■2020年も止まらない! 各社のSUV攻勢!?
近年の自動車業界では、世界的なSUVブームが続いています。欧州、米国、中国など自動車市場の主要地域で開催されるモーターショーなどでは、新型車やフルモデルチェンジの発表が相次いでいるのです。
もう新型「ハリアー」登場!? 細目がカッコいい驚きの謎モデルの正体
一方の国内市場でも、軽自動車からフルサイズSUVまで多くのSUVがラインナップされており、2019年も新型車やフルモデルチェンジしたモデルの登場が相次ぎました。2020年もその勢いが衰えることはなく、続々とSUVが登場するといいます。どのようなモデルが出てくるのでしょうか。
過去5年間で、国内市場には多種多様なSUVが投入されました。マツダでは、同社のミニバンラインナップを廃止した代わりに、3列シートSUV「CX-8」を2017年12月に投入。さらに、2019年10月には「CX-3」と「CX-5」の中間サイズとなる「CX-30」を発売しています。
新型車としては、三菱「エクリプスクロス」やダイハツが開発を主導したダイハツ「ロッキー」と、そのOEM車となるトヨタ「ライズ」なども登場しています。
フルモデルチェンジ勢では、20年ぶりにフルモデルチェンジを遂げたスズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」、5代目となるスバル「フォレスター」も新たに投入されました。
また、販売低迷などによって一時期は国内市場から撤退していた、トヨタ「RAV4」とホンダ「CR-V」も国内市場に復活を果たすなど、まさにSUVブームといえるのです。
マツダは、SUV市場におけるユーザー動向として、「流入(購入)」、「流出(売却)」、「リピート(SUVからSUV)」という観点から調査した結果、2010年時点ではリピートや流入に対して流出が大きかったといいますが、2014年から2018年にかけて逆転し、流入が大きく増加しているようです。
このような背景を踏まえた結果、マツダは同ブランドへの入り口となるエントリーモデルとして、「CX-30」を導入したのだと説明しています。
すでに多くのSUVがある国内市場ですが、2020年はさらなる新型車やフルモデルチェンジが予定されています。トヨタでは、4代目となる新型「ハリアー」が6月頃、RAV4のPHV仕様が夏頃、300系といわれる新型「ランドクルーザー」は秋頃に登場が噂されています。
日産では、5月頃に現在ブラジルやアジア圏を中心に販売されいる「キックス」、続いて東京モーターショー2019で世界初公開された電気自動車「アリア」の登場が予定されており、注目の「エクストレイル」は2021年になると予想されています。
三菱は、「エクリプスクロス」のPHEV仕様を追加投入するほか、秋から冬にかけて3代目となる新型「アウトランダー」が登場するようです。
マツダは東京モーターショー2019でお披露目した電気自動車「MX-30」を2020年内に欧州などで先行投入すると発表していますが、一部報道では「2020年内に国内市場でも発表予定」といわれています。
また、軽自動車では軽SUVと称されるもモデルも続々登場。1月20日に発売された2代目となるスズキ「ハスラー」は、人気だった初代モデルを継承しつつ、さまざまな部分で進化しました。
ダイハツからは2020年の年央に、かつて販売していた小型本格クロカン四駆モデルの名を受け継ぐ新型「タフト」が登場予定です。
最近のSUV市場について、国産自動車メーカーの広報は次のように話します。
「最近のSUVを好まれるユーザーの傾向として、ライフスタイルの変化が挙げられます。かつてミニバンが人気を博したときには、いまよりも祖父母や複数のお子さまがいる家庭が多くありました。しかし、最近では多くても4名家族という風に家族のスタイルが変化しているといえます。
また、アウトドアや車中泊といったクルマを使ったニーズが高まっていることも、SUV人気を支えているといえこれらの要因がある限りはSUVは好調を維持するかもしません。
しかし、現在は各社で多様なSUVを投入していることもあり、SUV市場としては供給過多な面も出ています。大きなメーカーであれば、多彩なSUVラインナップを展開し、ブランド内で検討購入して頂けるという強みが出せますが、あまりSUVのラインナップを持たないメーカーは、個性豊かな競合車に押されて販売台数を落としかねません。
そのため、今後SUVに力を入れるメーカーと入れないメーカーの差が出てくるのではないでしょうか」
※ ※ ※
続々と投入されるSUVモデル。ユーザーとしては、選択肢が多いほうが良い面がありますが、ブームが加熱しすぎると飽きてしまうのが日本人の性格ともいわれます。
今後のSUV市場がどのような変化をしていくのか、目が離せません。
■SUVだけじゃない!? SUV風モデルも増加中?
最近の新車市場にはある変化が起きています。SUVのテイストを盛り込んだ「SUV風モデル」が続々と登場しています。なぜ急激にSUV風のモデルが増えているのでしょうか。
1980年代から1990年代には「クロカンブーム」や「RVブーム」といった流行が存在し、三菱「パジェロ」、トヨタ「ランドクルーザー」、日産「テラノ」などの本格四駆モデルが人気でした。
その後、多人数乗車をウリにしたミニバンブーム(トヨタ「エスティマ」やホンダ「オデッセイ」など)を経て、現在のSUV(スポーツ用多目的車)にトレンドが代わっていきます。
この流れとして、本格的な悪路走破性を可能にするモデルから街中でも乗りやすいモデルにニーズが移ったということが挙げられます。
一方のSUV風モデルは古くから存在し、国産車では1980年代後半から標準モデルの1グレードや派生車として設定されていました。
SUVテイストのモデルは、トヨタ「スプリンター カリブ」や日産「ステージア AR-X」などをはじめ、4WDの設定や車高アップ大径タイヤなど、標準モデルとの違いが大きかったことが特徴です。
しかし、最近のモデルはとくに中身や車高はそのままで内外装のデザインをSUVテイストに寄せるケースが多くなっています。
また、同じようなSUV風モデルのなかでも、トヨタ「アクア クロスオーバー」や日産「ノート シーギア」、ホンダ「フリード クロスター」、そして2020年2月に発売した「フィット クロスター」はグレードのひとつとして設定されます。
一方で、三菱「eKクロス」やミニ「ミニ クロスオーバー」などは派生モデルとしてラインナップされています。
さらに、トヨタはアクア、「シエンタ」、「ポルテ」、「スペイド」の4車種にSUV風な特別仕様車「グランパー」を設定して、2019年10月に発売しました。
なぜ、これほどまでにSUV風モデルが増えているのでしょうか。フリードやフィットにSUV風のクロスターを追加したことについて、ホンダの販売店スタッフは次のように話します。
「最近のお客さまからは、普段使いのメリットはそのままに見た目だけオシャレにしたいという声が多く聞かれるほか、流行りのアウトドア感を好む人のニーズが多いことからSUV風モデルは増えているのだと思います。
マイナーチェンジを機に追加されたフリード クロスターを見たお客さまからも、5ナンバーミニバンの使い勝手はそのままで、キャンプやグランピングに似合うデザインが良いと好評です。
また、新型フィットのクロスターについても発売前にも関わらず興味を持たれるお客さまがおりますので、SUV風モデルの効果はあるように思えます」
※ ※ ※
売れ筋ミニバンのトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」には、2列シート車やSUV風のグレードが追加されています。
設定されたいる理由として、シエンタの開発主査は「年配のお客さまなどから車中泊をしたいという要望があった」といいます。
また、フリードの開発主査は「SUVのテイストを持ったスライドドアのクルマが無かったため、ミニバンの機能を持ったSUVテイストのグレードを追加した」と説明。昨今のアウトドアや車中泊といったニーズが強く影響していることがわかります。
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