最近のクルマはナビがついているのはもはや当たり前、ドリンクホルダーやスマホのワイヤレス充電トレイ、レジ袋をひっかけるフックまで装備されているクルマもある。
あとからグッズを足さなくとも、何も困らないものだが、ちょっと古めの中古車、しかも輸入車だったりすると、ドリンクホルダーすらついていない場合もある。ちなみに筆者が半年ほど前に入手したクルマが、まさにそれだ。
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最新の輸入車であれば、Apple CarPlay対応のモニターなどが付くことが多く、プラグインすればナビゲーションには困らないが、そういった類の装備もない。そうなると、スマホホルダーの出番となるが、カー用品店にあるスマホホルダーは、「なんでこんなにするのか?」というくらい高価。倹約家である筆者が向かったのは、そう、100円ショップだ。
今回、100円ショップにて、7種類のスマホホルダーを入手してきた。最近の100円グッズには侮れないものも多いと聞く。100円ショップのスマホホルダーは、満足できる性能なのか、検証してみた。自腹で買って自車でテストしたため、忖度一切なしでお届けする。
文:吉川賢一
写真:ベストカーWEB編集部
【画像ギャラリー】100円ショップで買えるスマホホルダーを徹底レビュー!! 買ってきた種類と検証結果をクイックチェック!!
買ってきたのは、この7種類
100円ショップ大手「ダイソー」にて、7種類のスマホホルダーを入手してきた。
こんなにたくさん種類があるとは驚いた 迷ったので目についたものを全部買ってきた
(上段左から)
・スマホホルダークリップタイプ車内用(株式会社グリーンオーナメント) 220円
・スマホホルダーマグネット式車内用(株式会社大創産業)330円
・スマホホルダー車内用(株式会社大創産業)330円
・スマホスタンド-自在ネックタイプ-(株式会社グリーンオーナメント)110円
(下段左から)
・車用スマホホルダー(株式会社大創産業)110円
・車用スマートフォンホルダー(エコー金属株式会社)110円
・マグネットタイプスマホホルダー(株式会社大創産業)220円
価格は110円から330円までの幅で、合計は1430円だ。箱に入っている4つはダッシュボードに取り付けるタイプ。下の3つは、ルーバーに差し込むタイプだ。2~3種類ですむかと思ったが、思いのほか種類が多く、迷ったので目についたものを全部買ってきた。
いざ、取り付け!!
はじめに、今回はあくまで、筆者のクルマでの使用感を検証、とさせていただく。ちなみにクルマは2013年製のシトロエンDS3スポーツシック。純正のサスのままだが、お世辞にも良いとはいえない乗り心地であり、常にゴツゴツとしていて、地面の様子が手に取るようにわかる。
今回のスマホホルダーの耐久性検証にはうってつけの検証車だということを、前提として触れておく。
まずは、パーツクリーナーで装着する面をきれいに拭き、スマホホルダーたちを装着。順にスマホを取り付ける位置を変えながら、振動耐久性や、揺れ具合、使い勝手などを検証していく。
ダッシュボードの上は、シワのついた強化プラスチックのようなサーフェイス 接着する面は出来るだけ水平かつ平らな部分を選んだ
両面テープタイプ、両面テープと吸盤タイプ、エアコン固定タイプなど、7パターンを並べた。絵面がすごいことになっているが、気にせずテストに集中する
まずはダッシュボード取り付けタイプ
使用したスマホはiPhone11 Pro、スマホケースとバンカーリング込みの重量は250gだ。まずはサイドからスマホを挟み込むタイプと、粘着テープでスマホを固定するタイプを検証。
スマホホルダーマグネット式車内用(株式会社大創産業、330円)を使用 ホールド力はかなりあった
挟み込むタイプは、スマホ本体をホールドする力が強く、強めの振動を受けても、走行中に外れてしまうことはなかった。ただし、ホルダーの吸盤+ゲルパッドの吸着力は、このクルマのダッシュボードの素材とは合わず、検証後半では、接着面が浮き始めてしまった。
粘着固定タイプは、ダッシュボードとホルダー、ホルダーとスマホ、両方ともに粘着力が強力で、振動も少なく、安定した固定であった。ただしその分、相当な力を入れないとスマホを剥がしにくいという弱点がある。「貼って剥がせる!! 繰り返し使える!! 」とは記載されているが、何度も気軽に脱着できる感じではなかった。
(編集部注/一般的なスマートフォンの動作保証温度は「摂氏0度以上40度程度未満」とされており、真冬の車内温度は氷点下、真夏の車内温度は70度を記録することを考えると、たとえ短時間でもスマホを車内に置いたまま人が車外に出るのは危険。壊れます。車外に出る際には必ず持ち出すようにしましょう。つまり、ホルダー選びにとって「簡単にスマホが取り外せるかどうか」はかなり重要だということですね!)
