現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > これが欲しかったんよ!! ヤマハ「XSR900」純正カスタム×4車が大阪モーターサイクルショーに参上! 実際に発売されるのはどれ?

ここから本文です

これが欲しかったんよ!! ヤマハ「XSR900」純正カスタム×4車が大阪モーターサイクルショーに参上! 実際に発売されるのはどれ?

掲載 更新 16
これが欲しかったんよ!! ヤマハ「XSR900」純正カスタム×4車が大阪モーターサイクルショーに参上! 実際に発売されるのはどれ?

発売検討中のワークスカラーとカスタム提案の特別な黒

ヤマハは大阪モーターサイクルショーで、最新ヘリテイジスポーツの「XSR900」をカスタマイズした車両×4車を展示。基本的には同じカウルキットを装着しているが、カラーバリエーションやカスタム深度がそれぞれ異なる。反響次第で発売される可能性は高そうだが──。

〈YM未来予想〉ヤマハXSR GP:カウリング仕様はパッケージオプションで2023年に登場?!



これぞヤマハのヘリテイジ=未来に残すべき遺産を有効活用したカスタム!

ヤマハが大阪モーターサイクルショーに展示したXSR900カスタムが多くの来場者の目を引いている。スタンダードの黒にビキニカウルを組み合わせたもの、1980年代のWGPマシンを彷彿とさせる白×赤、同じくゴロワーズカラーをイメージさせる青、そしてチヂミ塗装など市販は難しいかも? と思わせる特別な黒(ゼッケン9が目印)の4車だ。

カウルやシートカウル、タンクカバーについては純正オプションとしてカラーリングも含め発売を検討中とのことで、いずれも魅力的な外装キットになりそうだ。

一方で特別色の黒は、さすがにカスタム提案ということのようで、クランクケースの塗装やチヂミ塗装といった新しい技術を取り入れて、ベテラン層も楽しめるバイクを提案しているという。

大阪モーターサイクルショーの現地では開発者にお話を伺うこともできたのでお届けしたい。

カウルキットはRZ-Rをイメージ

―― 純正ブラックの車両をベースにカウルキットとマフラーを装着した、もっともスタンダードなカスタム車がこちら。

──このカウルキットの企画があってそれぞれの車両が作られたようですが、その狙いどころとは?

「初代XSR900のアクセサリーとしてワイズギアの初代RZカラーのものがありました。このXSR900は2代目になるということで、血筋を辿っていくならばRZ250/350Rにするべきかな、と」ヤマハ発動機カスタマーエクスペリエンス事業部の田中佑樹さん(以下 田中さん)

──なるほど、RZ-Rのイメージなんですね。

「はい。といいつつも、このXSR900カスタムも我々の歴代のバイクが保管してあるバックヤードに持ち込み、それら歴代レーサーモデルなどを見ながら、RZの色をオマージュして作り上げました。この白と赤は、今では量産車に使われていない色でして、それを社内の技術で復刻したものなんです。それでタンク、サイドカバーなど全部塗りまして。

2020年に出した60周年カラーの白とはまた違って、1980年代の温かみのある、少し黄色がかっている白なんです。そして赤も、少しオレンジっぽい赤を採用しています」(田中さん)

──初代XSR900 カスタムキットのRZカラーとは違うんですね。たとえばRD400のデイトナとか、そんなイメージでしょうか?

―― 1980年代の色味を再現したという白×赤。

―― こちらはゴロワーズ風のブルー。

「まさにその頃の白です。RD、RZ、最後に採用していたのはFZR400だったと思います。白はニューパールホワイト、赤はヒートレッドという名前です」とは西村慎一郎さん(同じくカスタマーエクスペリエンス部・以下 西村さん)

──過去にあってしばらく途絶えていた色を改めて使ったと。

「発色のさせ方は当時のレシピのままを再現しています。ただ、この先たくさん使うかわからない色を当時のレシピで作ってくれというのは交渉が必要でした」(西村さん)

──なるほど。そこまで考えて作り上げたとなると、外装キットの発売の可能性は高いんじゃないかと勘繰りたくなりますが……

「モーターサイクルショーでの反響を見て、よければ発売したいと思っています。」(田中さん)

──当時の世代に突き刺さりそうですよね(笑)。

「私は世代ではないんですが、父親にバイクのレースに連れて行かれたこともあって、あの頃の隆盛にアプローチしてみたいと思ったんです。なので父と電話で話しながら(笑)。

父は58歳で、まさしくRZに乗り、次にRZ-Rだったそうです。今回のモーターサイクルショーではXSR125も出展していますが、125のユーザーも900のユーザーも、年齢層は違うかもしれないんですが同じバイクとして繋がれる……っていうのを、今回アクセサリーを通して提案出来たらいいなと思っています」(田中さん)

──テールカウルはRZ-Rというよりも……

「そちらはYZRですね。バキッと切れよく」(田中さん)

「ノーマルのシート自体がYZR500をモチーフとしていますので、それをさらにエラを張るような形として、よりYZRに寄せています」(西村さん)

──西村さんは造形自体には関わっているんでしょうか?

