改善により、燃費も向上しているという。

広くて使い勝手のいい室内

フォルクスワーゲンによると、マルチバンの室内は「これまで以上にフレキシブルで広々としている」という。新しいモジュール式シートシステムやマルチファンクション・テーブルを採用するほか、5つのリアシートは取り外しでき、2列目は回転させることで向かい合わせに座るようなレイアウトが可能だ。

また、従来のハンドブレーキやギアセレクターを廃止したことでセンターコンソールがなくなり、キャビン全体のフロアがフラットになったことで、469L(リアシートを取り外すと1844L)のトランク容量が確保されている。

また、フォルクスワーゲンの最新モデルと同様に、運転席周りも抜本的に見直している。新しいマルチファンクション・ステアリングホイール、10.25インチのデジタル・インストゥルメント・ディスプレイ、10.0インチのインフォテインメント・タッチスクリーンを標準装備し、オプションでヘッドアップ・ディスプレイやワイヤレスのスマートフォン充電器を用意している。

道路標識認識、レーン・キーピング・アシスト、自動緊急ブレーキなど、さまざまな先進安全機能も搭載している。

マルチバンは、フォルクスワーゲンの商用車としては初めて、新しい「IQ.Drive」システムを搭載している。このシステムは、アダプティブ・クルーズ・コントロールとレーン・キーピング・アシスト機能を利用して、長距離走行時に「半自動運転」を可能にするという。

価格はまだ明らかになっていないが、現行モデルの価格は約5万ポンド(773万円)からとなっており、それよりも若干高くなると予想される。

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