いつもとはちょっと違った展開の1日
「ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ」第3戦が、茨城県下妻市の筑波サーキット・ジムカーナ場で開催された。今回は梅雨明け直前の不安定な天候の影響で厚い雲がたれ込める曇天となったが、例年のような灼熱のハードコンディションは回避。そんな中、各クラス合計164人の選手がアタックをスタート。この日のコースは、雨中の競技進行も想定しなければならなかったため、いつもよりトップタイム換算で10秒ほど短めにされたという。マシンの排気量、パワーの差が出にくく、なおかつビギナーとベテランの走りの差は出やすいように考え抜かれた、“ジムカーナ力”が問われる基本的な内容となっていた。
A級1位・池田秀一選手&NSR250R
開幕戦で優勝、第2戦は3位に入ってきた池田選手&NSR250R。この日は第1ヒートでA級トップの1分26秒272をマークするが、B級の三崎選手のタイムには届かず暫定トップの座を逃す。しかし第2ヒートではA級の意地を見せつける。最終アタッカーとして走行を開始すると、パイロンを肩口で交わしていくような、もちまえの深いバンク角を活かしたギリギリのラインを攻める走りでコースを走りきって、1分25秒261を記録。開幕戦に続く今シーズン2勝目を手にした。
実は前夜から体調不良で最悪のコンディションだったというが、曇り空で日差しや暑さが抑えられたこともあってなんとか回復。池田選手自身は「調子が悪い分、体から余分な力が抜けたし、いつもみたいに目を三角にして勝ちにいくんじゃなくて、かえって精神的に落ち着いて走れたのが良かったのかな」と終了後に勝因を分析していた。
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A級2位・廣瀬 章選手&NSR250R
2位の廣瀬選手は、長くNSR250RでA級を走ってきたベテランで、上位争いにも食い込んでくる実力者だが、これまでオートバイ杯の総合優勝経験は無かった。しかしこの日は第2ヒート終盤、NSRのポテンシャルを限界まで引き出した気迫の激走を見せて1分25秒375を記録し、ここまで破られなかったB級・三崎選手のタイムを最初にブレーク。待望のオートバイ杯初優勝を達成するか? と思われたが、池田選手にギリギリの僅差でトップの座をさらわれてしまった。2位には終わったが速さを証明し、NSR使いとして存在感を示した。
A級3位・岡村拓哉選手&DR-Z400SM
DR-Z400SMを駆る岡村選手は2014年のジムカーナJAPANで優勝、その年のオートバイ杯年間ランキング3位となったトップライダー。しかしここ数年は参戦が少なく、上位争いからも遠ざかっていた。この第3戦は第1ヒートは1分27秒778でクラス12位と出遅れたものの、第2ヒートでは目の覚めるような快走を見せて一気に1分26秒033までタイムを削り取り、最終的にA級3位を獲得して久々の表彰台に登った。
A級4位・小川直人選手&NSR250R
A級5位・作田隆義選手&ニンジャ400
A級6位・吉野 昇選手&CRF450X
続く4位~6位は大接戦。4位の小川選手&NSR250Rは1分26秒256で、続いて5位となった作田選手&ニンジャ400は1分26秒272、その差は僅かに0.016秒! 6位の吉野選手&CRF450Xは1分26秒312で、こちらも作田選手との差は0.04秒。さらにA級はクラス11位となった中嶋選手まで、3~11位の9人が1分26秒台に並ぶことになった。
その中には昨年のチャンピオンで第2戦ウイナーでもある冨永選手&NSR250Rの姿も。冨永選手は第2ヒートで池田選手にこそ及ばないものの、1分25秒865をマークしていた。3位相当のタイムだったが、スタートでフライングがあったためタイム1秒加算のペナルティを受けてしまう。コースが短かかったこともあって、この1秒のペナルティが大きく響き、最終順位はクラス9位に終わっている。
この日の波乱を演出したのは…
この日の波乱の展開を演出したといえるのは、最も長く総合トップの座に着いていた、なんとB級の三崎選手&DR-Z400SMだった。第1ヒートで全てのA級選手より速い1分25秒793をマークして暫定トップに立つと、第2ヒートでも1分25秒652までタイムを短縮。最終的には廣瀬選手、池田選手に逆転を許したが、それでも今シーズンB級3連勝。しかも全クラス総合順位も3位という、多くのA級選手を喰う速さは注目を集めた。
なお、オートバイ杯ジムカーナ第3戦でのA級トップ10は以下の通りだ。
1位 池田秀一 NSR250R 1'25.261
2位 廣瀬 章 NSR250R 125.375
3位 岡村拓哉 DR-Z400SM 1'26.033
4位 小川直人 NSR250R 1'26.256
5位 作田隆義 ニンジャ400 1'26.272
6位 吉野 昇 CRF450X 1'26.312
7位 矢嶋 尊 GPMR250 1'26.416
8位 市村直生 WR450F 1'26.765
9位 冨永 崇 NSR250R 1'26.815*
10位 早川公平 DR-Z400SM 1'26.822
※ペナルティ1秒加算
このオートバイ杯第3戦のレポートは、月刊オートバイ誌上にも掲載される。過去の大会のリザルトや、各地で行われるジムカーナ大会・練習会の日程など、二輪ジムカーナに関連する各種情報は、オートバイ杯の運営を担当しているJAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)のホームページから確認できる。
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