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新世代アイサイトに広角単眼カメラを搭載!スバルが「XV」の後継モデルとなる新型「CROSSTREK」を公開

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新世代アイサイトに広角単眼カメラを搭載!スバルが「XV」の後継モデルとなる新型「CROSSTREK」を公開

都会からアウトドアまで幅広く活用できるクロスオーバーSUV

スバルは、9月15日に新型「CROSSTREK(クロストレック)」を世界初公開した。

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「CROSSTREK」は、コンパクトなボディ、スバル独自のシンメトリカルAWDをベースとした本格的なSUV性能、ラギッドかつスポーティなデザインを組み合わせることにより、都会からアウトドアシーンまで幅広く活用できる多用途性を実現したクロスオーバーSUVとなる。

第3世代となる新型では、これまで市場によって使い分けていた、「CROSSTREK」、「XV」の車名を、グローバルで「CROSSTREK」に統一。従来型の個性的なデザインをさらに際立たせ、動的質感にもより磨きをかけた。また、新世代アイサイトに加え、広角単眼カメラも日本仕様として初めて採用することで、高い安全性能を実現した。

日常はもちろん、休日のアウトドアやアクティビティにチャレンジしてみたい。いつでも、どこにでも行けて、自由に、そしてこれまで以上に満ち足りた時間を過ごしたい。そんな気持ちを後押しする「とことん使えて、頼りになる相棒」と呼べるクルマとなっている。

この新型「CROSSTREK」は、日本市場への導入(2023年以降を予定)を皮切りに、順次世界各国市場にて導入予定。

新型「CROSSTREK」日本仕様プロトタイプの主な仕様

■エクステリアデザイン

フロントは、厚みを感じさせる高いフード位置により、逞しさを表現。さらにシャープさを感じさせるフロントグリルバーやLEDヘッドランプにより、軽快かつ精悍なイメージのフロントマスクに仕立てた。

さらにサイドビューは、クラッディングエリアを拡大し、高い走破性を予感させるとともに、ダイナミックなラインや造形を盛り込んだボディにより、頼もしさと躍動感を両立。上級グレードには、18インチアルミホイールを採用した。

またリヤビューは、キャビンを絞り込むことでフェンダーの張り出しを強調し、安定感を表現。ボディカラー展開は、新色のオフショアブルー・メタリックとオアシスブルーを含む、全9色のエクステリアカラーを設定した。

■インテリアデザイン

インストルメントパネルは、マルチマテリアルの多層構造とすることで、各素材の風合いを活かした、シンプルでありながら表情豊かなデザインとした。また、センターコンソールは、上面の位置を高くして包まれ感と上質感を表現するとともに、操作性も向上させた。さらに工夫を凝らした収納も充実させて使い勝手の良さを感じさせるインテリアに仕立てた。

ドアトリムは、人体工学に基づいて設計したインナープルハンドルにより、自然な姿勢で開閉できるようにした。なお、インテリアバリエーションとして上級グレードには、ファブリック(シルバーステッチ)。標準グレードには、トリコット(シルバーステッチ)を採用。メーカー装着オプションとして本革シートも設定した。

■パッケージング&ユーティリティ

室内は、従来型同等のゆとりある空間を実現。広い室内空間はあらゆる体格のドライバーが最適なドライビングポジションを取れるだけでなく、長距離ドライブでも乗る人全てが疲れにくく、ゆとりある移動時間を提供する。

また荷室スペースは、従来型同等の大きな荷室開口部と必要十分な荷室容量を確保。6:4分割可倒式リヤシートによって荷室を自在に拡張することで、大きな荷物や長尺物の搭載も可能となっている。

なお、リヤゲート下部のトリムやサイドシルプレートに、山をモチーフとしたテクスチャーを採用。優れたデザイン性だけでなく、滑り止めやキズの防止という実用性も兼ね備えている。また、サイドシルプレートは形状を最適化し、ルーフに荷物を載せたり、屋根を拭き上げるために足をかける際の安定性を高めた。

マルチメディアシステムは、レヴォーグやWRX S4などの他車種で採用している11.6インチセンターインフォメーションディスプレイの大画面がもたらす使い勝手の良さや、先進的ですっきりとしたデザインはそのままに、スマートフォンとの連携機能を大幅に強化。普段使っているスマートフォンと同じ感覚でシームレスに扱えるインフォテインメントシステムに進化した。

■動的質感

大学医学部との共同研究による医学的知見を取り入れた仙骨を押さえて骨盤を支えるシート構造を採用。仙骨を押さえることで、車体の揺れが頭部へ伝わることを防ぐ。これにより、ステアリング操作に伴うロールや、路面のうねりで身体が大きく揺さぶられたときでも、快適な乗り心地を実現している。

また、シートと車体の固定構造を、従来型のブラケットを介した方法から、シートレールを直接車体に固定する構造に変更した。これにより、取り付け部の剛性と振動収束性が向上。シートそのものの揺れを抑え、快適な乗り心地を実現した。