「実は、やっていることも知りませんでした。完成してから彼らの部署に異動してきて、『何? いいのやってるじゃんか』っていう感じで、2個くれないかと……」(西村さん)

──それがゼッケン9の特別な黒に仕上がったわけですね。こちらの車両はカウルキットをプロモーションするためのものなんでしょうか?

「いろいろな意味を込めていますが、お客様の中で『欲しいのは白じゃないな、青でもない、でも黒だったら欲しいかも』みたいな妄想が生まれてくれることを期待しています。また、黒を選ぶ人はファッション感度が高かったり世界観を持っていたりするはずなんですが、メーカーがプッシュする色は派手な傾向がありまして、黒のかっこよさを改めて証明したかったというのもあります。

でも、それらを作るためにやっているのは、色やテクスチャーの変更だけなんです。何か部品を大きく変えたとかはなくて、それでもイメージがガラッと変わるというのを見せたかった。ネジを変えるとか磨くとか、そんな細かく手間をかけるカスタムの面白さを提案したかったんです」(西村さん)

──往年のミッドナイトスペシャルのような……。

「私が商品企画に携わり始めた頃にリスペクトしていた先輩たちがやっていたカラーリングが忘れられない、それがミッドナイトスペシャルでした。50から1100まであって、なんてカッコイイんだろうって。あのイメージを世の中に残す、ミッドナイトの伝承というのが大きなテーマでした。黄色いヘッドライトも昔のシビエのイエローフォグランプのイメージです」(西村さん)

──モーターサイクルショーに来場した方には、ぜひそのあたりを意識して見ていたきたいですね。

―― 艶あり/艶消しブラックに金のラインなど、ミッドナイトスペシャルを強く意識させる仕上がりのゼッケン9号(正式名称はXSR900 Knight of the “9”)。こちらはあくまでもカスタム提案ということらしいが、欲しい! という方も多いのでは。

というわけで、反響次第でカウルキットが発売される可能性はありそうだ。欲しい! という方はモーターサイクルショーの会場でヤマハに熱い想いを伝えていただきたい。

YAMAHA XSR900 Customized[白×赤]

―― YAMAHA XSR900 Customized

―― YAMAHA XSR900 Customized

―― 往年のヤマハカラーと音叉マーク。

―― フレームのたわみを減衰するパフォーマンスダンパーとアクラポヴィッチ製マフラー。

―― センターストライプはカッコイイ&ちょっとカワイイ。

―― こんなシングルシートカウル、すぐ発売してほしいんですけど!

YAMAHA XSR900 Customized[青]

―― YAMAHA XSR900 Customized[青]

YAMAHA XSR900 Customized[スタンダード黒]

―― YAMAHA XSR900 Customized[スタンダード黒]

―― こちらも往年のFZRで似た感じの塗り分けがあったような……。タンクパッドは試作品だ。

―― クランクケース左右に設置されたスライダー。

YAMAHA XSR900 Customized[XSR900 Knight of the “9”]

喧騒が去る夜9時に走りはじめる、そんなイメージで名付けられた。施されているカスタムは下記。

アクラポヴィッチ フルエキゾーストマフラー XSR900(スペシャル仕様)
カウルセットブラック(スペシャル塗装)
ちぢみ塗装クランクケースカバー
ちぢみ塗装ウォーターポンプカバー
ケースカバーボルトのトリートメント
特別コーティング フロントフォーク
フロントフォーク周りスペシャルパーツ
ドライブチェーン/スプロケットのカラーリング
ホイールのカラーリング


―― YAMAHA XSR900 Customized[ミッドナイトスペシャル風]

―― CIBIEのイエローフォグをイメージ。スクリーンの黄色やヘッドライトガーニッシュもカッコイイ! ラジエターのコアガードやエキゾーストパイプの石綿巻きが1980年代を彷彿とさせる。

