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【角田裕毅F1第1戦分析】初日のミスが最大の収穫に。予選11番手に終わるも「ここまで持ち直せたのはスタッフのおかげ」

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【角田裕毅F1第1戦分析】初日のミスが最大の収穫に。予選11番手に終わるも「ここまで持ち直せたのはスタッフのおかげ」

 2024年F1第1戦バーレーンGP初日のフリー走行後、「根本的に何かが足りていないので、そのへんはチームと一緒に調べなければならないと思います」と語っていた角田裕毅(RB)。

 走行データを解析していった結果、あることが判明した。

角田裕毅、予選11番手「0.007秒差でQ3に届かず残念だが、自分の走りに満足」チームは目標達成を喜ぶ:RB/F1第1戦

「木曜日のコンディションに適さないセットアップで走っていたことが原因だったようです。僕たちはまだクルマを理解している段階なので、昨日のようなコンディションであのようなセットアップで走るとああなるということを経験できたことは収穫ですし、それによってこのクルマの正しいセットアップを発見できました。だから、初日にミスをしたことが最大の収穫だと思っています」

 そのセッティングで臨んだ今シーズン最初のアタックで、角田は13番手のタイムをマーク。予選Q1突破に手応えをつかんで最後のアタックに入った。

 このアタックで角田はセクター1を自己ベストで通過するが、セクター2で自己ベストを上回ることができなかった。しかし、大きなミスをしたわけではないので、最後のセクターで挽回する余地は残されていた。集中力を切らさず、1回目のアタックよりセクター3だけでコンマ2秒上回るタイムでコントロールラインを通過した角田は、1回目の自己ベストをコンマ4秒上回り、1分30秒481を記録し、11番手でQ2へ進出した。

 Q2の1回目のアタックはQ1で使用したユーズドタイヤで行ったため、角田がQ3へ進出するためのアタックは2回目に履くニュータイヤでの1アタックだけとなった。

 このアタックで角田はセクター1から3まで、すべてで自己ベストを更新し、Q1の自己ベストをさらにコンマ3秒上回り、1分31秒129を叩き出して、8番手まで浮上。しかし、その後、角田より後からタイムアタックを行っていたメルセデス勢ら3人のドライバーに抜かれ、11番手に終わり、Q3進出は果たせなかった。

 予選後、車検室から出てきた角田は、少しだけ頭を抱えるような素振りを見せたものの、それは決して後悔の念から行った仕草ではなかった。

「悪くなかったと思います。特に昨日は少し苦戦していたので、そこからここまで持ち直すことができたのはスタッフのおかげですし、チームに感謝です」

 そう言ってチームのホスピタリティハウスへ戻った角田を、レースエンジニアのマッティア・スピニらRBのエンジニアたちが笑顔で迎えていた。

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