ジャパンモビリティショー2023で、かつて「デートカー」として人気を集めたホンダ プレリュードが「プレリュードコンセプト」として復活した。新生プレリュードはデートカーの称号も同時に継承するのか? 現代のデートカーと呼ぶにふさわしい現行車はいったいどのクルマだ!?
※本稿は2023年11月のものです
文/岡本幸一郎、小沢コージ、松田秀士、渡辺陽一郎、清水草一、西川淳、ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、トヨタ、ホンダ、スズキ、マツダ
初出:『ベストカー』2023年12月26日号
やっぱりクルマでモテたいぞっ!! 「プレリュード」復活で再注目!! 令和の最新「デートカー」8選
■令和の今デートカーを選ぶとしたら?
JMS2023で公開されたホンダ プレリュードコンセプト。かつて「デートカー」として人気を集めたプレリュードだが、令和のデートカーにふさわしいのはどんなクルマなのだろうか?
ホンダは、ジャパンモビリティショーでプレリュードコンセプトを公開! “デートカー”として人気を集めた「プレリュード」の22年ぶりの復活は大きな話題になった。
その新型プレリュードが時代を超えた新しいデートカーになるのか? は注目ではあるが、その一方で「今の時代のデートカーはクーペじゃないのでは?」という考えもあるだろう。
というわけで、自動車評論家7名が「俺が考えるデートカー」、そして「今の時代に現行モデルから選ぶデートカーはコレ!」という一台を選出してもらった。
■片岡英明が選ぶデートカーは?
・俺が考えるデートカーとは?
最近は快適なハイト系のクルマがカップルにも人気だ。が、2人だけの濃密な時間を共有するならキャビンはあまり広くないほうがいい。
特別な空間であることを意識させ、隣に座っている彼女の高揚感を高められる特別な演出がデートカーには必要だと思う。走りに加え、停めている時も、恋愛ムードにさせてくれるのが最良のデートカーだ。
・現行車から選ぶと?
昭和の時代は、高性能でスタイリッシュなスポーツクーペに憧れ、プレリュードやシルビア、ソアラなどがデートカーとして持てはやされた。平成の時代は、ミニバンやSUVがデートカーの座を奪っている。そして令和の時代はスポーツクーペに原点回帰だ。その筆頭が、マツダのロードスターRFである。
彼女だけの特権となるシートを与えられる優越感に加え、周囲からの羨望の眼差しも独り占めだ。
また、快適なドライブを楽しむことができるだけでなく、ルーフを開ければオープンエアの世界が頭上に広がるのも大きな魅力だろう。
■岡本幸一郎が選ぶデートカーは?
2L、2.5Lハイブリッド、2.5L・PHEVを設定するトヨタ ハリアー
・俺が考えるデートカーとは?
デートカーはまずオシャレじゃないとね。デートで絵になるクルマじゃないと話にならない。ただし、クルマがあんまり出しゃばらないほうがいい。エンジンが元気よすぎたり、操縦性はいいけど乗り心地が悪かったりすると、それが気になって会話に集中できなくなってダメだよね。
・現行車から選ぶと?
昭和は特に見た目が重視されたので、2ドア車のオシャレなクルマがもてはやされた。でも時代は変わって、だんだん便利でラクなほうが好まれるようになった。
見た目がよくて便利といえばやっぱりSUVが適する。なかでもさりげなくオシャレで肩ひじはらずに乗れるハリアーあたりがベストだと思う。
特にあのインテリアは女子ウケ抜群なんだよ。実は筆者も実証済みだったりして!?(笑)
■小沢コージが選ぶデートカーは?
・俺が考えるデートカーとは?
本当に魅力的な男ならデートカーなぞなんでもアリ。ママチャリでOK。ただしそんな男は稀で同乗時に彼女の気分を上げ、快適さも与えるべき。そこでかつては美麗クーペが重用された。見た目美しく、速さや乗り心地充分、なにより2人だけの空間を形成できる。プレリュード的な。
・現行車から選ぶと?
今もその手は人によってはアリ。だがクルマ離れの現在、クーペはワガママで唯我独尊な“オレ様男”に見えるリスクがある。例えばナルシスト系やGT-R自慢のレースバカなど。
その手を好む女子もいなくはないが昔ほどウケない。平成より女子が強くなっている。
乗ると気分が上がり、なおかつ狭量な男に見えないクルマ。案外アルファードも悪くないと思う。だが今ならランクル250がベスト。タフで頼りがいがあり仲間も大切にする男。ハデなイタリアンスーパーカーなぞよりぜんぜんよい。
■松田秀士が選ぶデートカーは?