―― エンジンに施されたチヂミ塗装。これを一般ユーザーが再現するのはかなり難度高し……。シートカウルのクイックファスナーもいい感じ。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アウディの新型EV『A6 e-tron』、航続716km、6万ユーロからのエントリー車登場
アウディの新型EV『A6 e-tron』、航続716km、6万ユーロからのエントリー車登場
レスポンス
NTTとトヨタが「交通事故ゼロ」で協業を深化! 何が起こる? 注目2社による「モビリティ×AI・通信」の取り組みとは?
NTTとトヨタが「交通事故ゼロ」で協業を深化! 何が起こる? 注目2社による「モビリティ×AI・通信」の取り組みとは?
くるまのニュース
オーダーメイドグレードにしか設定されていなかったホイールを標準装備! レクサスLBXに「Elegant」を新設定
オーダーメイドグレードにしか設定されていなかったホイールを標準装備! レクサスLBXに「Elegant」を新設定
WEB CARTOP
11月から自転車の「ながらスマホ」「飲酒運転」厳罰化で懲役・罰金も! 法改正のポイントを解説。【道路のニュース】
11月から自転車の「ながらスマホ」「飲酒運転」厳罰化で懲役・罰金も! 法改正のポイントを解説。【道路のニュース】
くるくら
トヨタの新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待大! 新開発「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」が凄い! 市販化に向かう「GR最強モデル」とは
トヨタの新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待大! 新開発「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」が凄い! 市販化に向かう「GR最強モデル」とは
くるまのニュース
ITS Connect、子育て応援フェスタに初出展…運転時の死角解消技術を体験可能
ITS Connect、子育て応援フェスタに初出展…運転時の死角解消技術を体験可能
レスポンス
中古で100万切り!? 登場早すぎたBMWのi3こだわりが衝撃説
中古で100万切り!? 登場早すぎたBMWのi3こだわりが衝撃説
ベストカーWeb
プリンス・チェリー・サティオ・モーターの名前は残れど中身は一緒! 日産ディーラーの個性豊かなマルチチャンネルが廃止されたワケ
プリンス・チェリー・サティオ・モーターの名前は残れど中身は一緒! 日産ディーラーの個性豊かなマルチチャンネルが廃止されたワケ
WEB CARTOP
3クリックで完結する新EV充電サービス、ステランティスが欧州で展開
3クリックで完結する新EV充電サービス、ステランティスが欧州で展開
レスポンス
軽量ボディに6速MT、ポルシェ『911カレラT』改良新型を発売…1865万円から
軽量ボディに6速MT、ポルシェ『911カレラT』改良新型を発売…1865万円から
レスポンス
スイス世界初の「レベル4自動運転バス」 、25年運行開始――なぜ日本は一歩遅れているのか?
スイス世界初の「レベル4自動運転バス」 、25年運行開始――なぜ日本は一歩遅れているのか?
Merkmal
レクサス新型「小さな高級車」を初公開! めちゃ“豪華内装×特別カラー”採用した「新型LBX エレガント」発表! “420万円”から発売スタート!
レクサス新型「小さな高級車」を初公開! めちゃ“豪華内装×特別カラー”採用した「新型LBX エレガント」発表! “420万円”から発売スタート!
くるまのニュース
トヨタ「ルーミー」のライバル! スズキ新型「ハイトワゴン」そろそろ登場!? 高性能エンジン搭載&軽量化実施の可能性に「待ってます」の声! 「次期型ソリオ」に期待集まる
トヨタ「ルーミー」のライバル! スズキ新型「ハイトワゴン」そろそろ登場!? 高性能エンジン搭載&軽量化実施の可能性に「待ってます」の声! 「次期型ソリオ」に期待集まる
くるまのニュース
2024年「自動車関係功労者大臣表彰」整備分野から唯一の受賞は大阪のショップ工場長
2024年「自動車関係功労者大臣表彰」整備分野から唯一の受賞は大阪のショップ工場長
バイクのニュース
MotoGPマレーシアFP1|バニャイヤがライバルに大差つけてトップタイム。5年ぶり復帰イアンノーネ、驚きの9番手
MotoGPマレーシアFP1|バニャイヤがライバルに大差つけてトップタイム。5年ぶり復帰イアンノーネ、驚きの9番手
motorsport.com 日本版
ポルシェ911 6速MT専用モデルとなるピュアな新型「911 カレラT」の予約受注を開始
ポルシェ911 6速MT専用モデルとなるピュアな新型「911 カレラT」の予約受注を開始
Auto Prove
名門マーチ復活を諦めたくない!! こんなかたちなら復活できる…はず!!
名門マーチ復活を諦めたくない!! こんなかたちなら復活できる…はず!!
ベストカーWeb
ランキング3位に落ちたレッドブル。代表はシーズン中のペレス解雇の可能性を否定せず「F1は結果重視のビジネス」
ランキング3位に落ちたレッドブル。代表はシーズン中のペレス解雇の可能性を否定せず「F1は結果重視のビジネス」
AUTOSPORT web

みんなのコメント

16件
  • これ好きだな~!!
    お金さえあれば・・・・。
  • いいね!
    年寄り好みを完全無視したデザインはGood!
    老害排除のYAMAHAは素晴らしい!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村