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ドゥカティは8モデル、BMWは「S1000RR」、今年もアツかった東京モーターサイクルショー

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ドゥカティは8モデル、BMWは「S1000RR」、今年もアツかった東京モーターサイクルショー

今年も東京モーターサイクルショーが3月22~24日の3日間に渡って開催された。。2019年の入場者数は14万9524人、展示車両555台と発表があった。その全貌は紹介しきれないので、ドゥカティとBMWを中心にレポートしていこう。

DUCATIは多彩なラインナップを投入!

赤だけじゃない!ひと味違う今年のドカティ

ドゥカティは8つのニューモデルを投入する。そのジャンルはスーパースポーツからマルチパーパス、モタード、スクランブラーと多岐に渡っていた。まとめると下記の8項目となる。

・パニガーレV4 R
・パニガーレV4 Sコルセ
・ハイパーモタード950
・ムルティストラーダ1260エンデューロ
・ムルティストラーダ950 S
・ディアベル1260
・新型スクランブラー800シリーズ
・モンスター821ダークステルス

DUCATI『PANIGALE V4 R』はMAX234hp、455万円で6月発売予定

まず気になるのはSBK(スーパーバイク世界選手権)でもベースマシンとして活躍中の『PANIGALE V4 R』だ。サーキット仕様のマフラーに交換することで、最高出力は234hp/15500rpmまでパワーアップされる。カウルの両側にはカーボン製のウイングを装着、空力の向上を追求している。乾燥重量172kg、まさしくサーキットを走るために生まれてきたマシン。しかも公道も走れる。

『PANIGALE V4 S Corse』はMotoGPカラー仕上げのV4Sのスペシャルバージョンである。従来の『PANIGALE V4』及び『PANIGALE V4 S』、『PANIGALE V4 Sprciale』も併売され、パニガーレファミリーはラインナップをより強固なものにしている。

『PANIGALE V4 R』のカーボンウイングは間近で見るとかなり大きい。ウイリーを抑えて、ブレーキングの安定性を向上させるパーツなのだ。

保安部品を取り去り、サーキット仕様になった『PANIGALE V4 R』は無駄がなく美しい。

『Hypermotard 950SP』は黄金の前足を奢る

『Hypermotard 950』は937ccL型2気筒ドゥカティ・テスタトレッタ11°エンジンの新バージョンが搭載されている。これに伴い排気系も一新され、新しいエキパイとサイレンサーが装着された。またBosch製の6D IMUを搭載している。フレームの軽量化により乾燥重量は178kgとなり、強烈な加速と軽快なハンドリングが楽しめる。

『Hypermotard 950SP』は前後のサスペンションにオーリンズのフルアジャスタブルを採用して、さらにバンク角が深くなっている。クイックシフターを純正採用して、ホイールはマルケジーニのアルミ鍛造となり、乾燥重量は176kgとさらに軽量化された。オリジナルのグラフィックで、その違いは遠くからでも一目で分かる。

『Hypermotard 950SP』は前後サスにオーリンズを採用して、さらに走りを追求する上級モデル。

『MULTISTRADA 1260 ENDURO』で荒野を目指せ!

60cc排気量をアップしたDVT1260ccエンジンを搭載した、ドゥカティのマルチパーパスモデルの最高峰。ライバルはBMW『R1250GS Adventure』である。BMWは走破性を狙ってサスペンションのストロークを稼ぎ、車高が高くなっているが、1260はストロークを短くして足つき性を向上させた。

DSS EVO、DQS、DMSなども装備され、スポークホイールを採用。狭い日本では物足りなさを感じてしまうほどの充実の装備と高機能を満載。

アンダーガードとスポークホイールに1260のデカールが迫力の『MULTISTRADA 1260 ENDURO』

TET液晶を使ったディスプレイはスマホとの連携にも対応。視認性が良く使いやすい。

『MULTISTRADA 950S』はハイコスパで乗りやすいモデル

『MULTISTRADA 950S』はシート高840mm、オプションで820mmに対応している。200万5000円と1260 Sと比較して65万円も安いのだ。ちなみに受注生産の950は173万6000円とさらに低価格だが省略された機能も多く、私のオススメは950 Sなのだ。

Sの装備はDSS EVO、DQS、DCL付きフルLEDヘッドライト、5インチTFTカラー液晶ディスプレイ、ハンズフリー・システム、クルーズ・コントロール、バックライト付きハンドルバースイッチ。そしてコーナリングABSとDTCがあり、ツーリング、スポーツ、アーバン、エンデューロの4つのライディングモードの変更で複数の機能が自動的に切り替えられるのだ。840mmのシートは先端がスリムなっていて思ったより足つきが良かった。オンロード重視なら、ライバルのBMW、KTM、ホンダ『Africa Twin』よりもエキサイティングな走りが楽しめそうだ。

