コロナ禍もあり、俄然人気が高まっているキャンプ。そのブームに呼応するかのようにアウトドアでの走行性能や使い勝手が高められたSUVの需要も伸びている。実際にSUVの購入を検討している人も多いのでは。ここではコミコミ200万円(車両価格180万円前後)で収まるユーズドのミッドサイズSUVを4車種選んでみた。走破性や積載力に優れ、道具のように使い倒せる車種ということでピックアップしたのは「ホンダCR-V」「マツダCX-5」「スバル レガシィアウトバック」「三菱デリカD:5」の4モデル。走行距離5万km以下という条件で探してみた。
まずは「ホンダCR-V」。上限180万円という予算で狙えるのは2011年にデビューした先代モデル。年式では2014~2015年モデルを狙うことができ(2016年まで販売)、本領を発揮するのはこれからというモデルもある。年式重視だとFFの2.0Lモデルが中心となるが、ボディカラーなどにこだわらなければAWDの2.4Lモデルも射程に入ってくる。北米市場メインに開発されたクルマだけあってSUVらしいボリューミーな存在感と十分な積載性を備えており、家族や仲間と快適なドライブを楽しめるはずだ。
次に「マツダCX-5」。CX-5だと、SKYACTIV技術を搭載して2016年にデビューした現行モデルがギリ手に入る。マツダは毎年改良を重ねることで知られるが、エクステリアの変更はオーナーでなければ気づかない程度の違いだから、古さを感じさせないエクステリアは魅力だ。ただ、走行距離5万km以下かつ修復歴なしで探すと必然的に2.0Lガソリン車となり、タマ数はそれほど多くない。もし人気のディーゼルをお求めの場合は、もう少し予算を確保した方が良さそうだ。
低重心で乗用車ライクな走りを求めるという人には、2014年にデビューした先代「スバル レガシィアウトバック」という選択肢がある。型落ちではあるが現行モデルのデビューは昨年末だからまだ古いという印象はないし、いざ走り出せばスバル自慢のシンメトリカルAWDがもたらす、意のままに操れる操縦感覚と高い走破性に満足できるはず。ボディも大きすぎず、扱いやすそうだ。この予算内だと2015年登録がぎりぎり視野に入ってくる。程度のいいクルマを見つけたら即買いぐらいの気持ちが必要かも。
最後に、積載性や多人数乗車を重視する人のために、SUVミニバンともいうべき「三菱 デリカD:5」をチョイスしてみた。15年のモデルライフを誇る同車は熱狂的ファンがいることでも有名。そのせいもあってか、180万円前後・5万キロ以下で狙えるのは他車に比べてやや古めな2014年登録が最新となる。フロントマスクはフェイスリフト前になるが、迫力過多な最新の「ダイナミックシールド」顔よりやや落ち着いたこっちのデザインの方がいいという意見もあるかもしれない。ミニバンといえども最低地上高はしっかり確保されており、荒れたキャンプ地でも安心して前に進むことができるだろう。積載性は圧倒的なのでギアをたくさん積み込んだ本格キャンパーにはおすすめだ。
以上、4車種の中にお好みのモデルはあっただろうか。徐々に暖かくなってきてキャンプへの期待が高まるこれからの季節。車種選びを楽しみながら自分にピッタリの1台を見つけたい。
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