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【2020年に見ておきたい】自動車イベント選(海外編 2月~8月)

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【2020年に見ておきたい】自動車イベント選(海外編 2月~8月)

レトロモビル(フランス)

text :Kazuhide Ueno(上野和秀)

【画像】2020年に見ておきたい自動車イベント選(海外編 2月~8月)【写真集】 全24枚

photo:Retromobile、RENAULT、PETER AUTO、1000Miglia、BMW、ASTON MARTIN、Ferrari、Lagna Seca Raceway、Concourso Italiano、Lamborghini

クルマ趣味の歴史が長い欧米では、伝統のあるクルマのイベントが数多く開かれている。

日本では見られない本格的なコンクール・デレガンスやカーショー、ヒストリックカー・レースやラリーだ。その中から代表格といえる一度は見てみたいイベントをご紹介しよう。

世界最大のインドア型クラシックカー・イベントとして親しまれているのが2月にパリで行われるレトロモビル。

もともとは趣味車専門ショップ、パーツ、モデルカーのショップ、オーナーズクラブによる新年顔合わせといえるミーティングだったが、その人気から規模を拡大してメーカーのクラシック部門も出展するまでになり、世界最大の新春インドア・イベントとなった。

今年はチェコで独創的なクルマを造ってきた「タトラ」にスポットが当てられ、ブラジル製のシムカや軍用車と渋い展示メニューを予定。

会場内には地元フランスを始めイタリアなどの専門ショップが1日では見きれないほど並ぶので、探していたパーツが見つかるだろう。このほかモデルカーや書籍、カタログなどのオートモビリアも豊富に並ぶ。

会場はメトロ(地下鉄)12号線終点のポルト・ド・ヴェルサイユ駅からすぐなので、パリ観光を兼ねて行けるアクセスの良さが見逃せない。フランス車ファンならずともクルマ好きならば一度は見たいイベントだ。

開催日:2月5~9日
開催場所:パリ国際展示場(Paris Expo Porte de Versailles)

ツアーオート・オプティック2000(フランス)

ミッレ・ミリアと共に世界を代表するロードレースだったツール・ド・フランスの復刻版ヒストリック・ラリーがツアーオート。

覆刻版のミッレ・ミリアは雰囲気優先のレギュラリティ・ラリーとなっているが、ツアーオートは往年と同様に速い者勝ちのコンペティション・クラスと、タイムを競うレギュラリティ・クラスが用意されている点が特徴だ。

またミッレ・ミリアが4日間で約1600kmを走るのに対し、2020年のツアーオートでは5日間でパリからマルセイユまでの2130kmを駆け抜ける。しかも、途中数多くのサーキットやスペシャルステージをこなすというハードなもの。

また参加車両は60~70年代のモデルが中心となり、親しみのあるモデルが多いのが特徴となる。

ツアーオートの行程を追いかけるのは無理なため、スタート地点となるかつてパリ万博が行われたアクセスの良いグランパレ(メトロ1、9、13号線シャンゼリゼ=クレマンソー駅すぐ)で見学するか、ゴールのマルセイユがお勧め。

開催日:2月20~25日
開催場所:グランパレ(The Grand Palais Paris)

ミッレ・ミリア(イタリア)

世界を代表する往年のロードレースがミッレ・ミリアだ。オリジナルは、アクシデントが続き1957年を最後に幕を閉じてしまった。

それが1970年代からクラシック・レギュラリティ・ラリーとして復活し、今では世界を代表するイベントとして支持されている。以前は3日間で一般道を1600km駆け抜けるハードなものだったが、数年前から4日間のスケージュールに変更されてだいぶ楽になった。

ミッレ・ミリアに参加できるのは1957年以前に製作されたモデルで、当時参加した車両、あるいは同型と決められているので、往年のレーシングモデルが数多く姿を見せる。

イタリアのイベントだけにアルファ・ロメオやフェラーリ、マセラティはもちろん、OSCA、チシタリア、スタンゲリーニ、シアタ、アバルトなどの小型スポーツカーを見られるのもポイント。

2020年は初日となる13日にブレシアをスタート後、フェラーラを経由してラヴェンナ近くのチェルヴィアまで。

2日目はチェルヴィアからローマ。3日目はローマからシエナを経て地中海側に出てからパルマへ。4日目はパルマからキャステル・アルクアートを通りブレシアというルートが予定されている。

途中訪れるのは地方都市が多く、見に行くためにはクルマが必須となるため、ブレシアでスタート&フィニッシュ、あるいはパルマのドゥカーレ宮殿で4日目のスタートを見学するのが楽だ。

開催日:5月13~16日
開催場所:ヴィア・ヴェネツィア・ブレシア(スタート&フィニッシュ)

ヴィラ・デステ・コンクール(イタリア)

欧州トップクラスのコンクール・デレガンスとして知られているのがイタリアのコモ湖畔にあるホテル・ヴィラ・デステを舞台に繰り広げられるコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ。

その歴史は1929年まで遡り、1999年からはBMWグループがバックアップを行い、コンクールのみならずコンセプトカーやプロトタイプをお披露目する場にもなっている。

5月22~24日に関係者を中心にエクスクルーシブな雰囲気で行われるコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステに対し、25日(日)はヴィラ・エルバで一般に向けて行われるので気軽に楽しむことができる。

