現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > エグい見た目からは想像つかない! 超絶「ハード系」なのに「長距離移動がラク」なスポーツ車3選

ここから本文です

エグい見た目からは想像つかない! 超絶「ハード系」なのに「長距離移動がラク」なスポーツ車3選

掲載 更新 8
エグい見た目からは想像つかない! 超絶「ハード系」なのに「長距離移動がラク」なスポーツ車3選

 見た目は「エグい」の一言でもその乗り心地は意外にも快適

 超ハードなスポーツモデルは、いかにも日常性が低そうだと思える。サスペンションは鬼のように硬く、騒音も大きいなどコンフォート性は期待できないから、長距離ドライブはさぞツライことだろう。しかし、最近ではそんなイメージを覆すほどの快適性を備える超高性能車が増えてきた。

レーシングドライバーでも操れない! 運転が難しすぎる市販車3選

 今回は、超ハードそうにみえてじつは長距離移動がラクなクルマを紹介したい。

 1)ポルシェ911 GT3(991型)

 911のGT3といえば、ほぼノーマルのままでも本格的なサーキット走行やレース参戦ができるほどの硬派なモデル。超巨大なリヤウイングをはじめとするエアロパーツや、センターロック式のホイールにはめられる305/30ZR20サイズの極太リヤタイヤなど、見た目はエグいの一言。2000万円もするのにシートは手動調整式であることも、リアルレースカーらしさを感じさせる。どう見てもロングドライブには不向きと思えるが、じつは存外に長距離・長時間での運転が安楽なのだ。

 フェンダーとタイヤの隙間には指しか入らないほどパツパツで、1ミリもストロークしないのではないかとさえ思えるが、高速巡航中の乗り心地は意外にマイルド。超合金のように堅牢なボディが入力のすべてを受け止め、尾てい骨あたりが痛くなるような場面は皆無。壮絶に強力な減衰力により、路面のアンジュレーションに遭遇してもハネたりせず、ステアリングが轍に取られるようなこともない。2016年夏に実施したCARトップ誌の1000kmツーリングでも、企画に参加したスタッフ全員が感動。メインライターの五味康隆さんも、911 GT3の日常性の高さに関心しきりであった。しかも、巡航中の燃費はリッターあたり2ケタ近くまで伸びるので、意外と足は短くない。

 ただし、GT3はエンジンオイルの消費量が多く、大人しく走ってもおよそ500kmごとに1リッターは失われるため、その点だけは一般的なスポーツモデルと大きく異なる。ロングドライブではエンジンオイルの給油を忘れないよう注意したい。

 レースの技術が投入されるモデルもロングドライブで真価を発揮

 2)STI限定車WRXベースの「S」シリーズ

 出れば即完売し、たちまち中古車市場で高騰する大人気車として知られるSTI限定車の最高峰「S」シリーズ。基本的には硬派なリアルスポーツモデルであり、ノーマルのままでもレーシングドライバーによるサーキット全開アタックに応えられるポテンシャルを備える。バネレートやダンパーの減衰力は相当引き締められているが、じつは、もっとも真価を発揮するのはサーキット走行よりもロングドライブだ。特に、NBR24耐久レースで培ったノウハウが注入さるようになったS206以降のSシリーズは、高速クルージング時の快楽性が極めて高い。ニュルブルクリンクという過酷な場所で行われる長丁場の耐久レースで何度も勝っているモデルのロードバージョンだけあって、高速での長距離・長時間ドライブによる疲労を低減させるためのノウハウが詰まっている。

 SシリーズはMTのみの設定なので、SUBARU最高額モデルながら自慢のアイサイトは付かないが、高速巡航時のファン・トゥ・ドライブ性がすこぶる高いおかげで、あっという間に長い距離を走り切ってしまう。運転という行為にただひたすら没頭でき、エンジンサウンドも快音なので、オーディオさえ不要と思ってしまうほど、質の高い濃密なロングドライブが楽しめるのだ。

 ただし、WRXベースのSシリーズの中でもS202はモータースポーツ競技向けのスペックCがベースであり、遮音材などが大幅に挽かれたスパルタンな仕様なので、あまりロングドライブ向きではない。そんなS202よりも古い、Sシリーズの第1弾であるS201は、当時の富士重工業の航空宇宙事業本部が設計した空力特性に優れたエアロパーツを装着しているので、高速巡航性能は秀逸だ。

 3)シビックタイプR(4代目FK2型以降)

 ホンダのタイプRといえば、ノーマルのままでもサーキットで高度な走行性能が味わえるリアルスポーツモデルとして知られる。インテグラも含め、かつてのタイプRは日常性をギリギリまで削ぎ落とした硬派さが特徴で、絶大な人気の理由でもあった。特に3代目 FD2型シビックタイプRは4ドアセダンベースながら国産車史上最強レベルに足が硬く、リヤシートに居ても常に尾てい骨が揺さぶられ、走行中に迂闊に喋ると舌を噛む恐れがあるほどハードな設定だった。

 硬派過ぎて乗り手を選ぶ孤高の存在という魅力もあったが、それもすでに昔の話。4代目FK2型以降のシビックタイプRは劇的なまでにしなやか路線となり、高速巡航時の安楽さも大幅にアップした。4代目FK2型からニュルブルクリンクでのFF車世界最速を目指すようになったことが、タイプRの路線変更に大きく影響している。ガチガチに固めた足では、ニュルで世界の競合車よりも速く走ることは難しいからだ。

 しかも、4代目FK2型からエンジンはNAではなくターボ化され、低回転域からでも十分に太いトルクが得られるようになったことも高速巡航性の向上に繋がっている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ブルーインパルスがラリージャパン2024開幕を祝う航空ショー。6機が豊田スタジアム上空で華麗なスモーク
ブルーインパルスがラリージャパン2024開幕を祝う航空ショー。6機が豊田スタジアム上空で華麗なスモーク
AUTOSPORT web
[15秒でニュース]首都高速八重洲線通行止め…10カ年計画の新環状線プロジェクト
[15秒でニュース]首都高速八重洲線通行止め…10カ年計画の新環状線プロジェクト
レスポンス
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
motorsport.com 日本版
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
くるまのニュース
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
レスポンス
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
motorsport.com 日本版
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
レスポンス
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
motorsport.com 日本版
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
くるまのニュース
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
Webモーターマガジン
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース

みんなのコメント

8件
  • まあ、トップがポルシェ911だから、運転席+助手席までの範囲の話だよね。
  • そんなことよりGT3のオイル500km毎に1リットル消費ってマジかよ。オイル漏れしてる国産車より消費してんじゃないか。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

93.0899.8万円

中古車を検索
シビックタイプRの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

93.0899.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村