後輪駆動で軽快な走りが楽しいホンダe
・俺が考えるデートカーとは?
ボクの青春期は昭和。あの頃のデートといえばドライブ。ユーミンの『中央フリーウェイ』が流行ったように、イカすクルマでドライブ。スポーツカーを乗りこなせるオトコがモテると信じてた。ZやスカG、セリカやセブンでデートしてるやつらが羨ましかった。じゃぁ令和の今はどうなのか?
・現行車から選ぶと?
令和の前にあった平成は、バブル崩壊を経験して皆が倹約に走った時期。クルマはエコ志向になった。文化は煩悩にあふれた若者が創造するもの。煩悩から解脱させられた平成のクルマ文化は乏しい。
我慢の平成が終わり、陽が昇り始めたかに見える令和。デートカーの主流はスポーツカーじゃないと思う。ホンダeのようにドアを開けた瞬間に待ち受ける感動のインテリアは重要。乗り込んだら降りたくなくなる。しかも後輪駆動。昭和のおっさんも楽しめる。
■渡辺陽一郎が選ぶデートカーは?
・俺が考えるデートカーとは?
デートカーのユーザーは、一般的に若年層だから、価格の求めやすさが第一条件だ。大切な人を乗せるから、安全装備を充実させることも大切。乗り心地にも注意したい。そして相手の意見を尊重する。例えば女性の場合、髪の毛に風が当たるオープンモデルの好き嫌いは明確に分かれる。
・現行車から選ぶと?
相手が「自分は大切に思われている」と実感できる車種を選び、安全で心地よい運転を心掛ける。相手の意見も大切で、あらかじめ「どんな色のクルマが好き?」とさり気なく尋ね、その色を選ぶ。初めて乗せる時、自分が大切に思われていると実感するだろう。
相手のご両親に会った時のことも考える。背伸びをしない、堅実で真面目な人柄を表現できる車種を選ぶ。総合的に見ると、価格が割安で安全装備も豊富で、燃費も優れた5ナンバー車のアクアがベストだ。
■清水草一が選ぶデートカーは?
スズキ ジムニー。軽規格のジムニーは0.66L直3ターボを搭載。登録車のジムニーシエラは1.5Lエンジン搭載
・俺が考えるデートカーとは?
デートカーは、適度な実用性と適度な非日常性を併せ持ったクルマであることが望ましい。つまり「無理をしない冒険」が体験できるクルマだ。
加えて、2人のための乗り物感があったほうがいい。40年前はそれが、プレリュードのような2ドアクーペだったといえる。
・現行車から選ぶと?
じゃ現代のデートカーは何かといえば、最適なのはジムニーだろう。ジムニーには適度な実用性と適度な非日常性がある。決して不便じゃないけれど、乗れば微妙に別世界に行ける。しかも2ドア。リアシートは狭くて緊急用だから、ふたりの乗り物感もある。
値段もそれほど高くないので、若年層でもなんとか買える。考えれば考えるほど理想的なデートカーじゃないか! おっさんのデートにもオッケーだ。むしろカッコイイぜ!
■西川淳が選ぶデートカーは?
・俺が考えるデートカーとは?
昭和の頃って自由に連絡し合えなかったからクルマがコミュニケーションのツールも兼ねていたんだ。絶対に必要なモノだった。だからこそ時代的に“かっこいい”価値観が重要視された。令和は違う。コミュ後の移動ツール。だから空間=車内の適度な広さこそがデートカーの命だ。
・現行車から選ぶと?
軽カーでもSUVでも何でもいい。適度な空間さえあれば。昔風のデートカーは二人の距離が近すぎて×だ。
かといって、でかいミニバンじゃいきなりファミリーくさくてデートの雰囲気も出ない。みんなでワイワイみたいなのとも違う。
それとブランド志向も昔に比べると薄い。超高級車はかえって胡散臭いと思われる。程よく高級がいい。となればレクサスは強い。フル電動のRZならいっそう“ナウ”な感じじゃないか!
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みんなのコメント
彼がマークIIに乗り換えたときが、ハイソカーに人気が移り変わったときで、プレリュードの時代は終わっていた。