標準仕様に先駆け、特別な装いで登場
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
【画像】日産のデザイン、日本と海外で違いは?【キャシュカイ、ノート、マイクラ、ジュークを写真で比較】 全134枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
日産は、3代目となる新型SUVキャシュカイの初期限定モデル、「プルミエール・エディション(Premiere Edition)」を欧州で発表した。価格は2万9270ポンド(442万円)で、標準モデルに先駆けて、夏に英国での販売を開始する。
プルミエール・エディションには、138psまたは156psの1.3Lマイルド・ハイブリッド・ガソリンエンジンが搭載され、前者には6速MT、後者にはクロストロニックCVTが採用されている。また、同セグメントで最大といわれる新しいヘッドアップ・ディスプレイ、ワイヤレス充電パッド、スマートフォン・ミラーリング機能、最上級のコネクティビティ・パッケージ、LEDマトリクスヘッドライトを標準装備している。
この特別仕様車は、ルーフレールにマットシルバーを採用することで、標準モデルとの差別化を図っている。また、標準モデルと同様に2トーンカラーも選択可能だ。
標準モデルのキャシュカイの価格は数週間後に発表される予定だが、新しいプラットフォーム、大胆な外観、ハイブリッド専用のパワートレインなど、すべての面で先代モデルとは大きく異なる。
キャシュカイは以前、日本でも「デュアリス」として販売されていたモデルである。
スポーティーで存在感ある出で立ち
新型キャシュカイは、ルノー・日産・三菱アライアンスのCMF-Cプラットフォームをベースに、「より目的意識の高い」スタンスと「アスレチックでダイナミック」なスタイリングを採用し、デザインを一新した。フロントエンドは新しいVグリルを採用し、ヘッドライトはスリム化され「ブーメラン」形状となっている。
全長4425mm(35mm増)、全幅1838mm(32mm増)、全高1625mm(10mm増)と大型化。スポーティーで堂々としたフォルムを実現したほか、20インチアロイホイールが新たにオプション設定されるなど、高級化が図られている。
デザイナーのマット・ウィーバーによると、パワートレインがすべて電動化されたことで、スタイルにも影響があったという。燃費向上のため空力性能の改善が図られているほか、ボディシェルも新しい複合材とアルミパネルの採用により60kgの軽量化を実現。また、新しい溶接とスタンピング技術により剛性が41%向上し、安全性とステアリング・レスポンスが改善された。
サスペンションは、フロントにマクファーソンストラットを採用。リアは前輪駆動モデルにビームアクスル、4輪駆動モデルにはマルチリンクがおごられる。また、パワーステアリングのレスポンスも向上しており、「走りの楽しさはそのままに、曲がりくねった道でも楽しめるようになった」という。
プレミアム感と使いやすさを追求
インテリアも同様に大幅な見直しを行い、先進のインフォテインメントや安全技術を重視しながら、「プレミアム感、個性的なデザイン、使いやすさを追求した新たなスタンダード」を目指している。
従来の7.0インチに代わり、9.0インチの高精細マルチメディアタッチスクリーンが新たに採用され、10.8インチのヘッドアップディスプレイはクラス最大と言われている。
また、グーグル・アシスタントとアマゾン・アレクサの音声コントロール機能を搭載。スマートフォンアプリ「日産コネクト」でクラクション、ライト、集中ロックなどの一部機能を遠隔操作できるようになっている。
ドアミラーの位置を変更してAピラーを細くし、フロントガラスの開口角を広くすることで、前方の視認性を向上させた。ホイールベースの拡大もあり、後席のレッグスペースは28mm拡大されている。リアドアは85度まで開くようになり、乗降性も向上。
また、リアサスペンションのレイアウトを変更し、荷室の床を低くしたことで、トランク容量も50L増加している。
日産eパワーを欧州初導入
パワートレインは2種類が用意された。ハイブリッドでは1.3Lターボエンジンと12Vシステムを組み合わせる。48Vよりも手頃な価格を実現するために選ばれた12Vシステムは、減速時にエネルギーを回収してエンジン停止時に電力を供給し、加速時には小さなトルクブーストを提供する。
1.3Lターボエンジンは138psと156psの2種類から選択可能で、6速MTまたはクロストロニックCVTと組み合わせられる。156psのエンジンは270Nmのトルクを発生し、スタンダード、エコ、スポーツ、スノー、オフロードの各ドライブモードが用意されている。4輪駆動はオプション。
また、欧州初導入となるeパワーも採用されている。「電動化へのユニークなアプローチ」と表現され、「毎日の運転をエキサイティングなものにする」ことができるという。1.5Lガソリンエンジンと145kWの電気モーターを組み合わせて190psを発生させる。日本ではおなじみだが、エンジンは駆動輪に接続されておらず、発電機としてのみ作動する。
日産は、この革新的なセットアップにより、EVの特徴である瞬間トルクと急加速を実現しながら、燃費とCO2排出量を改善することができるとしている。リーフと同様に、加速と減速をアクセルペダルのみで行える「eペダル」を搭載している点が特徴的。エンジンを切った状態では3km程度の走行が可能だという。
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みんなのコメント
日産に限ったことではありませんが。