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【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力

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【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力

パワフルでスポーティな走りを実現。どこでも行ける!

 期待のSUBARUストロングHVが、いよいよ登場した。第1弾は、一部改良してまもないクロストレックにラインアップ。ストロングHVは、プレミアムS:HEVとプレミアムS:HEV EXの2グレード構成で、価格は従来のマイルドHVのリミテッド比で約35万円高、アイサイトXやナビなどを標準で装備するEXはさらに20万円ほど高くなる。

【最新モデルNEWS】待望のSUBARUストロングHV発表! まずはクロストレックに設定し2024年12月に発売

 ストロングHVが目指したのは、走破性と上質感の向上である。スバルならではのシンメトリカルAWD技術を継承し、ストロングHVとの組み合わせで、より緻密な制御と強力な駆動力を実現した。走破性を大幅に高めることでライバルとの差を明確にすることが狙いだ。さらに、スムーズで軽快な加速と乗り心地の向上により、1ランク上の動的質感を追求したという。

 ハイブリッドシステムは、大容量モーター(119.6ps/270Nm)と、このクラスとしては大きめの2.5リッターボクサーエンジン(160ps/209Nm)の組み合わせ。システムとしてはトヨタのHVと共通性が高く、動力分割機構を持つシリーズ・パラレル方式である。

 スペックは超パワフル。従来の2リッターエンジンを積むe-BOXERに対して、エンジンの最高出力が15ps、最大トルクは21Nm増となり、モーターにいたっては106ps/205Nmも上回っている。

 車両重量は50kgの差があり、駆動用バッテリー搭載により前後重量配分はリアが重くなっている。メーカーは「重量増加分を補って余りある走行性能を実現した」と説明する。また、燃料タンク容量はe-BOXERの48リッターに対し63リッターに増量。約20%という燃費向上分と合わせて総航続距離は大幅に伸びている。

 足回りとボディも上級グレードとしてふさわしい快適で上質な乗り心地と安心感のあるハンドリング実現を念頭に専用設計された。
 具体的には、リアダンパーのロッド延長により横力時のフリクション荷重を減らし、しなやかな乗り心地を実現したほか、ボトム側にチェックバルブスプリングを追加して、スムーズな減衰とフラット感を向上させた。アームブッシュ特性を見直して、トー変化とヒステリシス(力の伝達の遅れ)を低減。操舵の手応えやライントレース性の向上を図ったのもポイントだ。

 既存モデルとの視覚面の違いは少ない。外観では専用18インチホイールとオーナメント程度。EXのインテリアはアイサイトXとセットで先進感のあるフル液晶メーターが付き、専用タイプのグレー・ファブリックシートが装着される。

 ストロングHVは、ラゲッジの右側にAC100V/1500Wの電源コンセントを設定。荷室はフロアが微妙に高くなり、荷室高は20mm減。容量は後席使用時で279リッター。既存モデルは311リッターだから、数値上はけっこう違う。アンダーボックス容量も少し狭くなった。

オフロードの走破性は圧巻レベル。これはいい!

 試乗の舞台は、富士山麓のスキー場に特設されたコース。まずは基本的な登坂性能を試した。ストロングHVなので、イグニッションオンにしてもエンジンはかからない。しずしずと、それでいてレスポンスよく走り出す。上り勾配にさしかかり、傾斜がきつくなったりアクセルを踏み増すとエンジンが始動、平坦に近づくと止まる。大容量モーター自体が強力な駆動力を発揮し、走りはリニアで力強く、しかも滑らか。しっかりと地に足がついている感覚がある。

 バッテリー容量はさほど大きくはないので、勢いよく走ると坂を上っても下ってもみるみる充電量が減る。適宜エンジンがかかって充電し、その際の停止~再始動時の音や振動はよく抑えられていた。Sモードで速めのペースで走ると、エンジンはかかったままになる。

 スキー場ということもあり坂の傾斜はかなりきつかった。そこを拍子抜けするほど普通に走れてしまったので、こんなものかという気がしてしまうが、他メーカーのハイブリッド車ではこうはいくまい。

 続いて芝生のコースへ。アップダウンもあり、前日の雨でヘビーマッド状態になっていた。見るからに大変そうだと感じたとおり、スタックしたクルマもあったが、なんとか走り切った。標準タイヤでよくぞここまでと感心した。この泥寧地は電動4WDが主流の他社製ハイブリッド車では上手く走れないのではないかという印象を受けた。クロストレックはオフロードに適したドライブモードを選択するとトラクションコントロールの制御が変わり、出力を適宜調整。パワーを絞りながらも着実に前へ前へと進んでいく感覚が増す。実に頼もしい。パワートレーンの出力がプロペラシャフトを介してしっかりリアに伝えられているおかげに違いない。

 広い駐車場で、舗装路での走りを確認した。ジムカーナほどテクニカルではないが、日常的に遭遇する状況より一歩踏み込んだレイアウトのコースで、ここではe-BOXERと乗り比べることもできた。

 e-BOXERはアクセルを踏んでからワンテンポ遅れてパワーが立ち上がり、回転の上がり方ももっさりしている。Sモードにするといくぶんよくなるが、物足りなさを感じた。一方のストロングHVは、動き始めからリニアで力強い。爽快な走りをここでも体感した。

 足回りの印象もだいぶ異なる。e-BOXERは路面が荒れた個所でややバタつき、操舵に対してやや応答遅れが見受けられる。対してストロングHVは入力の受け止め方が巧みで、乗り心地はしなやか。動きがリニアで意のままに操れる感覚がある。より上質で気持ちよく走れる。ただしブレーキフィールについては、回生の影響かe-BOXERのほうがいくぶん自然だった。
 限られた条件での試乗だったが、ストロングHVの印象は上々だった。公道や冬道を走る機会が楽しみだ。

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みんなのコメント

3件
  • cbq********
    トヨタのHVシステムTHSと
    スバルのアイサイトとのフィッティング
    早くレポートがでてこないかな

    THSになっても
    アイサイトXの精度が変わらないのなら
    ありがたい
  • ivq********
    TOYOTAマスクだし
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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