スズキ初のバッテリーEV(BEV)量産モデル、全貌が明らかに!
日本でも発売へ
11月4日、スズキは、バッテリーEV(BEV)の量産モデル「e VITARA」を公開した。
新型e VITARAは、BEV専用に新しく開発したプラットフォーム「HEARTECT-e」を採用。軽量な構造、高電圧保護、ショートオーバーハングによる広い室内空間を特徴とする。また、メインフロアはフロア下のメンバーを廃止し、電池容量を最大化した。
電動4WDの「ALLGRIP-e」も搭載。ALLGRIP-eは、スズキの強みである四輪駆動の技術を駆使し、前後に独立した2つのeAxleを配置する。パワフルな走りだけではなく、レスポンスに優れた緻密なコントロールも可能とした。また、片側のタイヤが浮くような路面でも空転したタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤに駆動トルクを配分(LSD機能)することで悪路からスムーズに脱出できるTrailモードも備えた。
バッテリー容量は49kWhと61kWhの2種類。モーターの最高出力は49kWh仕様が106kW(前輪駆動のみ)、61kWh仕様が128kW(前輪駆動)、135kW(4WD)。最大トルクはバッテリー容量にかかわらず前輪駆動が189Nm、4WDが300Nmだ。
デザインは、「High-Tech & Adventure」をテーマに、BEVの先進感とSUVの力強さを併せ持ち、冒険心を刺激する力強いたたずまいとしたという。エクステリアは、大径タイヤとロングホイールベースを特徴とする。ボディサイズは全長4275mm、全幅1800mm、全高1635mm、ホイールベース2700mm。インテリアには先進装備のインテグレーテッドディスプレイやタフな印象のパネルやセンターコンソールを採用した。
新型e VITARAは、2025年春よりインドのスズキ・モーター・グジャラート社で生産を開始し、同年夏頃から欧州、インド、日本など世界各国で順次販売を開始する。
文と編集・稲垣邦康(GQ)
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