車格も1260 Sとほとんど変わらず、乾燥重量は207kgで113hp/9000rpm。

こちらは乾燥重量206kgで158ps/9500rpmのパワーを持つ最速モデルの『MULTISTRADA 1260 PIKES PEAK』で309万9000円。

DUCATIで人気のパワークルーザー『Diavel 1260 S』はフル装備で決めた

第二世代に突入した『Diavel1260』は、テスタストレッタDVT 1262エンジンを搭載して、最高出力が150hpから159hpに向上、重量は220kgから218kgへと軽量化を果たしている。さらに電子制御デバイスがてんこ盛りになっている。標準装備でABS EVO、DTC EVO、EDWC EVO、クルーズ・コントロール、EPL EVOなどが搭載されているのだ。

それでは豪華装備の1260 Sはと言えば、前後のサスがフルアジャスタブルのオーリンズ製になり、フロントブレーキは、ブレンボのM50モノブロックキャリパー、オリジナルデザインのホイール、クイック・シフトのアップダウンができるDQS EVOとDMSなどが装備された。あとDRL(デイタイム・ラインニング・ライト)のタテに並んだLEDも派手だ。

フレーム色にレッドが選べるのは『Diavel1260S』だけの特権である。

『Scrambler』は4モデルが新しく加わった!

ドゥカティの中で最もジェットヘルメットが似合うのが『Scrambler』である。コンセプトは「Load of Joy」で、803ccのL型2気筒デスモドロミック2バルブ空冷エンジンを搭載。Lツインらしい鼓動を感じながら走れるマシンに仕上がっている。そのデザインはどれも個性的でファショナブルだ。

『Scrambler ICON』は画像のアトミック・タンジェリンと62イエローの2色、新デザインのアルミホールに、アルミ製のサイドパネル、新デザインのサイレンサーカバーを装備する。

『Scrambler Full Throttle』はフラットトラックコースを走るイメージ。シングルシート風のブラックシートが渋い。

『Scrambler café Racer』は17インチ新ワイヤースポークホイールに125 GP Desmoに由来するカラーリングが眩しい。そしてセパハンにバーエンドミラー、ゼッケン付きサイドカバーで決めている。

『Scrambler Desert Sled』はオンもオフも走行できるピレリー『SCORPION RALLY ST』タイヤを採用。前後スポークホイール、強化された赤いフレーム、KAYABAのアジャスタブルサスペンションを使っている。

『Monster 821』に新色ダークステルスが加わったのだが、まさかの展示なし。さらに6月発売予定の『Monster 821 Stealth』も展示されていなかった。Monsterオーナーとしては哀しい。仕方ないので『Monster 1200 S』のLiquid Concrete Grayの画像をお届けする。

現代のMonsterのメーターって、こんなに贅沢だったのか。

私がイメージするMonsterに最も近いのが『Monster 797+』である。L型2気筒空冷デスモで73ps、エキパイは2 in1で、乾燥重量175kg。空冷エンジンも持つまろやかな加速が楽しめる。

BMW『S 1000 RR』にはMパッケージが登場!

『S 1000 RR』は誰もが速く走れる乗りやすいマシンで、227万7000円(税込)というハイコスパを実現したBMW最速モデルである。発売は7月予定。新設計の並列4気筒エンジンは4kg軽量化されて最高出力は207ps/13500rpm。乾燥重量175kgを実現した。

2輪初のMパッケージを使えば、乾燥重量173.3kg、車両重量193.5kgとさらに軽量化できる。パワーウエイトレシオは1を切って0.93kg/PSとなる。

Mパッケージにはカーボンホイール、ライディングモードPROなどが含まれ価格は267万7000円。

カラーは画像のBMW HPモータースポーツカラーとソリッドのレーシングレッドがある。

スポーツツーリングの『R 1250 RS』が新登場。画像はOption 719 スターダスト・メタリックと名付けられたカラーで光沢とストライプが強烈なインパクトをあたえる。

新型の『R 1250 R』も登場。新設計のボクサーツインエンジンを搭載している。

最後のニューモデルはホンダ『モンキー125』。2018年7月から販売されているが、こちらはTAMIYAの1/12オートバイシリーズの話だ。全長143mm、価格未定、近日発売予定!

写真・文/ゴン川野

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