レッドブルリンクで行なわれたF1オーストリアGPでトラックリミットが大きな問題になったことを受け、カルロス・サインツJr.は将来的な解決策を見つけるためにすぐに行動を起こすべきだと語った。
オーストリアGPでは、週末を通じて最終セクターのターン9およびターン10で数多くのトラックリミット違反が報告された。特に決勝レースでは、トラックリミット違反の疑いがある報告が1200件以上もあり、レースコントロールが対応しきれなかった。
■”トラックリミット違反疑い”の報告数は実に1200回以上の異常事態! FIA「全てを検証することができなかった」|F1オーストリアGP
結果として最終的な結果が出たのはレース後何時間も経ってから。12件ものペナルティが追加される異例の事態となった。
オーストリアから帰国の途についた直後に、10秒ペナルティを受けたことで4位から6位に降着したことを知ったサインツJr.は、今大切なのはF1とFIAが一歩踏み出し、今後同じようなトラブルを繰り返さないようしっかりとした対応を取ることだと語った。
すでに舞台となったレッドブルリンクでは、問題を改善するために新しいグラベル・トラップを設置することが検討されているが、サインツJr.によれば、さらなる対策が必要だという。
motorsport.comの取材に応じたサインツJr.は、トラックリミット問題の解決策について「多くの解決策が提示されてきたのに、なぜか僕たちはそれを延期し続けている」と語った。
「アラーム(目覚まし時計)みたいなものだよね。解決策を見つけるために行動するのではなく、先送り、先送りだ」
「僕の考えでは、彼らがやりたいと考えた時が動くときだ。ルールはそのままで、(トラックリミット違反を検知するセンサー)ループを設置してくれれば、なお嬉しい。少なくともループは、トラックリミット違反を犯したかどうかを即座に教えてくれるし、修正する必要があるということがわかるからね」
サインツJr.は、レース後にペナルティを受けたことを知ったとき、あまりに手に負えない状況だったため、ほとんど諦めかけていたという。
「まさに(飛行機が)テイクオフする時に、メールが来たんだ」
「その日一日すでにかなり混乱していたのに、離陸するというタイミングで突然それを知って、電話できずに1時間過ごすことになった」
「離陸する前にメールで知ったのは、2回目のペナルティと6位への降着だった。どう感じたか想像できるだろう。オーストリアでは本当に腹が立った。今回は週末全体がめちゃくちゃだったから、予期せぬことが起こるかもしれない、と感じていた」
「起こってしまったことだから仕方がない。でも、それを乗り越えて、今度こそF1とFIAが解決策を見いだせるよう、できる限りの手助けをするつもりだ」
「なぜなら、このスポーツはもう二度とあのような週末を繰り返してはいけないと思うからだ。良いようには見えないし、ドライバーからしてもチームにとっても良くないことだからね」
サインツJr.はオーストリアGPであれほどコントロール不能の事態に陥ったのは、ドライバーがコースをはみ出し、それがトラックリミット違反だとみなされるまでのラグが原因だと考えている。
「問題なのはオーストリアGPの予選Q2でアタックし、自分のラップが終わってもトラックリミット違反をしたかどうかが分からない、つまりQ3に行けるかどうか分からないということだ」
「ラップがキャンセルされた場合に備えて、もう1セットタイヤを使うべきかどうか? よし、走ろう。そして走った後、ラップは問題なかったから、タイヤ1セットを無駄にしてしまった、ということが起こるんだ」
「少なくとも、ドライバーにフィードバックを与えるために即時性が必要なんだ」
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みんなのコメント
改善も何もありません。単にコーナリングスピードを落とすしかないのですから。