トヨタが盤石のフロントロウ独占。グリッド2列目にフェラーリが並ぶ｜WEC第2戦ポルティマオ6時間

　FIA世界耐久選手権（WEC）第2戦、ポルティマオ6時間レースの予選が行なわれ、TOYOTA GAZOO RacingのGR010ハイブリッド8号車（セバスチャン・ブエミ／ブレンドン・ハートレー／平川亮）がポールポジションを獲得した。

　舞台は快晴のアルガルヴェ・インターナショナル・サーキット。気温25度、路面温度は43度というコンディションだ。今季から予選は各クラスが15分ずつ走行するフォーマットとなっており、LM-GTE Amクラス、LMP2、ハイパーカーの順に走行を行なった。

　11台がポールポジションを争うハイパーカークラス。15分のセッションがスタートすると、キャデラック2号車を先頭に続々とコースインしたが、トヨタ勢は少しタイミングをズラしてアタックに向かった。

　各車少しずつタイムを上げていくなか、トヨタ8号車のハートレーは3周目に1分30秒480をマーク。これにフェラーリ2台が続いた。

　8号車よりもじっくりタイヤを温めた7号車の小林可夢偉が1分30秒444を出す頃には、ハートレーがもう1アタック完了し、1分30秒171までタイムアップを果たした。

　1分30秒台のタイムでトヨタ2台を脅かすマシンはなく、トヨタ8号車が今季初ポールポジションを獲得。開幕戦ではフェラーリに予選最速を譲ったが、第2戦ではがっちりとフロントロウを独占した。

　フェラーリ499Pは50号車が3番手、51号車が4番手とグリッド2列目にマシンを並べることに。5番手以下は1分32秒台の争いで、ポルシェ963の6号車が5番手。プジョー94号車がそれに続いた。

　同じマシン、同じタイヤで9台がしのぎを削るLMP2クラスは、セッション序盤からベクター・スポーツ10号車のガブリエル・オブリーが好タイムを叩き出してタイムシートのトップに。

　終盤までオブリーのタイムはタイムシートの一番上に刻まれていたが、残り3分を切ってプレマ63号車のミルコ・ボルトロッティがわずか0.001秒上回ってみせた。結局、63号車がクラストップ。10号車は惜しくも2番手となった。

　LM-GTE Amクラスはコルベット・レーシング33号車がクラス最速。ケッセル・レーシングの57号車フェラーリは、木村武史がコースイン直後にスピンを喫してしまったものの、そのままアタックを続け7番手。D'station Racingの777号車アストンマーチンは星野敏のアタックで11番手となった。

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