STIは2024年2月28日、富士スピードウェイにてスーパーGT GT300クラスに参戦するSUBARU BRZ R&D SPORTのシェイクダウンを行った。今回お披露目された2024年マシンの詳細と変更点、そして今シーズンの目標とは? スーパーGTでも人気の高いチームとマシンの2024シーズンに向けた準備に迫った。
文、写真/西川昇吾
スーパーGT300のSTI BRZがシェイクダウン! 2024年シーズンは「スバル」がチャンピオン奪回を狙う!!
■最大の目標はチャンピオン獲得
STI代表取締役社長の平岡泰雄氏
まずは2024年の目標についてだ。言うまでもないかもしれないが、目標はシリーズチャンピオン獲得である。BRZは2021年にチャンピオンを獲得したが、2022年シリーズは僅差でチャンピオンを獲得することが叶わなかった。
スバル/STIチーム総監督の小澤正弘氏
そのリベンジに燃えた2023年シーズンであったが、昨シーズンは苦戦を強いられ、優勝することなくランキング8位でシーズンを終えることになった。
2024年もドライバーは井口卓人選手(左)、山内英輝選手(右)のコンビが担当する
チャンピオン奪還を目指す今シーズン、体制に大きな変化はない。井口卓人選手、山内英輝選手というドライバーのコンビは今シーズンで10年目になる。両ドライバーともチャンピオン奪還に向けて闘志を燃やしている様子が報道陣を前に伝わってきた。
井口選手
井口選手は「チャンピオン奪還に向けて燃えています。スポンサーの皆さん、ファンの皆さんに沢山熱狂してもらえる1年間にしていきますので、応援よろしくお願いします。精一杯頑張ります!」とコメントしていた。
山内選手
山内選手は「多くの人に来てもらって、多くの人にサポートしてもらっているのを実感します。2023年末にスバル本社に挨拶しに行き、社のなかでも応援してもらえているのを感じました。自分にしかできないこと、求められることをしっかりとやって全身全霊で戦います。開幕戦からチャンピオン争いに加わりながら戦っていき、たくさんテレビに映るよう頑張っていきます。応援よろしくお願いします」とコメントしていた。
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■安定したチーム運営で全戦ポイント獲得へ
スバル/STIチーム監督の澤田稔氏
2021~2022年の躍進から一転、2023年シーズンは厳しい戦いを強いられることになったBRZだが、その裏には性能調整(BoP)に苦しんだという背景もある。チャンピオン獲得以降、性能調整の風当たりが厳しくなっているとR&D SPORTの澤田稔監督は報道陣を前に語っていた。
ただ、チーム運営や作戦などの面では大きな進化を感じ取れたとのことで、その精度はチャンピオンを獲得した2021年を超えるものになっていたそうだ。ここに強いマシンが加わればチャンピオンへの道は開けてくるということだ。
チャンピオンを獲得するためにも、この精度の高まったチーム運営で全戦でのポイント獲得し、最終戦までしっかりとチャンピオン争いをすることも今シーズンのテーマとされているようだ。
チャンピオン奪還に向け、2024年シーズンのBRZが進化してきたポイントは主に3つだ。空力性能の向上、シャシー性能の向上、エンジンの信頼性と性能の向上である。それぞれを見ていこう。
■今回のマシンでの具体的な変更点
スーパーGT300BRZの2024年シーズン参戦マシン。空力面でのひと工夫ももちろん行われているという
まず、空力性能に関してはダウンフォースを増やしつつも空気抵抗を減らすように工夫されている。一見すると大幅な変更はないものの、リアアンダーディフューザーの形状を小変更し、フロントはアンダー部分にボルテックスジェネレーターと翼端板を追加した。
また、マシンの下面など見えないところを中心に空力を進化させてきている。コーナリングスピードが武器となるGTA GT300車両のBRZは、FIA-GT3マシンよりも空力が大事になってくる。わずかな部分でも空力を煮詰めることが勝利へと繋がるのだ。
2024年マシンはダンロップと共同開発した新開発のタイヤに合わせたセットアップを追求している
続いてシャシー性能の向上について。これはダンロップと共同開発した新開発のタイヤに合わせたセットアップを追求したのだが、2024年からタイヤの使用可能セット数が減るため、タイヤの開発の方向性もやや変わってくるものと思われる。
昨シーズンはタイヤとのマッチングに苦しみ、アンダー傾向に苦しんだそうだ。この点を改善すべく前後のグリップバランスを重視しながら、ロールセンターやジオメトリーを変更したという訳だ。
今シーズンからGT300にカーボンニュートラル燃料が導入されるが、その対策も入念にされてきているはずだ
最後にエンジンの信頼性と性能の向上について。これは今シーズンからGT300にカーボンニュートラル燃料が導入されることへの対策で、昨シーズン終了の直後から制御系を煮詰めてきた。
主には信頼性向上を重視している様子であったが、ライバルに比べ小排気量でエンジンパワー的に不利になりやすいことを考えると、そのあたりの対策もしていることだろう。
■マシンのカラーリングにも初の試みを実施!
2023年マシンとの違いはカラーリング。配色自体は大きく変わらないものの、ルーフに違いがある
見た目で最もわかりやすい変更点がカラーリングだ。ブルーを基本とし、レッドのレーシングストライプが描かれている基本デザインは昨シーズンと大きく変わらないものの、新たにルーフにカーナンバーと車種名がデザインされている。このルーフにカーナンバーを表示するのはスーパーGTでも初の試みだそうだ。
ルーフにカーナンバーと車種名の「BRZ」が表示されているのが斬新!
サーキットで観戦する時は、自身が応援しているマシンがどこを走っているか見つけにくいシチュエーションもある。そんなことを考えるとこのルーフデザインはとても応援しやすいデザインと言える。このようなファンへの配慮も人気チームである大きな理由といえるだろう。
スーパーGT300BRZの2024年シーズン参戦マシンとチームスタッフ
チャンピオン獲得に燃えているBRZ。開幕戦までまだまだ進化していくことだろう。今シーズン、チャンピオン争いの中心となれるか注目したいところだ。
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