既存モデルラインナップでEVを確立
text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
東京モーターショーで発表されたMX-30は、マツダにとって電動化計画を推し進める先鋒モデルだ。純EVだけでなく、プラグイン・ハイブリッドやハイブリッドが続々展開していくと思われる。純EVに関しては、トヨタとデンソーとの提携によって開発されている。
マツダは、次の電動化技術の採用モデルを明らかにしていないが、プラグインハイブリッド版を1年半以内に登場させる予定のようだ。2021年に予定される欧州の厳しい環境規制の達成に合わせ、マツダ3など販売ボリュームが見込まれるモデルを選択する可能性が高い。
MX-30はEVとしての独立したモデルだが、さらにEVモデルを展開する計画はない様子。東京モーターショーでの取材で、マツダのデザイン・ブランドスタイルを率いる前田育男は、「いくつかの自動車メーカーはEVに別ブランドを用意していますが、その予定はありません。マツダの既存モデルラインナップで、EVを確立していきたいと考えています」 と答えている。
マツダはまた、既存モデルと同じスタイリングをEVにも与えたいとしている。「高質なデザインを維持したいのです。EVだとしても別の新しいことを追求するのではなく、マツダの魂動デザインに合致したものを作りたいと考えています」 と、MX-30について前田は述べている。
一方でMX-30には、試行的に従来のマツダのデザインとは少し変化を与えたことも認めている。「新しいものを試していかなければ、デザインは進化しません。MX-30で(新しいデザインを)試用したと事実と、EVであることは関係ないのです」
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