ちなみにヴィラ・デステは特別な層を対象とするためチケットは限定で発売され、4日通し券で2600ユーロ(約31.5万円)と高価だが、ヴィラ・エルバは150ユーロ(約1万8150円)と現実的だ。

ユーロッパで最も格式の高いコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステは、一度は自らの目でその特別な雰囲気と共に見たいものだ。

開催日:5月22~25日
開催場所:ホテル・ヴィラ・デステ、ヴィラ・エルヴァ

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(イギリス)

今や世界最大のカーショーに成長したのがグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード。

そのスタートは1997年と新しいが、F1マシンからロードカーまでが目前のヒルクライムを駆け抜けるライブ感とミニモーターショーといえる内容が受けて、今ではメーカーを巻き込む世界的な存在にまで上り詰めた。

毎年1つのメーカーをフィーチャーし、昨年はアストン マーティンが選ばれたが、2020年はまだ発表されていない。ヒルクライムコースでのデモランには各メーカーのニューモデルも姿を見せ、走るモーターショーの意味を持つ。

このほか裏山にはラリーコースが設けられ新旧ラリーカーが本気で走る姿を楽しめる。

主催者が「モータリング・ガーデンパーティ」と謳うように、クルマをあらゆる角度から楽しめる機会となろう。こちらも死ぬまでに一度は訪れたいイベントだ。

場所はロンドンの東96kmの所に位置し、鉄道の場合はチチェスター駅からタクシーでのアクセスとなる。

開催日:7月9~12日
開催場所:グッドウッド/チチェスター/イギリス

ロレックス・モントレー・モータースポーツ・リユニオン(アメリカ)

世界初のヒストリックカー・レースとして始められたモントレー・ヒストリック・オートモービル・レース。

現在ロレックス・モントレー・モータースポーツ・リユニオンと名を変えているが、以前と同様にラグナセカ・レースウェイで続けられている。

アメリカで開催されてきた様々なレースのカテゴリーごとにクラス分けがなされ、色々な時代のF1マシンから、スポーツカー、GTカーが本気で走る姿が楽しめる。

昨年は550台の参加を数え、パドックでは日本で見られないマシンを近くで見ることもできる。本場のヒストリック・レースを存分に堪能できるはずだ。

またウォームアップから予選、決勝と4日間で行われているので、モントレーの他のイベントと掛け持ちで楽しむのが正解だ。

今年のスケジュールの発表が遅れており、メイン・フィーチャーは未定。同様に入場料も未定だが、昨年は日曜日1日券が70ドル、4日通し券で140ドルだった。

開催日:8月13~16日
開催場所:ラグナセカ・レースウェイ/モントレー/アメリカ

コンコルソ・イタリアーノ(アメリカ)

モントレー・ウィークでイタリア車オーナーから親しまれているのがコンコルソ・イタリアーノだ。

その名の通り新旧のフィアットからフェラーリまですべてのイタリア車を対象とするフレンドリーなイベントで、会場のブラックホース・ゴルフクラブのグリーン上はイタリア車好きなら興奮するような光景が広がる。

イベントとしては車両の展示を主とするもので、イタリアン・スタイルのファッションや食事、音楽を楽しみ、数多く並ぶイタリア車関係のスペシャルショップやオーナークラブのブースを見るだけでもあっという間に1日が終わってしまう。

昨年は約1000台もの参加を数え、マイナーメーカーや希少車も並ぶだけに参加車両を見るだけでも楽しい。

このほか参加車から選ばれるコンクール・デレガンスの結果発表で、イベントはピークに達する。なお現時点では2020年のスペシャル・フィーチャーカーはまだ発表されていない。細かいことはともかくイタリア車ファンなら見逃せないイベントだ。

開催日:8月15日
開催場所:ブラックホース・ゴルフクラブ/モントレー/アメリカ

ペブルビーチ・コンクール・デレガンス(アメリカ)

世界で数多く行われているコンクール・デレガンスの頂点に位置するのがペブルビーチ・コンクール・デレガンスだ。今年で70回目の開催となる。

車両はカーメル湾を望むペブルビーチ・ゴルフリンクの18番ホールのグリーン上に展示され、太平洋をバックにした雄大な光景が広がる。

2020年の特別クラスとしてはピニンファリーナがデザインした車両と、ポルシェのビッグマシン917、そして過去のベストオブショー受賞車にスポットが当てられる。またクラブハウス前のエリアでは恒例となった各メーカーのコンセプトカーやニューモデルがお披露目される予定となっている。

通常の入場券のほかに、クラブ・デレガンス(VIPパス)チケットも用意されている。これは、会場に近いVIPパーキングに駐車可能で、会場へ早朝から入場でき、クラブハウスでは朝食・昼食が用意され、さらにプログラムとお土産が付くもの。

なお通常チケットでは10時30分にならないと入場できず、駐車場も遠方になりシャトルバスで会場入りすることになるので、VIPパスは高いが値段以上の価値がある。

会場に足を踏み入れれば本場のコンクール・デレガンスの凄さと奥深さを身をもって感じられるはずだ。クルマ趣味人なら今年こそ行きたいイベントだ。

開催日:8月16日
開催場所:ペブルビーチ/カーメル/アメリカ

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