ドライバーは2020年シリーズ17位の畑中真吾を抜擢!
エヴァRT初号機スープラはエアロをリニューアル
「アクティブのR32用ワイドボディキットが身近に!」待望のビス留めタイプが登場
エヴァンゲリオン新劇場版とのプロモーションタイアップにより誕生したレーシングチームが「エヴァンゲリオンレーシング」だ。2010年の発足以降、スーパーGTシリーズや鈴鹿8時間耐久ロードレース、eモータースポーツ“JeGT”など、様々なシーンで活躍を見せている。
D1グランプリシリーズへは2020年にスポット参戦。コロナ禍の影響により、当初予定していたツンクー・ジャン・レイ選手の来日は叶わなかったものの、最終戦筑波に村上選手を起用してファンの前にその勇姿を披露した。
そして2021年4月3日(土曜日)、トレッサ横浜のGRガレージにて参戦発表会が実施され、2021年も『俺だっ!レーシング』とのタッグ継続を発表。ドライバーには昨シーズンのD1グランプリシリーズにて17位の戦績を残した畑中真吾選手を抜擢して参戦するとのこと。
参戦発表会にてアンヴェールされた2021年仕様のエヴァRT初号機GRスープラ。基本的なスペックに大きな変更はないものの、エアロパーツを一新。『Team TOYO TIRES DRIFT GR SUPRA』と同じく、D1用に開発されたクールレーシングのボディキットが装着される。
エンジンメイクは名門“ドゥーラック”が担当。ベースエンジンはレクサスGS等に採用されている4.3L・V8“3UZ-FE”で、本体内部にCPのピストン&コンロッドを組み込むことで4.4Lまで排気量アップしている。
タービンはギャレットのG42-1200コンパクトで、エンジンマネージメントはHKSのF-CON Vプロが担当。1000ps以上を軽く出せるポテンシャルはあるものの、ピークパワーよりも乗りやすさを重視してセッティングしているという。
タイヤはサイルンのジーンRポディウムD。展示車にはフロントに265/35-18のリヤ285/35-19だったが、本番では265/35-19の285/35-20という組み合わせになるそうだ。
ドライバーとして抜擢された畑中選手。すでにテストで何度か乗っているとのことで「最初は戸惑いましたけど、これならイケるな、という感触は掴んでいます。みんなライバルだとは思いますけど、他のGRスープラ勢には負けたくないですね」と意気込む。
こちらは川畑真人選手が騎乗するGRスープラ。D1グランプリシリーズでは別チームとなるものの、『俺だっ!レーシング』の一員として発表会に参加。エグゼクティブアドバイザーの時田雅義さんがスポッターを担当する。エクステリアに変更はなく、引き続きクールレーシングのワイドボディキットを纏う。
畑中号がビッグシングルターボ仕様なのに対し、川畑号はG30-660を左右バンクに振り分けたツインターボ仕様となる。制御はHKSのF-CON Vプロで、ブースト1.4キロ時に燃料計算で1000ps、ブースト1.8キロ時には1200psを超えるパワーを絞り出している。
タイヤはトーヨータイヤのプロクセスR888Rドリフト(F275/35-18 R285/35-20)。2020年シリーズは、パワステや電装系に負担がかかる都合からフロントには255幅や265幅を履いていたが、各部の改良によって275幅で問題なく戦えるようになったそうだ。
足回りは、オフシーズン中に煮詰め上げたというHKSハイパーマックスダンパーを軸に構築。これのおかげで全体のバランスがかなり改善されたそうだ。
昨シーズンは開幕戦こそ優勝したものの、以降はなかなか思うような戦績が残せなかったが「オフシーズンにかなりテストをしました。車高調の仕様変更がバッチリ効いて、動きもかなり良くなったので期待してほしいと思います」と川畑選手。
2021年シリーズの開幕戦は、4月24日(土)・25日(日)の奥伊吹モーターパークだ。2台のGRスープラが一体どんな走りを披露してくれるのか、今から楽しみでしょうがない!
TEXT&PHOTO:Daisuke YAMAMOTO
【関連サイト】
D1公式サイト
https://d1gp.co.jp/
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