この記事をまとめると
■ロールス・ロイスが世界を代表する高級車である理由を解説
優雅に「見せてるだけ」で意外と面倒くさい! 超高級車乗りの知られざる「苦労」とは
■乗降性を考慮してアシンメトリーの設計になっている車種もある
■ロールス・ロイスが展開するオプションは度肝を抜かれるアイテム多数
「ロールス・ロイス」が最高の高級車ブランドである理由とは
世界中の多くの人が高級車の代表として認めるロールス・ロイス。20世紀末に経営権がBMWグループ入りしてからも、比類なきポジションは変わらない。ただしBMWの一員になる前のロールスにも取材で乗った経験から言えば、たしかに上質な素材を使い丁寧な工作がなされていたものの、きらびやかさではキャデラックやクラウンのほうが上に思えるぐらいで、育ちの良さを感じた。
その伝統は今も受け継がれているけれど、新生ロールスでは従来は兄弟車だったベントレーがフォルクスワーゲン傘下になったり、ダイムラーがマイバッハを復活させたりと、ライバルも増えてきた。そのためもあるのだろう、さらなる贅沢を提供すべく、常人では考えつかないようなアクセサリーが用意されている。
まずはドアに格納された雨傘、その名もロールス・ロイス・アンブレラだ。雨傘をボディに格納するのはこれが初ではなく、日本車でもかつて日産パルサーが採用していたことがあったが、ロールスのそれはもちろん仕立てからして別格で、ボタンを押すと飛び出す仕掛けになっている。
4ドアのファントムやゴーストはリヤドア、2ドアのレイスやドーンはフロントフェンダーと、場所が異なっているのもさすが。いずれも前席の人がドアを開けた時に取り出しやすい位置で、4ドアは後席に座るオーナーに差し出しやすい。乗る人の所作まで考えているのだ。
車内がプラネタリウム状態!
オープンモデル以外に装備できるスターライト・ヘッドライニングにも圧倒される。キャビンの天井を満天の星空のように仕立てたもので、頭上を覆うレザーに800から1600の穴を開け、光ファイバーライトを埋め込んだ。もちろん星の明るさや並びはランダムで、前席のコントローラーで明るさを調整することもできる。
一方ドロップヘッドクーペと呼ばれるファントムのオープンモデルには、ソフトトップを収めるトノカバーを木で覆った、チーク・デッキという装備も設定されている。こちらはヨットからインスピレーションを受けたもので、素材の段階から手作業で作られ、特別に混合されたオイルで保護されているという。
いずれも保守的な考え方だったら思いつかないものばかり。高級車の開発には伝統の継承だけでなく、斬新な発想もまた大切であることを思い知らされる。
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みんなのコメント
カートップおじいちゃんには
一生使い方が分からない装備ばかりだなw
ごめん、一生じゃなくてあと数年だっけね