車種が稀少なだけに絞り込みも簡単だったハズ
制限速度を135km/hオーバーした235km/hで自動速度取締機の前を通過し逮捕されるという”事件”があった。中指おっ立て走っているドライバーの姿まで写真に写っていたという。つまり「捕まらないと思っていた」らしい。実際、フロントのナンバープレートを外していたそうな。
なぜ捕まったか? 「警察の執念の捜査によって」などと報じているメディアもあるけれど、これはもう簡単だ。なにしろ違反車両が『ダッジ・チャレンジャー』という希少車。しかも通常のチャレジャーだと235km/hなんて出ない。6.4リッター470馬力の『SRT8』に限定される。
日本には限られた台数しか入っておらず、しかもカラーリングでさらに絞ることが可能。この時点で所有者を順番に潰していけばいいだけ。そもそもアメ車に詳しい人やショップ、クルマ屋さんなら知っていたと思う。こういったことをする人、アメ車乗りの中でも少ないからだ。逃げ切れまい。
驚いたことに同じ場所で5回程度速度違反を繰り返していた。235km/hはもっとも高い速度。参考までに書いておくと、今まで実測値で検挙された速度として最高である。果たして135km/hオーバーで検挙されたらどうなるだろうか? あまり知られていないことなので紹介しておく。
まず50km/h以上の違反になるとイッキに罰則が厳しくなる。49km/hまでなら点数は6点。なのに50km/hから12点へハネ上がる。30km/h制限の道を80km/hで走ったら12点ということ。累積点あれば免許取り消しだってあり得るだろう。罰金も、ほぼ満額の10万円を覚悟しなければならない。
そして80km/h以上の違反になれば、略式命令でなく公判請求になり正規の裁判を受けなければならなくなる。さらに80km/h台も後半になっていくと罰金刑だけで済まず、懲役刑の可能性出てくるから注意。もちろん執行猶予はつくものの、懲役刑になれば社会人として大きなペナルティだ。
100km/h以上の速度違反だと基本的に逮捕されると覚悟した方がいい。さらに絶対的な速度で180km/hを超えていたら、初犯でも悪質と判断される。普通の人なら180km/hなんて出さないですから。国産車で速度リミッターを外していたならアウト。もちろん執行猶予付きながら懲役刑になります。
※車両の写真は2014年型、2015年型のダッジチャレンジャーSRT。違反した実車ではありません。
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