F1第3戦オーストラリアGPの予選でQ3進出を果たし、8番手となった角田裕毅(RB)。この結果でレッドブルに自身もドライバー候補であると強く意識してもらうと同時に、他のチームに対してもドライバーとして自分の価値を高めたいと考えている。
今シーズン、角田のチームメイトであるダニエル・リカルドが素晴らしいパフォーマンスを見せた場合、今季限りで契約が切れるセルジオ・ペレスに代わってレッドブルのシートを得る可能性が高いのではないかと見られてきた。
■「僕みたいなブレーキングができるドライバーは少ない」角田裕毅、予選ペースでは僚友リカルドを凌駕。違いを生むポイントを語る
しかしリカルドは3戦連続で角田に予選で敗れており、レッドブルのシートは遠ざかっているように見える。
一方で印象的なパフォーマンスを見せている角田だが、現時点ではペレスの後任として有力候補だとは見なされていないようだ。
motorsport.comの取材に応じた角田は、2024年シーズンを競争力ある形でスタートしたことがレッドブルのシートを獲得する助けになるのか、それともリカルドの昇格のチャンスを台無しにするだけなのかと尋ねられ、グリッド全体に対する自分の価値を高めたいと答えた。
「彼ら(レッドブル)がそれ(角田の昇格)を考えてくれるといいんですけどね」
「同時に、他のチームにもできる限りのパフォーマンスを見せたいとも思っています。ドライバーとしての価値を高めたいし、かなり強い戦いができることを示したいです」
「レッドブルに関してどうなるかはわからないですが、彼らも(自分のことを)真剣に考えてくれることを願っています」
角田はオーストラリアGPでの好調を、今季のVCARB 01の安定性によるものだと評価した。
「前の2レースも、マシンのパフォーマンスを引き出すことができていました。かなり安定して10番手前後になっているんです」
「今やっていることを続けるだけです。僕たちはレースですべてをまとめないといけないと思います」
「ここ数戦はフラストレーションの溜まるレースばかりでした。だから今は、自分たちのことに集中し、ミスをしないようにするだけです」
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、角田のパフォーマンスを「信じられない」と称賛している。
角田が決勝レースでもいい走りをして、ポイントを獲得できればレッドブルに対しても他のチームに対しても、大きなアピールになるはずだ。
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みんなのコメント
彼の頭の中には角田をレッドブルに乗せるなんてプランは毛ほどもない。