拝啓 母上、いまインドにいます……
免許取得から約1年。ヒマラヤ購入から今日までにかかったリアルなお金の話【with HIMALAYAN vol.8】
40歳でバイクに乗りたいと思い立ち、普通二輪&大型二輪の免許を取得。今年2月に人生初バイク・ヒマラヤを購入したと同時にバイクライフが本格的にスタートしたミリオーレ営業・ムラタ。「いつかヒマラヤでヒマラヤを走れたらおもしろいですよね~」と常々冗談のように話していたのだが、その夢が早くもかなうことに……。
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●外部リンク:ロイヤルエンフィールド東京ショールーム
盛夏のある日、ヒマラヤでヒマラヤに向かった
―― はりきってお腹を空かせて行ったのは、川崎市武蔵中原にあるネパール・インドカレーの店『ナマステ ヒマラヤ(NAMSTE HIMALAYA)』。ランチセットでマトンカレーとチーズナンをオーダー。美味でした!
時は少しさかのぼって……ヒマラヤを購入する以前のことだが、携帯で常々「ヒマラヤ」というワードを検索していたからだろう。Googleのアルゴリズムによって、私の携帯にはヒマラヤという名のカレーレストランなどが常々登場するようになっていた。
そしていま、リアルヒマラヤを目指しインドに無事入国
ヒマラヤが納車されてから「いつかヒマラヤを本当に走れたらおもしろいですよね(笑)」と常々話してきたのだが、ロイヤルエンフィールド東京ショールームの方から本国ではそういった冒険ツアーを過去20年にわたってヒマラヤ周辺で開催していることを教えてもらったのである。
そして、せっかくだから行ってみない? とお誘いいただいた次第。なんとも魅力的な提案に、バイクに乗り始めて数カ月という己の低レベルぶりは忘却の彼方へと消え、えー!! 行きたいです︎ と即答。そして、8月12日無事にインドに入国した ←いまココ(8/12現在)。
―― ロイヤルエンフィールドでは過去20年にわたってヒマラヤ周辺でさまざまな走行ツアープログラムを開催している。今年が4回目の開催となるMoto Himalaya(モト・ヒマラヤ)は、ヒマラヤで海抜5,000メートル越えの自動車用の道路として世界一標高の高い峰や手つかずの大自然を8日間でめぐる総走行距離約1,000kmのバイクツアーだ。 [写真タップで拡大]
次回からはモト・ヒマラヤのスタート地点であるレー(ヒマラヤ山脈にある山岳砂漠の町で、標高3500m)から、現地やツアーの様子をお届けしようと思う。ロイヤルエンフィールド公式でMoto Himalaya 2022 スペシャルサイトが開設され、各種SNSで通信環境が可能な限り現地から旅のシーンも発信されるそうなので、ぜひチェックを!
Moto Himalaya 2022 公式サイト:http://www.royalenfield-tokyoshowroom.jp/moto-himalaya-2022/
Twitter:@royaltokyo_sr
Facebook:RoyalEnfieldTokyo
Instagram:royalenfieldtokyo
―― 羽田からインド・デリー空港(インディラ・ガンディー国際空港)まで直行便で9時間半ほど。到着してとりあえず空港にて、今回のツアーに一緒に参加するケニー佐川さんと記念撮影。今回日本からはメディア関係者を含む16名が参加する。 [写真タップで拡大]
―― 明日は朝早い国内便で、モト・ヒマラヤのスタート地点であるレーに移動するため、空港近くのホテルに宿泊。ホテルに向かう際にタクシーの助手席に座るも、ガラスにいろいろとシールが貼ってあって前方視界不良。タクシーの車上にもスーツケースを積んでいたが、ただ積んだだけでなにも留めていないのでどこかで落とすのではないか? と、別の意味でドキドキ。車線という存在を無視した各々が自由なラインで走行する交通事情に、すでにカオスを感じた次第。 [写真タップで拡大]
―― 空港近くのホテルへの移動中に見かけたバイクたち。ホンダのLivo(写真は2018年の限定モデルと思われる。排気量は110cc)、インドのバイクメーカーであるバジャージ・オートのStreet 220(220cc)。タンデムしているのは、ロイヤルエンフィールドのクラシック350。小排気量のバイクたちも、車同様にノールール的な走行で駆けていく。 [写真タップで拡大]
標高5000m越えの冒険旅に向けて走る! ワクチン打つ!
