現在位置: carview! > ニュース > イベント > 650台以上のフェラーリが富士スピードウェイに集合 フェラーリ・レーシング・デイズ2023

ここから本文です

650台以上のフェラーリが富士スピードウェイに集合 フェラーリ・レーシング・デイズ2023

掲載 1
650台以上のフェラーリが富士スピードウェイに集合 フェラーリ・レーシング・デイズ2023

フルプログラムで開催

世界各国で開催されているフェラーリの走りを突き詰めたイベントであるフェラーリ・レーシング・デイズ(FRD)が、7月1-2日に富士スピードウェイで盛大に開かれた。全国から650台以上のフェラーリと1300人以上のオーナーが初夏の富士スピードウェイに集まり、見て、感じて、走りを楽しんでフェラーリの世界を堪能した。

【画像】650台以上のフェラーリが富士スピードウェイに集合 フェラーリ・レーシング・デイズ2023 全35枚

新型コロナ感染症が拡大してからのFRDは、海外からの参加を制限した簡略版で開かれてきたが、ようやく本来のフルプログラムで開くことができることになった。今回はフェラーリ・チャレンジを中心に、F1クリエンティ、XXプログラム、GTコンペティツィオーネと、オーナー向けの走行プログラムが用意された。その模様を紹介しよう。

フェラーリ・チャレンジ

昨年までアジア・パシフィック・シリーズとして開かれてきたが、今年から日本単独のシリーズ戦として開催されることになった。フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ・ジャパンとして富士、鈴鹿、菅生を舞台に5ラウンド・10レースで競われる。FRDでは第3戦として2レースが行われた。マシンは488チャレンジ・エヴォのワンメイクで、今回は26台が参加し、その中には香港から2名のエントリーがあった。

フェラーリ・チャレンジはドライバーの腕に応じて上位からトロフェオ・ピレリ、トロフェオ・ピレリAM、コッパ・シェル、コッパ・シェルAMの4クラスに分けられている。1日(土)にレース-1が行われる予定だったが悪天候のため中止になり、2日(日)にレース-1とレース-2が行われるという忙しいプログラムとなった。決勝は暑いほどの快晴に恵まれ、トロフェオ・ピレリ・クラスは内田選手が2レースとも制した。トロフェオ・ピレリAMクラスは香港から参加したエリック・ロー選手が2レースを制覇している。

F1クリエンティ

現在もF1グランプリを闘うフェラーリは、引退したF1マシンをアマチュア・ドライバーに販売し、走る場所を提供すると共にメンテナンスも行うF1クリエンティ・プログラムを展開している。販売に際しては貴重なマシンを後世に伝えるため誰でも買えるわけではなく、相応のドライビング・スキルが要求される。最後はフィオラーノ・サーキットで実地試験まで行われる拘りぶりだ。

今回はF1-89(1989年)、412T2(1995年)、F399(1999年)、F2005(2005年)が2台、F2008(2008年)、F10(2010年)が2台、F2012(2012年)と過去最大となる9台が集まった。走行が始まり12気筒から10/8気筒の歴代F1マシンの甲高いエグゾーストノートが響き渡ると、見学していたフェラーリ・オーナーたちは興奮気味に感激していた。

XXプログラム

高いドライビング・スキルを有するフェラリスティが、テストドライバーとしてニューモデルの開発にデータをフィードバックしながら、ドライビングを楽しむのがXXプログラムだ。2005年にエンツォ・フェラーリをベースにサーキット専用として仕立てたFXXが29台製作され、世界の腕利きフェラリスティに販売された。なお30台目はミハエル・シューマッハーに贈られている。

2009年には後継モデルとして599GTBフィオラーノをベースにした599XXが登場。2011年になると空力特性を向上させた599EVOに進化し、既存車両にパッケージ提供されている。その後XXプログラムはさらに進化し、2014年になるとラ フェラーリをベースにするFXX Kが姿を現す。車名のKは運動エネルギー回生システム(KERS)を意味する。2017年には空性能を向上させたFXX K EVOに進化する。

FRDにはFXXと599XX、3台のFXX K EVOが参加し、6.3Lという大排気量エンジンが放つ、迫力ある野太いエグゾーストノートを響き渡らせながら走行した。

記念撮影・パレードラン

7月2日の昼には恒例となった記念撮影が行われた。コース上にFRDを象徴するマシンを前列に配し、その奥にデイトナSP3やモンツァSP1/SP2などのイーコナ・モデル、プレミアム・モデルを並べた。その後ろにはパレードに参加する200台のフェラーリが続いた。富士スピードウェイのメインストレートは、フェラーリだけが並ぶという壮観な光景が広がった。

記念撮影の終了後はデイトナSP3を先頭に、200台の色とりどりのフェラーリによるパレードランがスタート。レーシングコースは新旧のフェラーリで埋め尽くされた。

見所いっぱいの特別展示

パドックに建てられた特設の大型テント内の右手には、ここでしか見られない特別なフェラーリが展示された。入り口を入るとモンツァSP1とSP2がお出迎え。奥へ進むとフェラーリ・クラシケ・プログラムを紹介するブースが広がる。クラシケが行う内容をパネルで紹介するとともに、250GTピニンファリーナ・クーペと、365GTB/4デイトナ、512BBiが展示された。

クラシケの隣にはフェラーリ・チャレンジの歴史を紹介するブースが設けられた。初のチャレンジカーとなった348チャレンジとF355チャレンジ、F430チャレンジと代表的なモデルが並べられた。このほかピットでは別項で紹介した296GT3の展示や、イーコナ・ラウンジではデイトナSP3が披露されるなど、フェラリスティにとっては大満足の2日間となった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