こちらは、スマホスタンド-自在ネックタイプ-(株式会社グリーンオーナメント、110円)を使用 粘着テープの粘着力はすごい その分、脱着に苦労する
次は、マグネットでスマホを固定するタイプ。スマホケースの中に、付属の金属プレートを入れ、ホルダー本体のマグネットで固定するタイプだ。しかし、筆者のスマホケースが分厚くマグネットの反応が弱いことから、今回はバンカーリングでくっつけることにした。
スマホホルダーマグネット式車内用(株式会社大創産業、330円)非常に安定感があった
バンカーリングの中に、マグネット式ホルダーに対応する金属プレートが入っている
そしてもうひとつ、左右からクリップでつかむタイプも同時に検証。
スマホホルダークリップタイプ車内用(株式会社グリーンオーナメント、220円) 荒れた道ではブルブルと震えてしまい、不安定だった
結果としては、マグネットタイプの安定性が際立った。ブルブルした揺れも少なく、実用にも十分に耐えられるだろう。クリップタイプは荒れた道で本体がブルブルと震えてしまい、地面に落ちることはなかったが、かなり不安定であった。クリップ部分にある遊びが大きいことと、アーム部分が長いことが原因だろう。
ということで、ダッシュボード取り付けタイプの優勝は、「スマホホルダーマグネット式車内用(株式会社大創産業、330円)」。
このパッケージの商品 ダッシュボードにしっかり固定できれば、かなり使える商品だ
スマホに、事前に金属プレートを仕込む手間はあるが、普段から使う人であれば、いつもケースに忍び込ませておくことで、ぱっと付けられ、ぱっと取り外しができ、運転中も不安な感じはない。330円の価格にしては、驚きの使用感だった。
どの商品も、ダッシュボードに張り付ける粘着剤の固定力が、想像していたよりも高く、剥がすのに一苦労した。それだけ強力な保持力を発生しているので、安心感も高い。
ルーバー差し込みタイプは!?
ルーバー差し込みタイプは、マグネットでスマホを固定するタイプが2つ、そして下と横を支えるホルダータイプの3つだ。スマホが設置できる位置は、ルーバーの場所に依存することになるが、取り付ける位置には悩まずに済む。なお、3つとも、ルーバーに差し込む爪が硬質のゴムでできており、滑りにくく、保持力も強い。
3つとも、ルーバーに差し込む爪が硬質のゴムでできており、滑りにくく、保持力が強い
実際に使ってみての感想だが、左右から掴むタイプのホルダーは、突き上げるような振動でもびくともせず、安定感は素晴らしいのだが、残念ながら、この検証車のルーバーだと、かなり傾斜した角度となってしまい、ドライバーからの視認性が悪い。左右角度も固定となってしまうため、ドライバー側へ傾けることもできないという弱点がある。
車用スマートフォンホルダー(エコー金属株式会社、110円)を使用 安定感は素晴らしかったが、残念ながらこのクルマには合わなかった
マグネットタイプの2つは、どちらも素晴らしい保持力と耐久性だ。特に筆者が気に入ったのは「マグネットタイプスマホホルダー(株式会社大創産業、220円)」。ボールジョイントになっていて、スマホの左右、上下角度を、自在に調節できるのだ。
マグネットタイプスマホホルダー(株式会社大創産業、220円)を使用 360度回転できるので、見やすい角度に調節できる
車用スマホホルダー(株式会社大創産業、110円)を使用 こちらも安定感はあるが、角度が変えられないのが弱点
ということで、ルーバー差し込みタイプの優勝は、「マグネットタイプスマホホルダー(株式会社大創産業、220円)」!!
このパッケージの商品 たった220円
なお、ダッシュボードタイプは視界を遮ることが考えられるため、筆者は、こちらの商品を採用することにした。
(編集部注/「100円ショップの車グッズは役に立つのか」と銘打った企画ながら、実際に試してみたら「ダッシュボード取り付けタイプ」も「ルーバー差し込みタイプ」も、100円の製品ではなく220~330円の製品を優勝としたことについて、申し訳なく思っております。すみません。どちらも「100円ショップで売っている車グッズ」であり、メーカーからの試供品で試したり広告費を付けてもらった企画ではまったくなく、ガチで選んだらやっぱり少しでも高いものがよかったです、という話でした。その点ご容赦いただければと思います)
いろいろ買って試せるのもポイント
すばらしい性能のグッズでも、自分のクルマに合うか合わないかは、実際に取り付けてみなければわからない。カー用品店では、安くても1000円、高いものだと4000~5000円もするスマホホルダーもある。
そうなると、とりあえず買って試す、なんてことはなかなかできないが、100円ショップだと、高いものでも330円だ。ちなみに、100円ショップとほぼ同じ商品が、1000円を超える価格で市販されていることもあるという。
「100円グッズなんて、安かろう、悪かろうでしょ」というのは、昭和の考えだということを、改めて認識できた検証だった。
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