ヒマラヤに向けて気持ち高鳴る日々をすごしてきたわけだが、旅の実現にあたっていくつかの試練があった。
まず1つめが、親への報告である。免許取得もバイク購入も親には一切話していなかったのだが、さすがにインドで万が一なにかあった場合なども考慮すると、すべてを報告しておくべきだと判断。「免許取ってバイク買ったら、それがきっかけでヒマラヤに行くことになりました」とだけLINEで伝えたら、案の定怒涛の返信祭り。とはいえ、さすがに我が子の性格をもう嫌というほど知り尽くしているからゆえか「なにを言っても聞かないと思うので」ということで、事態は沈静化。今日までを迎えている。
2つめは、体力づくり。今回のツアーはスタート地点が標高3500m(富士山の標高は3776m)で標高5000m越えのポイントを通過するツーリングプロジェクト。世界で最も高い峠のいくつかを越え、走行するルートの地形、高度、天候の変化により、参加者の体調に影響を及ぼす可能性があるとのことで、以下のトレーニングが推奨されていた。
『あらゆる環境に対応できるように、ツアーご参加に至るまでの定期的なトレーニングをお勧めします。 次の簡単なテストを行ってみてください。50回の腕立て伏せを行い、その後5kmのジョギングをしてください。かかった時間により、あなたの健康状態の目安がわかります。
30 分未満-とても良い
30~40 分-良い
40~50 分-平均
50 分以上-さらなるトレーニングをお勧めします』
―― 久しぶりに走るとペースと体力が分からず、一番最初は2kmも走れず驚きと落胆を覚えたが、1カ月も走ると5kmくらいは難なく走れるようになった。問題は腕立てだ。処方された高山病予防薬は、丁寧な説明書とともに6錠処方された。 [写真タップで拡大]
ということで、ランニングを開始。その日の体調やルートにもよるが、5kmを35分ほどでコンスタントに走れるようになった。腕立ては20回+小休憩の繰り返しでなんとかクリア。とりあえず最低限の体力はあると自己判断。今日までを迎えている。
3つめは、インド渡航と高山対策としてさまざまな医療準備をしたこと。インド旅は初めてなのでトラベルクリニックに相談に行ったところ、まずA型肝炎と腸チフスのワクチン接種を推奨された。さらに旅の目的は高山でのバイクツーリングと話したら、ケガの備えで破傷風のワクチン接種と高山病予防薬(ダイアモックス)の処方もすすめられた。安心と健康がお金で買えるに越したことはないので、全部お願いしたところ合計4万480円のお会計となった。
さらにツアーに参加するために本国に提出する健康診断書の取得や渡航直前のPCR検査+英文証明書の準備など、なにかと準備にお金と時間がかかった次第。
そのほかにも悪路の走行練習としてオフロードレッスンに参加したり、取材先ではじめてのBMW R1250 GSでのオフロードも経験したりと、仕事をしながらのヒマラヤへの道はなかなかに多忙ではあった。
次回は、インドのレー@標高3500mからお届け予定です~! (ネット環境やや不安だけど)
I want to go to the Himalayas someday with Himalayan!
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―― 取材先で「乗ってみたいなー、乗ってみたいなー」と強い念を出していたおかげで、装具一式をお借りしてBMW R1250 GSに試乗させてもらう。はじめてのBMW、逞しいなーと実感。
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