F1サンパウロGPスプリント速報|マクラーレンが1-2。フェルスタッペンは3位……角田裕毅15位
F1サンパウロGPスプリント速報|マクラーレンが1-2。フェルスタッペンは3位……角田裕毅15位
motorsport.com 日本版
プジョーがまたも最速。トヨタ、ポルシェは虎視眈々、50号車フェラーリは7周のみ/WECバーレーンFP3
プジョーがまたも最速。トヨタ、ポルシェは虎視眈々、50号車フェラーリは7周のみ/WECバーレーンFP3
AUTOSPORT web
予選ヒートからペナルティ続発の波乱。勝者失格により南米王者モンテネグロが金メダル獲得/FIA MSG
予選ヒートからペナルティ続発の波乱。勝者失格により南米王者モンテネグロが金メダル獲得/FIA MSG
AUTOSPORT web
S4改め、アウディS5 アバントへ試乗 3.0L V6ターボのHVで367ps! 新デザインテーマの車内
S4改め、アウディS5 アバントへ試乗 3.0L V6ターボのHVで367ps! 新デザインテーマの車内
AUTOCAR JAPAN
24歳で手に入れ31年…「ミニ モーク」から「ミニ マーコスGT」に乗り換えた理由は…「増車するならまたクラシックミニですね」
24歳で手に入れ31年…「ミニ モーク」から「ミニ マーコスGT」に乗り換えた理由は…「増車するならまたクラシックミニですね」
Auto Messe Web
アストンマーティン、F1サンパウロGPスプリントは2台揃ってピットスタート選択。決勝へ向けた準備時間に当てる
アストンマーティン、F1サンパウロGPスプリントは2台揃ってピットスタート選択。決勝へ向けた準備時間に当てる
motorsport.com 日本版
日産、欧州向け小型EV開発へ 10年以上ぶり「Aセグメント」参入 ルノー子会社と協業
日産、欧州向け小型EV開発へ 10年以上ぶり「Aセグメント」参入 ルノー子会社と協業
AUTOCAR JAPAN
自身を批判する一部の人間に腹を立てるフェルスタッペン「僕はただパフォーマンスを発揮し続けるだけ」と気に留めず
自身を批判する一部の人間に腹を立てるフェルスタッペン「僕はただパフォーマンスを発揮し続けるだけ」と気に留めず
AUTOSPORT web
初PPのapr LC500h、先輩・小高からの“愛のあるLINE”で新人・中村も気が引き締まった?「明日は普通に走ることが目標です(汗)」
初PPのapr LC500h、先輩・小高からの“愛のあるLINE”で新人・中村も気が引き締まった?「明日は普通に走ることが目標です(汗)」
motorsport.com 日本版
誰が高速道路を「逆走」しちゃうの? 矢印読めないの? 事故件数“危険レベル” 対策どうなってるのか
誰が高速道路を「逆走」しちゃうの? 矢印読めないの? 事故件数“危険レベル” 対策どうなってるのか
乗りものニュース
水平対向エンジン搭載! 新型「2ドア“クーペ”」公開! ド迫力ワイドボディ&ツインターボでめちゃ楽しそう! 900馬力超えの「P39 40SE」英国に登場
水平対向エンジン搭載! 新型「2ドア“クーペ”」公開! ド迫力ワイドボディ&ツインターボでめちゃ楽しそう! 900馬力超えの「P39 40SE」英国に登場
くるまのニュース
ハミルトン、セナの戴冠マシン『MP4/5B』でデモランへ「ここでドライブできるなんて思いもしなかった」
ハミルトン、セナの戴冠マシン『MP4/5B』でデモランへ「ここでドライブできるなんて思いもしなかった」
AUTOSPORT web
BMW、大型ハイパーネイキッド『M1000R』の最新モデルを公開。同時発表の『S1000R』は5馬力アップ
BMW、大型ハイパーネイキッド『M1000R』の最新モデルを公開。同時発表の『S1000R』は5馬力アップ
AUTOSPORT web
1960年代風の「レトロなスポーツカー」発売へ 500馬力V6に "リトラ" 採用! ベルトーネ新型「ランナバウト」公開
1960年代風の「レトロなスポーツカー」発売へ 500馬力V6に "リトラ" 採用! ベルトーネ新型「ランナバウト」公開
AUTOCAR JAPAN
ブガッティ「W16ミストラル」は巨大台風並みの強い風力を活用! オープンエアで最高速420キロの世界を楽しめるハイパーカーの空力はどうなっている?
ブガッティ「W16ミストラル」は巨大台風並みの強い風力を活用! オープンエアで最高速420キロの世界を楽しめるハイパーカーの空力はどうなっている?
Auto Messe Web
3年ぶりポールの64号車Modulo、ドライの決勝にも期待する声。「今年はテストの調子のままで来れている」とHRC
3年ぶりポールの64号車Modulo、ドライの決勝にも期待する声。「今年はテストの調子のままで来れている」とHRC
motorsport.com 日本版
F1コラム:標高2240メートルでの過酷なレース。高地のコンディションがドライバーとチームメンバーにもたらす困難
F1コラム:標高2240メートルでの過酷なレース。高地のコンディションがドライバーとチームメンバーにもたらす困難
AUTOSPORT web
新型『イプシロン・ラリー4』投入の名門ランチア、イタリア王者の賞典で2026年からのERC参戦を表明
新型『イプシロン・ラリー4』投入の名門ランチア、イタリア王者の賞典で2026年からのERC参戦を表明
AUTOSPORT web

みんなのコメント

1件
  • ガソリン撒いて火をつけたら
    マスゴミが集まるんやろなあ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村