モトコンポが純電動になって帰ってきた! ホンダ「モトコンパクト」はどんな乗り物か
10月に開催されたジャパン・モビリティショー2023のホンダ・ブースに参考出品された、電動バイク「モトコンパクト」が日米で大きな話題となっている。
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折り畳めてクルマのトランクに収まるコンパクトなバイク、そして「モトコンパクト」という名前。筆者を含め40代後半以降のクルマ好きの多くが、ホンダが1981年に発売した小さな原付バイク「モトコンポ」を想起したであろう。
モトコンポは初代シティと同時発表/発売で当時の販売価格は8万円。シティのトランクに立てたまま積めるというコンセプトは当時からユニークな試みとして注目を集めた。ハンドルバー/シート/フットペグが本体に格納でき1185×240×540mmのスッキリとした箱型パッケージになる。
特に近年は昭和の旧車人気も相まって状態の良い個体はネットオークションで50万円以上の値段がつくケースも珍しくない。筆者も20年少し前、ヤフオクで10万円で購入したモトコンポを所有している。
そしてモトコンポ発売から40年以上を経た、2023年11月1日より米国では「モトコンパクト」の販売が開始された。事前の受注開始から注文が殺到しており、フェイスブックなどのコミュニティが続々と立ち上がり、中には作成から2ヶ月で2300人を超えているグループもある。毎日のように「納車されました!」/「注文しました!」などのワクワクする投稿が写真とともに掲載されている。
発売は11月1日 米国では生産が追い付かないほどの人気!
モトコンポは50ccのガソリンエンジンを積んだ原付だが、モトコンパクトは定格出力490Wのモーターによって走る電動モビリティ(日本では原付自転車として扱われる)だ。
充電は家庭用の一般的なコンセントで3.5時間(110V)でフル充電となる。場所を取らず、サクッと充電できて、まさにスマホやタブレットの充電をする感覚だ。
メーカー希望小売価格はホンダおよびアキュラのディーラーで995ドル。歴史的な円安で1ドル=152円となるため日本円に換算すると約15万円といったところだが、今年7月にホンダ発のベンチャー企業が発売した電動キックボード(ストリーモ)が25万円以上の価格であることを考えると、ホンダブランドの安心感と信頼性を考えれば、15万円はとてもリーズナブルに思える。
もちろん日本で販売するとなれば保安基準部品など諸々が加算されるので一概に比較はできないが。
アメリカの友人に聞くと「995ドルなんて絶対安い。絶対買う!」とそのリーズナブルな価格を絶賛していた。なお日本では600W以下の電動キックボードは原付扱いとなるため、もし日本で販売されるとしたらモトコンパクトも同様の扱いになるはずだ。
爆発的ヒットとなって生産が追いつかないというその実情と、人気の理由をモトコンパクトの開発チームメンバーである山田遼さんにロサンゼルスオートショーのブースで話を聞いた。
大学構内での利用を目的として数十台単位で買っていくケースも
ちなみに山田さんは筆者が2019年のセマ・ショーのホンダ・ブースでお話を伺った方であった。4年ぶりの再会である。米国ホンダではマーケティング部門のマネージャーであり、モトコンパクトの開発チームメンバーであるという。
どんな人が買っているのか?モトコンパクトの特長やホンダ・ブランドの強みなどについても聞いてみた。
「企業や大学、レーシングチームなどが数十台規模で注文されることも珍しくありません。収納ケース部分はホンダのロゴさえ殆ど目立たないようにうっすら刻印されており、企業のロゴや大学のブランドマーク、インフルエンサーの方々はご自身のチャンネルのロゴを入れたり写真やイラストを入れたり楽しまれています」
「モトコンパクトは米国ホンダの四輪部門で開発が行われました。電動で排気ガスを出しませんから建物の中、インターファシリティでの移動に最適だと思っています。サスペンションがないので長距離の移動は自転車ほど快適ではないと思いますが、モトコンパクトの強みはどんな体型の方が乗っても安全で乗りやすいということです。コンパクトにボックス内に収めるため、ハンドルの高さなどは調整できませんが、体重265ポンド(約120kg)までの制限を多少超えても、フレームが曲がるなんてことは、まずありません。あらゆる体型の方に安心して乗れる設計であることを最重要として、各パーツの『黄金比』を生み出しました。重心も低くて足もつきやすく安定感は抜群です」
ついに試乗が実現 思わず笑いが込み上げてくる!
筆者は10月末からアメリカに滞在しており、アメリカにおけるモトコンパクト人気の噂は聞いていた。どこかで実物を見られないか? ディーラーにも何箇所か電話してみたが叶わなかった。
そして11月16日LAオートショーのプレスデーにて、ホンダブースを訪れたところ、同じ会場内で試乗ができることを知った。これは「超ラッキー!」と思い試乗会場に向かった次第である。
試乗場所はホンダとアキュラの展示ブースがあるホールの一番隅にあった。試乗に関する誓約書などにいくつかサインをして、いよいよ試乗。ヘルメット着用は任意だそうなので着用しないで乗ることにした。
他の試乗者と3台並んで操作方法を聞くが当然、早口の英語なので3割くらいしか聞き取れず。始動の方法が良くわからず、あたふたしていたら「キック!キック!」と言われたので、地面を蹴ってみるとスーッと走り出した。このような乗り物に乗るのは実に久しぶりで、自転車すら10年くらい前に遊園地で乗ったきりだ。
しかしなんだろうこの楽しさは? 初めての体験なのに安定感があってコントロールもしやすい。加速のパワーを感じるが怖さはない。思わず笑いが込み上げてくる。他に乗っている人を見たがみんな笑顔だ。
これは日本で販売となったらアメリカと同じか、それ以上の人気となりそうだ。ジャパン・モビリティショー2023では「日本での販売はない」と明らかにしていたが、実際はどうなのだろうか?
山田さんに聞いたところ「可能性はゼロではない」とのこと「今年7月の法改正に合わせた仕様変更を検討しています」と国内販売に向けたかなり前向きなお返事を頂いた。7月の法改正とはつまり特定小型原付としての販売を意味している。
時速20キロ以下に制御できて走行中は緑ランプを点灯、ナンバープレート(10センチ四方の正方形)を装着するなどの条件が揃えば免許もヘルメットも不要で車道を走行できるというものだ。
重心の高い電動キックボードはかなり恐怖を感じるが、座って乗れるモトコンパクトは異次元の安定感を体感できる。何よりボックスにコンパクトに収まって重量は17キロしかない。クルマに積んで出先での移動に使うには最適な乗り物と言えそうだ。ぜひとも日本発売を期待したい。
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