さらに、ルーフパネルとブレースの間に、振動の吸収性が高く、制振性に優れた高減衰マスチック(弾性接着剤)を採用した。これにより、ルーフの振動によって発生する騒音の音圧を低減するとともに車内音の収束性が向上し、快適な乗り心地を実現した。

そして、従来型の優れた操縦安定性・乗り心地を支えた「スバルグローバルプラットフォーム」をさらに進化させた。レヴォーグやWRX S4などの他車種で採用しているフルインナーフレーム構造の採用や、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性向上など、最新の知見や技術を盛り込んだ。これにより、高く評価されてきた従来型をさらに上回る、高いレベルの動的質感を実現した。

なお、従来型はアッパーボディとアンダーボディを別々に組み立てた後、接合していたのに対し、新型ではボディ全体の骨格部材を強固に組み立ててから、外板パネルを溶接する「フルインナーフレーム構造」を採用。ボディのさらなる高剛性化と軽量化を実現した。微小な変形やたわみを抑えた高剛性ボディにより、サスペンションやエンジンマウントが本来の機能をあますことなく発揮できるようになった。これによって、操縦安定性を向上させるだけでなく路面からの振動の収束性を高め、質感が高くフラットで快適な乗り心地も実現した。

また応答遅れが少ないスポーティで上質なステアリングフィールを実現する、2ピニオン電動パワーステアリングを採用。ドライバーのステアリング操作軸をモーターアシスト軸から分離した構造とし、操舵初期のフリクションを低減。リニアでなめらかなトルク伝達を可能としている。また、操舵角に応じてステアリングのギア比が変化する「VGR(Variable Gear Ratio)」を継続採用。低速時の取り回しの良さと高速走行時の直進安定性を両立している。

さらに、優れた昇圧性能を持つ電動ブレーキブースターを採用。プリクラッシュブレーキで、自転車の急な飛び出しなどへの応答性が向上した。また、全車速追従機能付クルーズコントロール使用時の、急な先行車の割り込みなどに対する素早い減速も実現している。

パワートレーンには、モーターアシストの軽快な走りが愉しめる2.0L e-BOXERを採用。加えて、エンジンやリニアトロニックにも振動や騒音を低減する改良を施している。

■安全性能

デジタルマルチビューモニターでは、4つのカメラ映像を合成して車両周囲360°を映し出す3Dビュー/トップビューを採用し、車両周囲の視認性を高めた。また、画面表示には新採用のセンターインフォメーションディスプレイを使用して、従来型のマルチファンクションディスプレイより大きく高精細な画面により、見やすさと使いやすさを向上させている。

そして、ハイ&ロービームランプ、ポジションランプに加えターンランプもLED化。さらに交差点での右左折時などに進行方向を照らす、LEDコーナリングランプをSUBARU車として初採用。夜間の視認性を向上させた。

新型ステレオカメラユニットでは、画角を従来型の約2倍と大幅に拡大。画像認識ソフトや制御ソフトを改良し、より広く遠い範囲まで認識できるようにした。また、フロントガラス取り付け式に変更するとともに、レンズフードを採用し、レンズに誤って触れることがないようにした。

また、低速での走行時に、新型ステレオカメラよりも広角で、二輪車/歩行者を認識できる単眼カメラを新採用。プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大し、歴代アイサイトとして最高の性能を実現した。

■衝突安全性能

従来型でも評価の高かったスバルグローバルプラットフォームの衝突安全性のポテンシャルをさらに引き上げた。万が一の衝突に備え、乗員保護はもちろん、歩行者保護も含む衝突安全性能を磨き上げている。

対前面衝突では、バンパービームを車両外側まで拡大するとともに、衝突サブフレームを追加。対車両の衝突事故において自車の衝突安全性だけでなく、相手側の乗員を守る性能(コンパティビリティ)も高めた。

また、レガシィ アウトバックと同様、実際の正面衝突事故を想定して、コンパティビリティを評価する新たな前面衝突試験「MPDB(Mobile Progressive Deformable Barrier)」を導入している。

【主要諸元】

※日本仕様プロトタイプ、スバル測定値

全長×全幅×全高(mm):4,480×1,800×1,580※
室内長×室内幅×室内高(mm):1,930 ×1,505×1,200
乗員人数(名):5
ホイールベース(mm):2,670
最小回転半径(m):5.4
最低地上高(mm):200
車両重量(kg):1,540~1,620
エンジン:2.0L DOHC 直噴+モーター(e-BOXER)
トランスミッション:リニアトロニック
ステアリング:ラック&ピニオン式
サスペンション形式[前/後]:ストラット式独立懸架 / ダブルウィッシュボーン式独立懸架
ブレーキ [前/後]:ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ・ホイール:225/60R17 225/55R18

※ルーフレール・シャークフィンアンテナなしの場合は、全高-30mm

関連情報:https://www.subaru.jp

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

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