2月8日、韓国の大手自動車メーカー、現代がHyundai(ヒョンデ)と表記を変えて、日本の乗用車市場への再参入を発表した。まず導入されるのはゼロ・エミッション・ヴィークル(ZEV)の2モデル。オーダー開始は本年5月からになる。
再参入のキーワードは“迷途知返”
新型ヒョンデIONIQ 5日本上陸! 479万円からの韓流最新EVとは?
2009年12月に日本の乗用車市場から撤退したヒョンデが、約13年ぶりにかえってきた。
今回、日本に投入されるのはBEV(バッテリー式電気自動車)の「IONIQ 5(アイオニック・ファイブ)」と、FCEV(燃料電池自動車)の「NEXO(ネッソ)」の2モデル。環境に配慮したEVと、テスラのようにウェブ販売に特化することで、日本におけるブランド・イメージの再構築を図る。
発表会ではまず、張在勲(チャン・ジェフン)代表取締役社長による日本語でのビデオメッセージが流れた。
印象的なのは、2009年の日本市場撤退に関する“お詫び”が数分間に及んだことだ。「当時の私たちは、ひとりひとりの大切なお客様に耳を傾けられなかった」と反省の弁を語ったのである。そして「撤退により大きな痛みを伴いました。その痛みに向き合い、真摯に受け止めてきました。私たちが常に忘れなかったのは、お客様との“絆”です」と続けた。
撤退から10年以上が経過した現在でも約600台のヒョンデの乗用車が日本を走っており、今も乗り続けているふたりのオーナーのインタビューが挟まれた。ある男性は「故障がないし、無料でサービスを受けられるのがいい」と話し、10年近く「ソナタ」に乗っているという女性は「とても快適です」と、満足そうだった。
張社長は、再参入について“迷途知返(めいとちへん)”と表現した。中国のことわざで、「道に迷ってしまったら知っている道に返ればよい」「過ちを犯したと察したならば正しい道に改めればよい」といった意味を持つ。
「わたくしたちはあらためて原点に立ち返り、お客様に向き合うことを決意した」と、張社長は宣言。「日本市場は多くのことを学ぶべき場所であると同時に、挑戦すべき場所でもあります」と述べた。
いつでも、どこでもオンライン
続いて加藤成昭マネージングダイレクターによる日本市場再参入に関しての具体的な戦略の紹介があった。
その戦略とは、「Quality Time Seeker」だという。あえて日本語に訳せば、「質の高い時間を探し求める人たちへ」作戦である。
販売するクルマはZEVのみ、ワンプライスで、販売方法もサービスもウェブサイトとアプリを組み合わせたオンラインで行う。キーワードは「いつでも、どこでもオンライン」。クルマ選びから見積もり、注文、決算、納車情報の確認まで、スマホで済ませることができる。購入後のサポートや点検も、ユーザーにあたえられる「One ID」で受けられる。
とはいえ、実車の受け渡しや点検、整備までバーチャル……というわけにはいかない。そのため、デリバリーからアフターサービスまでを行う拠点として「ヒョンデ・カスタマー・エクスペリエンス・センター」を今夏、神奈川県横浜市にオープンする。同センターは今後、全国各地に展開していくという。
もちろん、協力工場やロードサービスも整備していく。「24時間365日、ユーザーと寄り添い、常に最適なサービスを提供したい」と加藤氏は述べた。
さらに、“シェアリングエコノミー”という考えのもと、カーシェアリングサービスの「Anyca(エニカ)」と提携し、FCEVのネッソを20台、BEVのアイオニック5を100台、2022年内に配備する。Anycaを通して“乗る”機会を提供しようというものだ。
興味深いのはインセンティブ制度が設けられていることである。Anycaは、持っているクルマを貸したい人と、借りたい人を結びつけるマッチングサービスで、もしヒョンデ・オーナーがAnycaにクルマを登録し、レンタルしたユーザーが気に入って新たにヒョンデを購入した場合、提供車のオーナーと購入者の双方にインセンティブが入る。
これが定着すれば、自動車ディーラー網はいらなくなるかもしれない。
新しい2台のヒョンデEVの注文はオンラインで5月から、デリバリーは7月開始予定だ。
2台の詳細や質疑応答の詳細は別の記事でリポートする。
文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
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みんなのコメント
情けないなぁ・・・。同じような顔してるんだし・・。欧米では、かなり売れててカッコいいのも走ってるしね。
人生一回、人の否定してる場合じゃないよ、もっと皆で楽しもうよ・・・。